今回は、数学の薄い問題集・参考書について紹介していこうと思います。
なぜ、青〇ャートみたいな信頼とページ数が厚い問題集を使わないのか。
それは、
中途半端になるからです。
結局、受験数学は「完璧にした問題集の数」=「数学力」の世界です。
青〇ャートを中途半端にやるなら、薄い問題集を何周も何周もして完璧にした方が100倍成績は上がります。
上記のことに気づいた私は、数学の参考書・問題集をあさりまくり、最強の薄い問題集を見つけてしまったのです。
それが基礎問題精講。
目次
数学の問題集なら基礎問題精講
いきなり体験談から始まりますが、興味ない人は飛ばしても記事の内容に差はないですw
網羅系の鬼「青チャート」
私はある日、数学で無双しようと考えました。
そのために勉強法をネットであさっていたところ、ある情報が多く出ていることに気づきました。
「青チャート→1対1→プラチカ」で東大にも合格できる。
という情報です。
私はその情報を信じて、さっそくヤフオクで青チャートを約50円+送料500円で買いました。
そして、やる気満々で青チャートを進めていったのでした。
来る日も来る日も毎日5例題ずつ青チャートを進めていく日々。部活があっても、試合があってもひたすら進む。
毎日、新たな解法を求めて進む。
例題を考えて、解説を読み、頭にストックしていく。
1ヶ月後。
私の精魂は尽き果てていました。
世界は灰色。
青チャートの解説はただのきごうの羅列。
そんなに疲れて1か月間勉強したのに、なんと言うことでしょう。
まだ例題135!?
私のすべてをかけても、まだ半分もいっていない!?
青チャートは全部で3周する予定だというのに、1周目の前半で燃え尽きてしまっている。
こうして、青チャートを章ごとに引き裂き、捨てました。
↑に共感した人は、ぜひともこの記事を最後まで読んでください。必ず役に立つ内容にしています。
なぜなら、私の体験談が元だからw
数学 基礎問題精講の対象者
ずばり、
- 高3で時間がない
- 厚い参考書・問題集はうんざり
- 基礎固めをしたい
ような人におすすめです。
こんなの数学が苦手な人は全員当てはまりますよね。得意な人でも、手軽に基礎固めが終わるのでおすすめです。
特に数学Ⅲを勉強する人は、薄い問題集の方が高速周回ができて効率的。
数学 基礎問題精講の問題数
参考書 | 例題 | 練習問題 | 章末問題 | 合計 |
基礎問題精講 | 145 | 145 | - | 290 |
青チャート | 329 | 329 | 293 | 951 |
※わかりやすいよう、青チャートと比較
※どちらも1・Aのもの
これからわかるように、青チャートって1000題もあるんですよ。
1000題もやったら、基礎問題精講3周もできますよ!
確かに青チャートは網羅性は素晴らしいです。でも、量が多くて終わりません。やり切れず、挫折してしまっては意味ないですよね。
数字で見ると、基礎問題精講の薄い具合がよくわかる。
そして網羅性は欠けていません。
基礎問題精講はその名の通り、基礎にある重要問題を厳選して、しっかり全範囲を網羅できるようにしています。
それぞれの問題は重複することなく、全体を網羅。
青チャートは
- レベルの幅が広すぎる
- 重複する問題が多い
から問題数が多いだけ。
青チャートは薄く広くやりますが、基礎問題精講は本当に重要な部分だけを深く掘り下げます。青チャートが板書で、基礎問題精講がまとめノートみたいな感じです。
数学 基礎問題精講のレベル
レベル:教科書~MARCH弱
到達レベル:共通テスト8~9割
わかりやすく言い直します。
共テ8割~:使う必要なし
共テ7割〜:微妙だが、使った方が良い
共テ4割~:迷わず使うべし
共テ3割〜:理解力に自信があればどうぞ
それ以下:「とってもやさしい数学」から
基礎問題精講が網羅しているレベルは、まさに共通テスト(センター試験)レベル。
ドンピシャです。
共通テスト(センター試験)対策、数学の基礎をマスターするには丁度良すぎるレベルに位置します。
そして数学は基礎を抜けなく完璧に網羅してしまえば、応用問題もドンドン解けるようになります。
数学の基盤になるのが「基礎問題精講」。
数学 基礎問題精講の特徴
基礎問題精講は
「例題」+「精講」+「解答」+「ポイント」+「演習題」で構成されています。
そして、「精講」と「ポイント」は基礎問題精講の中でも特徴的なので、紹介しようと思います。
①精講がハイクオリティ
