英語の勉強と言われたときに、まず最初に思い浮かぶの
英文法
そんな人も多いと思います。
そこで今回は、
大学受験の英文法を超効率的にマスターしていく勉強法を紹介します。
私は今回紹介する勉強法を使って、2ヶ月で英文法をガッチガチにガッチリマンデーにしました。
つまりガチガチに固めたということです。
個人差はあると思いますが、
おそらく今回紹介する英文法の勉強法が効率最強の勉強法です。
では行きましょう。
目次
英文法の重要性
まず、手短に英文法の重要性について語らせてもらいます。
もちろん、
自主的に「英文法 勉強法」のように検索しているからには、英文法が大事だと分かっているとは思います。
でも
一応言っておきます。
英語はFeelingでは読めない
単語の意味だけつなげていれば意味が分かったのは、中学生までの話です。高校生の英語でFeelingは通用しません。
試してみますか。
Only when combined do these tones become the complex sound we call classical music.
tones:音階
http://getahighscoreontoeic.seesaa.net/article/427761717.html
この文章に何が起こっているか分からないでしょう。
実は英文法用語では「倒置」と呼ばれる現象が起きているんです。「倒置」というのは副詞が先頭に来ると語順が変わる現象です。
大学受験では「倒置」は超出ます。
↑の英文は大して難しい問題ではないんです。
英文法をしっかり勉強しないと高3終盤になってから、ガチで後悔します。
英語のメインである「長文」がまったく読めないし、設問にも全然答えられなくなっていきます。
最後の最後に、問題が難しくなって伸び悩んでくるんです。
だから、
英文法は
効率的に
徹底的に
極める必要があるです。
英文法 効率的な勉強法とは?
では、
英文法を効率的に極めるにはどうしたらいいか。
①英文法の辞書を読みまくる
「英文法を徹底的に鍛えるなら、辞書を読みまくればいいじゃん!」
と思った人。
勉強法を考えるセンスが皆無ですw
「Forest」とか「Evergreen」とか「ロイヤル英文法」とか、クソ分厚い辞書みたいな英文法の参考書。
あんなの読み込んでいたら、
大学受験終わるぞ!
ちなみにどれも最低600ページはある参考書です。
毎日20ページ読んで1ヶ月で終わらせても、1ヶ月後に最初の内容はほとんど頭から飛んでます。
読む→忘れる→読む→忘れる→
を永遠に繰り返すだけ。
勉強法の基本3原則は
- 理解する
- 高速で1周
- 周回する
です。
②英文法の問題集を解きまくる
「学校で買わされた英文法の問題集をなんとなく解いてみる。」
「よくわからないから何周もしてみる。」
「Vintage」や「Nextage」などの英文法の問題集をただひたすら解きまくる勉強法はNGです。
だって答え&解説を見ても、「ファ!?」ってなる確率高いでしょ。
「そんなん知らんし」とか「何の話かピンとこない」とか思いながら勉強しても、ほぼ無意味。
丸暗記して終わるだけ
本番ではおそらく対応できない無駄な知識が増えていくだけで、まったく勉強の成果は出ないでしょう。
勉強したはずなのに模試では結果が出ない。
その理由は多分これです。
ただの丸暗記で理解が伴っていないから、少し問われ方が変わるだけで対応できなくなってしまうんです。
そもそも
英文法の知識をインプットしきっていないのに、問題集でアウトプットしようとすること自体に無理があるんです。
本当に効率的な英文法の勉強法
では、
本当に効率的な英文法の勉強法とは何なのか。
インプットはする。
しかし、
アウトプットの問題集中心の勉強法。
これが一番効率のいい勉強法です。
「抽象的でよく分からない」って思う人は多いでしょう。
説明します。
- 英文法の辞書を読む(インプット)
- 問題集を解く(アウトプット)
- ×の内容を辞書で再確認(インプット)
- また問題集を解く(アウトプット)
というように、
アウトプット(=問題演習)を繰り返すスキマに、インプット(=辞書の参照)をはさむ勉強法です。その名も「サンドイッチ勉強法」
(ださい、とか言うな!オリジナルの質はこの程度だから!)
