英語、理科でもおなじみ基礎、標準、上級問題精構の精構シリーズ。
武○塾のおかげで基礎問題精構と一緒にすっかり有名になってしまいました。
そして、標準問題精構はみんなの疑問、悩みが数多い参考書でもありますよね。
「一対一対応の数学と標準問題精構、どっちを使おう?」
「そもそも、標準問題精構の詳しいレベルがわからない」
「標問ってⅡBは特に難しいらしいけど、接続は大丈夫かな?」
などなど、すべて、標問を知った時の私の疑問・悩みです(笑)。
今回は標準問題精構のレベル、問題数などの基本事項ももちろん、私が当時抱えていた疑問・悩みを紹介しようと思います。
私が抱えていた疑問・悩みが役に立つかは、微妙かもね(笑)。
目次
標準問題精構の概要(一対一とも比較)
標準問題精構の評判など
標準問題精構の価格、評判などの買うときに使う情報から、行きたいと思います。
順位はamazonの 本 > 教育・学参・受験 > 高校教科書・参考書 > 数学 のランキングです。
ⅠA…1200円(税抜き) 22位
ⅡB…1440円(税抜き) 37位
Ⅲ…1500円(税抜き) 36位
(2018年11月現在)
なかなかやるねえ。
ちなみに一対一はⅠAⅡBⅢを全部平均して約9位(2018年11月)です。
流石に一対一には及びませんが、ⅠAは相当高い順位です。
というのも、チャートや基礎問題精構、一対一などが、それぞれⅠAⅡBⅢで分かれて上位を独占しているからです。
標準問題精構のレベル
標準問題精構のレベルは
(センター)中堅~難関レベルです。
参考書で言うと一対一対応の演習とほぼ同じと考えていいでしょう。チョイスよりは上で、青チャートのコンパス4~5がメインな感じです。
※ⅠAはⅡB、Ⅲに比べ、易しいです。ⅠAだけはセンター~難関ちょい下くらいです。
標準問題精構は上級解法マスターが目的なだけあって、難関大に合格するなら習得しておきたい典型問題が多いです。
これで、どんな大学を受験する場合もインプット(=解法暗記)は終わりです。
標準問題精構の問題数
ⅠA…例題101題、演習約200題
ⅡB…例題165題、演習約300題
Ⅲ…例題116題、演習200題強
基本スタンスは例題1つに2つの演習です。
ちなみに、一対一はⅠAで合わせて約210題、ⅡBは合わせて約290題、Ⅲは約220題です。
冊数の少ない標準問題精構ですが、実は一対一のほうが問題量は少ないんですね。
標準問題精構の特徴
(十人十色は特徴ってこと)
標準問題精構の特徴はやはり、
- 圧倒的に見やすいレイアウト
- 精構シリーズならではの『精構』
- たまに出てくる『研究』
圧倒的に見やすいレイアウト
著作権的に、標問の中身を見せるのはダメそうなので今回は見せれません。すいません。
ただ、学校帰りや塾帰りに、一度書店によって標問を見てみて下さい。基礎問でもいいです。メッチャ見やすいレイアウトです。
私が基礎問や標問を強くおすすめしている1つの理由です。
もう一度標問を開きたくなるような、あのレイアウトは勉強に対する気持ちにも良い影響を与えると思います。
一方、一対一は人を選ぶ独特なレイアウト(特に解説)なので合わないかもしれません。
精構シリーズならではの『精構』
安定的なわかりやすさで、解答のヒントや考え方が書いてあります。解法を日本語で解説しているものもあります。
実はこれが標問の一番大事な部分です。
なぜその解法を取るのか、その解法のどこが有効なのか、どのように攻めていくのか、を理解することで初めて自分の力になります。
自分の力になった解法は当然応用幅が広いので、今後の伸びに大きな期待が出来るようになります。
ちなみに標準問題精構は昔「解法のプロセス」という名前でした。その名の通り、解法へのプロセスが詳しく解説されています。
たまに出てくる『研究』
研究はその問題の発展的内容、つまり応用が書いてあります。
知識を整理しながら、研究を読むことで応用も理解できるでしょう。
精構が応用するための基盤だったのに対して、研究は応用された結果です。
ここをしっかり身に着ければ、次のレベルの参考書でもやっていけるでしょう。
標準問題精構の接続
<標準問題精構の前の参考書>
- 基礎問題精構
- チェック&リピート
- (白チャート)黄チャート
基本的にセンターレベルの参考書が終われば使えます。
教科書から直接つなげるのは基本的に避けてください。ギャップは結構あります。進学校で学校の授業のレベルが高い場合は別ですが。
<標準問題精構の次の参考書>
- 文系の良問プラチカ
- やさしい理系数学
- 新数学スタンダード演習
- 上級問題精構
このレベル帯は文系なら最後、理系でも東大の数学で勝負を仕掛けに行くような人以外は最後になります。
標準問題精構の使い方
具体的な使い方
標準問題精構は上級解法のマスターを目的としています。