実は、基礎問題精講の一番の特徴で、もっとも役に立つのがこの「精構」です。
「精講」には、例題を解く上での「注意点」「方針」が約3~15行で書かれています。
・絶対値の問題なら、絶対値の外し方。「ax=b」のような問題なら、本当にaで割って良いのか。
・順列なら、どのような手順・考え方で文字の場所を決めていくか、並べていくか。
その問題を通して「注意して学ぶべき核心」が書かれていると言ってもいいでしょう。
この「精講」は問題を解くときの視点や考え方が書いてあります。
だから
解法の丸暗記になることなく、数学ができる人の見ている世界も知ることが出来ます。
②ポイントが超便利
「解答」のあとに「ポイント」という、
- 使った公式
- 解答の流れのまとめ
などが書いてあります。
問題がまだ上手く解けないときは、このポイントが大変便利です。「あれ?加法定理なんだっけ?」というときに役に立ちます。
しっかり覚えてもいない公式で悩んで、時間を使うなら、さっさと公式を見て覚えた方が効率的です。
また、解答の要点を1通り把握したいときは、非常に役に立ちます。
数学 基礎問題精講の効果
実際、基礎問題精講でどこまで数学が伸びるのか。
私の場合は、
3ヶ月で偏差値70までUP
「どうせ最初から数学得意だったんだろ?」
「駿台模試受けた後に進研模試受けたんだろ?」
とか思う人も多いと思います。
しかし、
私は元々、「教科書の例題なら解けるかな?」くらいのレベルで、そのころの数学の最高偏差値は54でしたw
証拠ですが、
偏差値54のとき
↓
偏差値70のとき
どうして、3ヶ月で偏差値70まで伸びたのか。
それは、
基礎問題精講にある問題をすべて一瞬で完璧に解けるようにした。
ただただ3ヶ月間、基礎問題精講を毎日解きまくった。
何周もすることになるので、ドンドン解く速度は上がっていき周回速度が上がっていく。
間違えていた問題を復習する頻度も上がっていくので、完成度も上がっていく。
そうして基礎問題精構を本気で極めれば、共通テスト(センター試験)を問題を解く能力はしっかりつきます。
実際は、時間も短いので計算ミスややり残しがあって100点が取れるとは限らないわけですけど。
数学 基礎問題精講の使い方
基礎問題精講には数学ⅠA、数学ⅡB、数学Ⅲと3冊ありますが、1冊ずつ極めていきましょう。
- 例題だけ繰り返す(目安4周 80%理解)
- 演習問題だけ繰り返す(目安4周 80%理解)
- 例題と演習を交互に(目安2周ずつ 90%理解)
- 間違い直し
目安期間:3ヶ月/1冊
問題を解いて間違えたら「×」を書いてことおおすすめします。(もちろん解説は理解しながら読んでください)
基本的には「次は出来るようになるでしょ」くらいの気持ちで解けばいいのですが、あんまり間違えてしまう問題はしっかり勉強しないといけません。
その目安として×を書いておくと何回間違えたかわかるね、ということです。
「そんなことよりやる量多くないか」
と思った人いると思います。
でも、普通の人はこのくらいやらないと体にしみこませられないです。体にしみこむまで解かないと次やるときには忘れてしまうし、次のレベルに行けないです。
一番初めにいった通り、
「完璧にした参考書の数」=「数学力」
です。
そして、同じ問題を解いているので周回数が上がるほど解くスピードが上がります。
2周目は1周目の80%くらいの時間で終わると思います。そして、3周目も2周目の80%・・・・・
こんな風に。
私も最後の方は、1時間で25題解けるようになっていたので、例題だけなら6時間で一周できますね。
6時間でⅠAを一周できるなんて、やっぱり薄い!青チャートでは不可能な次元です。
↑で紹介したやり方は実は私がやったときの使い方です。でも実際は
- 短期間で高速周回
- まず理解
- 最低5周以上
を守って、↓の記事に目を通してくれたら他の使い方でも問題はないです。
紹介した使い方はあくまで1例なので、よくわからない人はマネすると良いかと思います。
数学 基礎問題精講の接続
<この前にやるべき参考書>
- 学校の授業レベル
強いて参考書をあげるなら、「ひとつひとつわかりやすく」などです。スタディサプリの授業と併用することも可能だと思います。
<この次に出来る参考書>
- 1対1対応の演習
- 標準問題精構
- チョイス
私のおすすめは一対一対応の演習です。理由は、一番問題数が少ないからです。一冊も薄いですしね。
他にも薄い問題集ではダメなの?