インプットだけ
→時間がかかる
アウトプットだけ
→間違い直しが非効率
両方の良い面だけを取り入れた、私のオリジナル英文法勉強法です。私はこの勉強法で2ヶ月英文法をやって、英文法の勉強は完結しました。
英文法はその2ヶ月だけで、センター試験198点まで到達できました。
ぜひ実践してほしいです。
【英文法 効率的な勉強法】
中学レベル編
前提レベル
前提レベルは
0
英語初心者からのスタートです。
主に中学英文法を勉強していくので、高校入学ばかりの人や中学からやり直したい人におすすめです。
また、英語の文法の8割は中学英文法と言われているので、大切にしっかり習得していきましょう。
①くもんの中学英文法
おすすめ度:★★★★☆
ページ数:223ページ
<特徴>
見開き1ページで「1文法」で、非常にキレイにまとまっています。しかも、解説がかなり詳しいので自分ひとりの力でも理解して、習得できると思います。
どちらかというと初学者向け。「中学英語がまったくわからない」or「高1」におすすめ。
単語も簡単なので、まったく心配はいりません。
また、別冊で44ページ分の問題集があります。
ただ1文法につき2題で、問題も穴埋めや並べ替えです。
先ほどの説明でわかったと思いますが、問題演習はあまり詰めないです。
でもそこは心配しないでください。
次のレベルの英文法の問題集でも中学英文法の復習が盛り込まれるので、そんなに演習は必要ないです。
また、この参考書は説明の部分が長いです。「THE 参考書」って感じの作りをしているので、勉強が苦手な人はやりにくいかも。
そういう人は②を参考にしてください。
<やり方>
3周読み込む→問題集を1周→
×は本体で復習→問題集3周
で完璧になると思います。
②大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編
おすすめ度:★★★★☆
ページ数:230ページ
<特徴>
解説は非常に分かりやすいです。
さすが、東進の名物講師の安河内先生。私も安河内の公開授業は言ったことありますけど、わかりやすいです。
語り口調なので、勉強が苦手な人も全然OK。
また、高校生向けに書かれている参考書なので、高校英文法に直結しやすい解説で書かれています。
ただ、その分使われる単語のレベルが若干高いです。それでも説明が分かりやすすぎて、気になりませんが。
この参考書は本当に塾いらずです。
<やり方>
1か月以内に4周する
→苦手を2周
講義形式でサクサク読み進められると思うので、1週間以内に1周してください。
私なら、1か月で終わらせます。
【英文法 効率的な勉強法】
高校レベル編
高校生レベルの英文法を効率的にマスターするためには、
- インプット用の参考書
- アウトプット用の参考書
を同時に使うことがコツだと話しました。
そこで、
今回は私の一押しの参考書をインプット用とアウトプット用に分けて紹介します。
その中から好きな参考書をそれぞれ1つずつ選んでください。
前提レベル
中学英文法は1通り理解しているレベルです。
完了形や現在進行形、助動詞などはマスターしていますか。それらを自分の力で説明できればOKです。
高校受験でも英語は高得点で通過したような人は、高校レベルからスタートして問題ないと思います。
【英文法 効率的な勉強法】
高校生レベル インプット用
①総合英語 Evergreen
おすすめ度:★★★☆☆
ページ数:672ページ
<特徴>
高校英文法の参考書の原点。
今まで絶大な人気と信頼を勝ち取ってきた「Forest」の後釜で、内容に差はほぼないです。
評判が高いだけあって、
分かりやすさ&網羅性は良き。
ページ数に制約もないので、解説は著者が心行くまで思いっきり分かりやすくしています。
内容の6、7割は中学英文法の復習になっていて、ボリュームは凄いですが、すべて新出事項というわけではないです。
使用されている単語レベルも低く、中学校レベルの単語をメインに構成されています。
学校で配られることも多いと思うので、既に持っていればこれを使ってくれれば十分です。
