中学受験の科目の中でも、算数と同じく配点が高い国語。
しかし、
「国語の読解力の訓練方法」
という具体的な勉強法については、よくわからない。
実際
- 読書習慣
- 多読
- 新聞
などなどがおすすめされるけど、本当に読解力が上がるのかは分からない。
そんな人はたくさんいるはず。
ということで、
今回は中学受験の国語において、「読解力の訓練方法」を紹介しようと思います。
目次
中学受験 国語の読解力が低い原因
まずは原因から。
読解力と一口に言っても、種類はあります。
中学受験で国語が出来ない原因はたいてい
- 語彙力がない
- 予備知識が少なすぎる
- 頭の中で整理できない
です。
①語彙力がない
英語を勉強したであろう保護者であれば、語彙力がないと文章が読めないのはよくわかると思います。
では日本語の語彙がないとどうなるか。
↓の問題をサラッと解いてみてください。
Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称でもあるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
問:Alexandraの愛称は( )である。
①Alex ②Alexander ③男性 ④女性
読売新聞 2017年1月30日
この問題は中学生を対象にした問題だったようですが、
①…45%
②…12%
③…9%
④…33%
のような選択の割合になったようです。もちろん、正解は①です。
この問題を間違えたほとんどの生徒は問題の意味が分からなかったそうです。(わかったら解けるからねw)
この中でおそらく一番難しい語は「愛称」ですね。
「愛称」が「ニックネーム」みたいに書いてあれば、みんな問題文の意味を理解したでしょう。
つまり、語彙力がないだけで、文章全体の意味が分からなくなります。
中学受験の国語、特に物語文で心情語の意味が分からないと主人公の心の動きを取れなくなりますよね。
例えば、「寂寞」とか。
これは中学の国語の教科書に載っている魯迅の文章に出てくる単語の1つです。
国語の読解力がない人の多くは、語彙力がないです。
語彙力がない
⇓
文章の読解が難しくなる
⇓
読解力がないと思う
②予備知識が少なすぎる
先生の口から聞くことは少ないですが、予備知識をたくさん持っておくと非常に有利です。
予備知識というのは、
文章に関連する知識です。
人には誰でも読みやすい文章と読みにくい文章があると思います。でも、平均点はいつもほぼ一定ですよね。
だから、問題が簡単になったわけではないのです。
予備知識をたくさん持っていると、文章は比較的読みやすくなります。
例えば、物語文の論点は「気持ち」なので、ほとんどみんなが共感できるものです。
なぜなら、その「気持ち」に対する予備知識―例えば実体験や似たストーリーの小説―を持っているからです。
逆に、クソ難しい論説文。そんなの出てきても、誰も予備知識持ってないじゃないですか。
そりゃあ、読みにくいですよね。
いきなり、近所の小3の子に地球温暖化と森林破壊みたいな話をしても通じないでしょ。
語彙力が足りないのはもちろん、何の話をしているのか想像できない。
頭で理解できないから、字面を追うだけで、何も頭に入ってこない。
記述で自分でまとめるなんてなったら、到底書けません。
③頭の中で整理できない
読解力のメインになる力が「頭の中で文章を再構築する力」です。
主題はなんなのか。
結論はなんなのか。
主張をまとめたもの、具体例はどれなのか。
どれが筆者の意見で、どれが筆者への反対意見なのか。
論説文(説明文)はパズルみたいな感覚です。
主題-主張①-具体例
-反論①―具体例
-主張②-具体例
のように立体構造をしています。
どの段落が主張で、どの段落が主張のサポートなのか。
文章を読みながら、少しずつ頭の中で分類して、組み立てていくのが読解力のある人の読み方です。
そうやって組み立てていくから、
重要度を分けて内容を理解していけるわけです。
「40文字以内」と聞かれれば核心だけを記述。「100字以内」と言われれば、核心+説明を記述。
すべて文章中の言葉を切り貼りするだけで作り出せます。
選択肢も文章の重要な核心を分かっているから、それに一番近いものを選ぶだけの簡単な作業です。
でも、
そのためには内容を重要度で分類していく必要があります。
「一番言いたいこと」「それの説明」「説明を分かりやすくする具体例」と綺麗に分ける必要があるんです。
読解力がない人には、文章が1つのハンバーガーという食べ物に見えてます。
でも、
読解力がある人には、文章がパンとトマトとレタスと肉に見えているんです。
中学受験 国語の読解力の訓練方法
それは
要約
です。
要約は
「文章を深く読み、要点をつかんで、うまくまとめる」
という行為です。
文章を読んで、重要な部分だけを抜き出して、大筋は変わらないようにまとめる作業なので、
もちろん読解力も上がるし、記述力も上がります。
実際、
要約という作業が国語のなかで一番難しい作業になります。
ある中学受験の国語専門塾も要約、要約、要約、の授業です。授業では、要約しかしません。
要約によって、
文章の核心、つまり筆者の意図が読めるようになります。
国語の問題は角度を何度も変えて筆者の意図を聞いてくるだけです。核心さえ分かれば、無限に解ける。
これが国語の点数に波がある理由です。
核心を読めたときは、ほとんど解ける。核心を読めなかったときは、ほとんど解けない。
国語の点数が高い人は、核心だけでなく細部まで読み切る。
読解力が高い人は、いつも安定してすべてを読み切る。
要約する素材は新聞のコラム欄でも社説でも、自分のレベルにあった部分にすればいいと思います。
朝日新聞の天声人語や読売の編集手帳でも毎日の余禄でもいいです。
塾の教材を要約して、採点してもらうのもいいと思います。
まとめ
もう国語の読解力を訓練するには
要約
しかないです。
要約は国語の総合値を必ず引き上げてくれるので、ぜひやってみてください。
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