10日あればいい
他に『10日あればいい』がありますよね。これは基礎問題精講より薄いです。
たぶん、
どこかのサイトで薄い問題集なら10日あればいいだろ!みたいなものを見たと思います。
単刀直入に、「10日あればいい」の欠点を申し上げます。
- 薄すぎる
- 1冊のカバー範囲が狭い
この2つは共通する部分も多いですが、「10日あればいい」は薄すぎる。「基礎からexpress」はセンター50%の到達レベル、ノーマルは限度が65%くらい。
数学が苦手な人のために薄く薄くしすぎた結果、網羅性に欠けます。
そもそも私が基礎問題精講をおすすめする理由は「薄い」かつ「網羅度が高い」という一見矛盾したスーパー参考書だからです。
その凄さにはどちらも遠く及びません。
ひとつひとつわかりやすく
確かに薄いです。
しかし、レベルは教科書レベル。センター50%前後が到達レベルです。
となると、「ひとつひとつ」を完璧にした後にもう一度センターレベルの参考書をやることになるので、2度手間です。
多くの人にとっては必要のないレベルが収録されているので、無駄が多いと思います。
※センターで3割前後という人は、「ひとつひとつ」から始めることをおすすめします。
薄い問題集を完璧にすると…
いままで70点くらいで威張ってきたあの友達。
同じくらいの点数で謎の仲間意識が芽生えかけたあの友達にも、
自分「お前ら何点?」
A君「いやー。言えないよ。お前は何点なの?(心中:俺62点だけどワンチャン勝ってる説。先に言わせよ)」
自分「おれ90点。( ・´ー・`)ドヤ」
A君「・・・」
周りの人「え、マジであいつ90点なの」
自分「お前らの点数、まるでゴミのようだ!!ハハハハハ」
と出来ます(笑)。
なんと言うかは別にして、他の人の見る目が変わるのは確かです。(あんまりドヤると悪い方に見る目が変わっちゃいます(笑)。)
基礎問題精講を3か月やって、数学の基礎を完璧にしておけば楽なもんです。
学校の定期テストはノー勉でも9割超え。模試も数学は自信をもって、高い偏差値をとれる。
今まで数学を勉強していた時間が、
- 英語、国語などの他教科の勉強に
- 趣味に
- youtubeやTwitterなどに
と、自由に使えるようになります。
英語や国語を勉強すれば、当然勉強時間も増えるので、成績は上がると思います。
数学UP → 英語UP →…
と正のスパイラルに入ると思います。そうすれば、受験まで成績は上がりつづけるでしょう。
別に勉強しなくても自由時間として使えば、受験勉強で疲れた体を休ませることができます。
休憩で回復した分、他の時間の勉強効率もどんどん上がると思います。
どちらにせよ、数学を基礎問題精講で完璧にしておくことで、あなたの勉強は一気に楽になるはず。
ぜひぜひ、基礎問題精講を使ってみてください。
まとめ
ということで、分厚い参考書なんてさっさと捨てて基礎問題精講で偏差値70目指して頑張ってください。
今日の名言
目標を達成するには、
全力で取り組む以外に方法はない。
そこに近道はない。
マイケル・ジョーダン
基礎問題精講を毎日進めること意外の方法は存在しません。
単元別に苦手をつぶしたいなら「面白いほどわかる」シリーズがおすすめ。