②総合英語 be
おすすめ度:★★★★★
ページ数:704ページ
<特徴>
基本的な構成、単語レベルは「Evergreen」と同じです。ただ1つ圧倒的に違うのが、
読者目線
ということ。
例えば、「It is 形容詞 for you to ~~」と「It is 形容詞 of you to ~~」の構文の違いです。
高校で英文法を習えば、すぐに出てくる疑問。
もの凄い似ている構文なクセして、文法問題ではまったく違う問題扱いを受けている文法です。
上の2つの構文の違いは、
Evergreenには書いてないんです。英文は載っていますが、何が異なるかまでは解説されていない。
「総合英語 be」にはこうした高校生が引っ掛かりるであろう英文法の細かい内容をわざわざスペースを作って解説しています。
細かな英文法知識まで解説する
それが総合 beの良さです。
しかもスペースは別枠なので、勉強したい人、気になる人だけが参照できるようになっています。
③一億人の英文法
おすすめ度:★★★★☆
ページ数:682ページ
<特徴>
一億人の英文法の一番の特徴は
ネイティブ視点
英語のシステムやネイティブスピーカーの意識が,豊富なイラストとコラムで最もカンタン且つ詳細に解説されています。
Amazon商品紹介より引用
ネイティブは英文法をどんな感覚で使い分けているのかを中心に解説している英文法書です。
今までは
「そういうもんだ」
と割り切っていた英文法の知識もしっかりと理解して暗記できるようになるので、苦しくないです。
「あぁ~そうなんだ!」と納得しながら進められます。
理解しないと、モヤモヤしてしまう面倒な脳をお持ちの方はぜひ使ってみてください。
④安河内の〈新〉英語をはじめからていねいに 入門編 + 完成編
おすすめ度:★★★★☆
ページ数:240ページ+238ページ
※ちなみに「完成版」という最近出たやつは似ていますが買わない方がいいです。内容はこちらの2冊方が上です。
<特徴>
東進英語の現No.1カリスマ講師の安河内先生が執筆しているので
超わかりやすい
安定の講義型参考書で、しかも4色フルカラー。前置詞の解説なんかは非常にわかりやすいです。
語り口調だからガンガン進めるし、図も豊富でビジュアルで理解できます。
確認問題が少しついていて、手っ取り早く知識を確認することも出来ます。
ただ
一応単語のチェックリストはあるものの、使われている英単語レベルが少し高い。
3,000語強の単語レベルなので、システム英単語Basicなどの高校基礎レベルの単語帳をマスターしてからの方がいいです。
システム英単語Basicを先に詰めておけば、センターまで使えるので超便利ですよ。
⑤今井の英文法教室上下
おすすめ度:★★★☆☆
ページ数:264ページ+288ページ
<特徴>
今井先生も東進のカリスマ講師。CMも任されるほどの人気です。
そのため「今井の英文法教室」も非常にわかりやすいです。
解説の質は今まで紹介してきた参考書の中でも1,2位を争うほどのクオリティなのは保証できます。
でも、
レベルが高い。
高校英文法をイチから一気に勉強していきたい人が使うには、英文法も単語も難しすぎます。
高校基礎の英文法は分かっているから、
ハイレベルな文法知識を身に着けていきたい人にはおすすめです。
今井の英文法教室は
「問題→訳す→豊富な解説」の流れで進んでいきます。参考書内には黒板のスペースがあります。
授業の黒板のように、手書き文字で解説されている部分です。図を多いので、非常にわかりやすいです。
さすが、東進史上最高の名著です。
全部で72講構成。かなりキレイにまとまっています。2冊合わせたページ数は総合英語と同じでも、読みやすさは3倍↑です。
【英文法 効率的な勉強法】
高校生レベル アウトプット用
こんどは問題集を紹介していきます。
「解説書を読んで理解できたのに、問題をやると意外と解けない!」
英文法あるある。
それは文法のインプットばかりで、アウトプットが不足しているからです。だから、知識を吸収したらしっかり出力しましょう。
