ネットでは有名な「数学は暗記だ!」論。
ただ、「数学は暗記だ!」の真の意味を理解していないが故に、成績が全然上がらない人もいます。
そこで、今回は「暗記数学」の真のやり方を紹介しようと思います。
この記事を吸収できれば、成績が爆上げすることは間違いないです。もう一度いいます。
暗記数学なら
間違いなく、成績UP
目次
暗記数学・解法暗記とは
そもそも「暗記数学」を知らない人もいると思うので、ここから紹介していきます。
暗記数学(あんきすうがく)とは、実際の入試問題を解くにあたってまず必要な解法パターンを理解・暗記し、既知の解法を組み合わせることによって問題を解く、数学の勉強法のことである。
Wikipedia
つまり、「数学」を解法パターンの暗記によって攻略する、という手法です。
全国No.1と名高い灘中学・高校の和田秀樹という人が開発した勉強法です。
実は、和田さんは中高時代の成績が非常に悪く、周りの秀才に置いていかれていたそうです。
そんな中、落ちこぼれがトップ層に追いつく勉強法を必死に探し、見つけ出したのが「暗記数学」です。
「数学は頭を使って、考えて答えを出すもの」と思っていた人はかなり衝撃を受ける内容だと思います。
学校の先生も今まで会ってきた人のほぼすべては「数学は考えた分だけ力がつく」みたいなこと言ってますからね。
では、なぜ暗記数学なんていう一見バカげた方法で入試を攻略できるのか。
「数学は暗記だ」が通用する理由
まず、学校について考えてみましょう。
最近の「数学の定期テスト」と「試験範囲の教科書、問題集」を持ってきてください。
では、定期テストの大問1を見てみましょうか。
何か見たことある問題じゃないですか。どっかで似たような問題を解いたことがあるような気がしません。
当然です。その問題は99%、教科書・問題集を参考に作られた問題だからです。
定期テストの解説と教科書の該当する問題の解説は流れが一緒じゃないですか。
中には数字を変えただけの問題もありませんか。
定期テスト≒教科書の問題
という事実が存在したんです。
そして、これは入試においても適応されます。「入試の問題」と「参考書の問題」がほぼ同じになるのです。
ある人だけでいいです。
志望校の過去問と青チャートを持ってきてください。(青チャートが世の中で一番網羅性が高いので)
99%の確率で過去問の類題が青チャートに載っています。もしくは数字を変えただけかもしれません。
あの東大でさえも毎年4問中1、2問は青チャートに類題があると言われます。
入試≒参考書の問題
ということは、参考書の問題の解法を覚えていたら、試験中はその類題を解くだけ。ラッキーなら数字が変わるだけです。
だから暗記数学、解法暗記で入試に通用するのです。
しかし、ここには1つ落とし穴があります。
「数学は暗記だ」の落とし穴
暗記数学で失敗する人のほとんどは
丸暗記数学
をしています。
先ほどの話をよ~く思い出してください。入試で出題されるのは、参考書の類題。決して同じ問題ではないのです。
入試で出題される類題レベルなら、暗記した解法を応用させる必要があります。
そのときに、丸暗記だと対応できないのです。
私の小学生の頃の友達N君の話がわかりやすいです。
N君は非常に算数が苦手でした。そのため、小学6年生になっても周りの人に九九を覚えているかとイジられていました。
そして、
N君に「6×7(ろくしち)?」と聞くと、「42(しじゅーに)」と答えます。
しかし、「6×7(ろく×ななは)?」と聞くとなぜか答えられないのです。
これが丸暗記の典型です。N君は「ろくしち」=「ろく×なな」が分かっていないのです。
言い換えると、「ろく×なな」と「ろくしち」は本質的には同じであることが分からなかった。
丸暗記だと
数学でも参考書で覚えた問題と、入試で出た問題が同じだと思えないから、解けない。
形が少し変わると全く違う問題に見えてきてしまうわけです。
「数学は暗記だ」の真の意味
勘の良い人なら、
「数学の成績が良い」
⇒「解法を覚えている」
は絶対に正しいです。しかし、
「解法を覚えている」
⇒「数学の成績が良い」
は必ずしも正しいとは限らない。
ということに気づいているでしょう。数学の成績が良い人は
- 問題を解く
- 解説を読んで理解
- 問題を解く
- …
これを繰り返した結果として、解法をたくさん覚えてしまった。最初から覚えようと思って、暗記したわけではないです。
自転車の例が分かりやすいです。