そして、標準問題精構は例題と演習ではレベル差が結構あったり、支店が少しずれるものがあります。
だから、
「標準問題精構を例題だけやって終わろう!」
なんて考えは起こさないでください。(言い方が大袈裟(笑)。)
それ以外を完璧にやっても標準問題精構の70%程度しか吸収できてないです。
それでは次のレベルに進めないので、演習もしっかりやりましょう。
標準問題精構の使い方①
例題をマスター ➡ 演習で確認 ➡ 演習もマスター
で行く人のやり方。
標準問題精構が少し難しい、ハードルが高いと感じた人向け。少しですよ。かなりなら基礎問題精構などに戻りましょう。
<進め方>
- 例題だけ4~7周(目安:90%OK)
- 演習で1周確認(目安:なし)
- 演習を4~7周(目安:90%OK)
- 全体で間違えた問題を3周(目安:100%OK)
※目安のレベルは精構、解説、ページの上などに書いてあるテーマを見なくても解答を再現できるという前提です。
2と3は実質やっていることが同じですが、一応2は例題の知識をどれだけアウトプットできるかの確認という認識なので。
演習のほうが周回数が多いのは演習のほうが難しいからです。例題で一度やっているので、例題よりは苦戦しないと思いますが、念のためです。
目安のレベルに3周目などで到達すれば次に進んでもいいですが、95%の人は4~7周やらないと目安のレベルに到達しないと思うのできちんとやってください。
<問題の解き方>
例題
- 例題を2分考える。(わかったら解き切る)
- 精構を熟読。
- 解説を読み理解。
- 精構、解説を見ずに解答の流れを思い返す。
演習
- 演習問題を5分考える。(いけそうなら10分でも可)
- 解説を見る。
- 解説を見ずに解答の流れを思い返す。
あくまでも、標問は上級解法のマスターが目的なのです。特に、使い方①では例題で解法をインプット、演習問題でアウトプットです。
だから、例題では初見であまり考えず、演習では頑張って思い出してください。
標準問題精構の使い方②
例題と演習を同時にマスターしていくやり方。例題と似ているとは言っても、演習は別物なので同時にやっても問題ないです。
標準問題精構レベルの参考書を少々解いたことがある人、塾や学校でハイレベルな授業を受けた人などにおすすめ。
<進め方>
- 例題1➡演習1 の順番で4~7周。
以上です(笑)。
単純に参考書の順番に解いていきます。
<問題の解き方>
- 例題を2分考える。(いけそうなら解き切る)
- 精構、解説を熟読。
- もう一度流れを思い返す。
- 演習を5~10分考える。
- 演習の解説を読む。
例題でそのとき学んだ解法を演習で生かすために、例題の解説を読んだ後に流れを思い返しましょう。
「y=3次関数とy=aの解の個数だから、とりあえず3次関数を微分して極値を出す。その後にグラフを書いて、y=aとの交点の個数を考えるのか!」
と、サラッとでいいです。解説を読んだ後なので思い返すのは難しくないと思います。そのときの注意点
- 思い返せなければ、解説や精構をもう一度見てもいい。
- なぜ、その解法、方法を使うのか分からなければ考える。
- それでも分からなければ、後回し。
例題で出来ても、演習で出来るとは全然言えません。
演習ではしっかり考えてください。
使うときのペース
<高校2年生>
ⅠA・・・目安4か月(約15題/日)
ⅡB・・・目安6か月(約18題/日)
Ⅲ・・・目安4か月(約15題/日)
進学校の人や独学している人は高校2年生、もしくは1年生でも標準問題精構をやっていると思います。
そんな人はまだまだ時間があるので、スピードよりも質を重視して勉強すればいいと思います。
難関校を目指すなら、高校3年生の夏までには終えておきたいところ。
<高校3年生>
ⅠA・・・目安3か月(約20題/日)
ⅡB・・・目安4か月(約30題/日)
Ⅲ・・・目安3か月(約20題/日)
高校3年生からⅠA、ⅡB、Ⅲを最初から全部始めるとなると、目安より焦らないといけないかもしれません。
文系の人ならⅠAⅡBだけなので、過去問をやる時間はあります。しかし、理系の人は全部やらないといけないので頑張らないと過去問をやる時間はないです。
理系の人は
夏休みを使って一気に進める。土曜、日曜は数学Dayにして多めに進める、などの工夫をしないといけないです。
あまりにも時間がない人(あと4か月しかない)は浪人を覚悟するか、例題だけやってみましょう。
例題だけでは成功する確率は高くないですが、もしかすると何かが起こるかもしれないので。
まとめ
今日は標準問題精構について紹介しました。
思っているより量が多いので、
ご利用は計画的に!
今日の名言。
学問をするのに,簡単な道など無い。だから、ただ学問の険しい山を登る苦労をいとわない者だけが、輝かしい絶頂を極める希望をもつのだ。
カール・マルクス