※↓に紹介する問題集は必ず、インプット後に勉強してください。
①英文法・語法BEST400
おすすめ度:★★★★★★★★★★★
レベル:基礎~センター・MARCH
問題数:400題
<特徴>
この参考書の特徴は何と言っても、
良問を超厳選
問題として出題されやすい英文法を厳選。
他の問題集は1000題以上もある中、たった400題で英文法を網羅している。
マジで最強です。
解説も全然分かりやすいし、キレイにまとまっている。使いやすさも抜群に高いです。
他の英文法の問題集は問題が多い代わりに解説が雑だったりと、質より量。
この参考書は逆に、
「量より質」で勝負。
これが完璧になるだけで、早慶・東大クラス以外なら戦える文法力が付きます。
②入門英文法問題精構
おすすめ度:★★★★☆
レベル:基礎~センター試験
問題数:600題
<特徴>
「BEST400」には敵いませんが、こちらも良書。
基本的な問題を集めているので、センター試験の英文法でも十分満点が取れると思います。
私は「BEST400」を書店で見つけられなかったので、こちらの「入門英文法問題精構」を使いました。
それで結果センター試験198点まで行っているので、十分基礎力はつくでしょう。
初学者や英文法がガバガバな人は「Nextage」よりこっちの方がいいです。
③Nextage・スクランブル英文法・Vintage
おすすめ度:★★☆☆☆
レベル:~MARCHの文法8割
問題数:1500題弱
<特徴>
網羅性が高い
その代わりに
問題数が多く、解説が少し雑。
もう既にインプットをかなり完了している人が復習目的で使う参考書なので、英文法を勉強しようとする人が使うものではないです。
私はおすすめしません。
「BEST400」の方が100倍いいです。
④基礎英文法問題精講
おすすめ度:★★★★☆
レベル:センター~MARCH合格
問題数:900題
※例題だけ
<特徴>
例題だけなら丁度いい演習量になる。
入門英文法問題精講をやったあとに基礎英文法問題精講に進むとスムーズです。
ついでにMARCH合格点レベルには到達します。
早慶など英語難関を除けば、基本的にどの大学でも戦える文法力です。
このレベルに必要があれば、
基礎英文法問題精講がおすすめ。
⑤全解説実力判定英文法ファイナル問題集(標準編)
おすすめ度:★★★☆☆
レベル:センター~MARCH合格
問題数:50題×10
<特徴>
まず、一回50題のテスト形式で10回分収録されています。
また出題形式がランダムなので、単元別にならんでいるものより実戦形式で勉強できます。
単元別に並んでいると、単元名がヒントになってしまいますからね。
レベルは高め。
「Nextage」から簡単な問題を除いた感じ。
レベル別で問題が並んでいて徐々にレベルアップできます。
英文法BEST400のあとの演習量確保と確認用として使うと良いと思います。
【英文法 効率的な勉強法】
難関大レベル編
ここからは早慶などの英語の難関大学、英文法マスターになりたい人が使う参考書です。
標準レベルの問題集をやり終えて、英文法のさらなる高みを目指したい人はやるといいでしょう。
ここからは、
問題演習をして知らなかった知識を埋めていきましょう。
①全解説実力判定英文法ファイナル問題集(難関大編)
レベル:MARCH~早慶
問題数:テスト形式×10
※買ってないので、テスト1回の正確な問題数がわかりませんが、おそらく50題です。
<特徴>
この問題集を極めたら、もう大学受験の英文法でやることはないです。
早慶の重箱の隅をつつくような英文法問題にも十分対応できます。
標準編と同様、ランダムな出題形式。徐々にレベルの上がっていく問題構成です。
早慶志望、MARCH英語の満点志望でなければオーバーワーク。
ほとんどの人には必要ないです。
まとめ
今回は各レベルの中でも
超わかりやすい参考書・問題集を厳選しました。
使い方は一種の例なので、自分のやり方がある人はそちらので勉強を進めた方が良いと思います。
ぜひこの記事を参考に、文法の参考書を選んでみてください。