自転車に乗ろうと、何度も挑戦する。何度も乗ろうとして、転んで、また転ぶ。挑戦を繰り返す過程をふんで初めて、
乗り方を体で覚える
これに近い感覚です。
何度も何度も解いて、理解してを繰り返すうちに、少しずつ体で覚えていく。体で感覚的に理解していく。
だから、
結果的には理解と暗記の両方を手に入れることが出来るんです。
解法暗記で大切なのは、
~~だからこの解法を使うのか。(理解)
↓
問題を何度も解く(解法暗記)
を繰り返すこと。決して、解法をただただ丸暗記しろと言っているわけではないです。
「~~の特徴がある」⇒「解法Aを使う」と感覚的に理解していれば、入試で類題が出たときに
「~~の特徴があるから、Aの解法が使える!」と思えるわけです。
このように感覚的に理解して暗記し、染み込んだ解法は、自分の武器に変わります。そうなれば、難問にも応用することができます。
理解して暗記した解法の数=数学力
です。
解法暗記で大切なのは
- 解法を一度は理解する
- 自分で解法を再現しようとする
の2つを繰り返すことです。
片方だけ出来ても、成績を爆上げすることは出来ません。両方を満たすことで成績を爆上げすることができるのです。
暗記数学のやり方
まず注意点です。
- 参考書は5~7周する
- 解法はまず理解する
- 2分考えて分からない→解説を熟読
- 解法を覚えた→手を動かして出力
これが暗記数学のルールです。絶対に破ってはならない規則なので、しっかり頭に叩き込んでください。
1つ大事なのは
下手の考え休むに似たり
まだ解法をインプットしていないのに、解説のような解法を0から思いつくのはほぼ不可能です。
解けなくてもいいんです。だから、2分見て分からないければ、解説を読んでください。
具体的なやり方は
1・2周目:解説を読んでひたすら理解
※解いたって、どうせ問題は解けないから結果的に解説を読むだけになる。(ことが多い)
3~5周目:アウトプットしながら解法暗記
5~周目:解法の最終チェック
1・2周目は参考書の解法を読んで理解していきましょう。自己流の解き方よりも参考書の解法を優先させてください。
ここで、解説・解法に対する疑問点はすべて解決してください。
3~5周目は解法暗記を積極的に進めていきます。今までに解説を読んで理解した「解法」を問題を解きながらアウトプットします。
解法とほぼ同じ手法で答えまでたどり着けるようになるのが目標です。
5~周目は「解法」を完全に暗記してください。最初に理解しているので、丸暗記にはならないので安心してください。
最終的に「問題を見た瞬間にはもう手が動き始めている」くらいの次元まで到達してください。
数学を暗記するコツ
①暗記数学に適した参考書を選ぶ
解法暗記には「青チャート」がおすすめされることが多いです。
しかし、青チャートは1冊が厚すぎて消化しきれない可能性がメチャクチャ高いです。
私自身も、青チャートを使っていましたが「やってもやっても進んでいない気がする」ので挫折しました。
私は↓の記事でも紹介している基礎問題精構が一番使えると思います。私はこの参考書で偏差値が54.6→70.7になりました。
センター模試で88点だったんです。
私は薄い問題集を選ぶことをおすすめします。
②定期的に模試を受ける
暗記数学でもっとも避けなければならない、
丸暗記数学
そこで、定期的に模試を受けることで自分の今の勉強が正しいかどうか確かめましょう。
目安は3か月に1度。
勉強法が確立したら、模試は受けなくてもいいと思います。
丸暗記なら成果はでないです。逆に本当の暗記数学ができている人は相当成績が上がっているはず。
③アウトプットを重視する
暗記数学の基本スタンスは
「あ~。そんな解法もあったね」を繰り返すことです。
覚えなきゃ覚えなきゃ、と思うほど理解の質が落ちて、丸暗記に近づいていきます。
だから、もっと楽な気持ちで解きましょう。「次解けたら、儲けもん。」くらいで7周もすれば、知らないうちに覚えています。
ただ、理解は怠らないように。
まとめ
大学受験の数学において、最強の勉強法は
暗記数学
で間違いないです。しっかりやれば、誰でも東大に入れます。本当です。しかし、まだまだ認知度が低いのが現状。
今回、正しい暗記数学を知ったみなさんは、本当に有利です。
あとは実践するだけで、簡単に成績が爆上げされます。私もネットで解法暗記を知って、3か月で偏差値70を超えましたから。
ぜひ、暗記数学で頑張ってみてください。
朗報待ってますw