最近、英語は注目されていますよね。
大学受験が変わるとか、4技能化とか騒がれています。(なぜ他教科は騒がれないのかはなぞw)
そしてたびたび言われるのが、英語は「音読」すれば完璧である、という情報。
予備校講師の安河内さん、今井さん、灘校教師のキムタツ…英語のプロは口をそろえて言います。
「音読しろ」
しかし、「音読しても効果がでない」という意見が続出しています。
もちろん、英語学習に音読を取り入れた人が多いのも、1つの理由です。そして、もう1つの理由は「正しい音読法」を知らないからです。
「音読」と言っても、やり方は多く存在します。
そこで、今回は「正しい音読法」を紹介しようと思います。
目次
英語学習での音読の効果
まず、英語を勉強するうえで、音読にはどんな効果があるのか。
それは、
- 英語を英語のまま理解できるように
- 速読できるように
- リスニングも上達
などなどです。
耳を英語に慣らすのは、どうでもいいです。英語を勉強していれば、いつか慣れます。
音読は英語の4技能すべての総合力を高めることができます。
音読すれば、英語脳に近づきます。その結果、スピーキングもリーディングもリスニングもすべての能力が上がります。
英語の成績を上げる最短ルートは「音読」です。
すべての能力を同時に鍛えられるのだから、当たり前のように最短最速のルートですよね。
音読は本当に英語回路が身に付きます。
英語の効果のない音読例
ここでは、よくある効果のでない音読を紹介します。
①理解してない英文を読んでいる
よくわからない文章をただ読んでいるだけ。
それでは、何も上達していません。
日本語でも「お経」をどんなに音読して、暗唱したところで役に立たないですよね。無駄な知識が増えただけです。
音読には下準備の手順があります。(詳しくは後で)
精読→速読・音読の手順です。順序を無視したやり方では、効果はほぼないです。
②内容をイメージしていない
内容をイメージしながら音読するから、日本語を経由せずに英語のまま理解できる英語脳が育つわけです。
それなのに何もイメージせずに音読していたら、それは「ただ口が動いているだけ」です。
「ただ口が動いているだけ」なのに、英語が上達するはずないですよね。口周りの筋肉がつくだけでしょうw
ボーと口だけ動かして音読している人は要注意です。
③ネイティブをマネてない
音読の基本は「ネイティブを出来る限りモノマネする」ことです。
イントネーションや強弱、発音など、すべてをマネする意気込みで音読しないと効果は少ないです。
中学の英語の授業で、先生にあてられたときの音読では効果はないですw。あのダルそうに、カタカナ棒読みの音読です。
もっとネイティブになり切って、音読しましょう。
そのため、他の人に自分の音読を聞かれない所でやった方がいいと思います。恥ずかしい人も多いと思うので。
④音読回数が足りてない
5,6回音読したからと言って、英語ができるようになるほど簡単ではないです。
人(予備校講師や英語のプロ)にもよりますが、1つの文章を20~30回は音読するのが基本です。
中には100回以上の音読を推奨する先生もいます。(←やりすぎな気もします)
英語のプロが20~30回の音読を推奨しているのだから、最低でも20回は音読しないと効果は出ないでしょう。
小さなまとめ
- 理解してない英文を読んでいる
- 内容をイメージしてない
- ネイティブをマネてない
- 音読回数が借りてない
このいずれかに当てはまるなら、音読で効果が出ないのも納得です。
これからは、正しい音読のやり方を紹介していくので、それを参考に「効果の出る音読法」をやってみてください。
英語に効果のでる音読法
①適切な教材を選ぶ
まず、
- 自分のレベルに合う
- 興味を引く文章が載っている
- CDがついている
の上記の3つを満たす教材を選びましょう。
教材選びで失敗すると、そうでなくても嫌な音読練習が、より一層つまらなくなります。
大切なのは「継続する」ことなので、続けられそうな教材を選びましょう。
私のおすすめは
- 速読英単語
- キムタツ式速読特訓ゼミ
です。
1冊の速読英単語には約50本の文章が載っていますが、CDが別売りです。(合わせて約3000円。)
キムタツ式速読特訓ゼミは約15本の文章で、2種類のスピードのCD付き。値段は1000円強です。
音読になれていない人は「速読英単語」がおすすめです。キムタツ式はCDの速度が速いです。
他にも良い教材はたくさんあると思います。ディズニーの本だったり、有名童話のお話など。
自分が使ってみて良かったものは↑の2種類です。キムタツ式は記事を出しているので、良かったらどうぞ。
②下準備 精読する
まずは、精読します。
意味を取りながら、
- 分からない単語の発音、意味
- 分からない文の構文をとる
をやってください。
意味を余裕で取れる文章は、そのままでいいです。分からない単語・文は疑問を解決しましょう。
使う文章について、疑問はすべて解消してください。
どんな質問が来ても、答えられるようにしてください。「この that は何を表していますか」「3行目の文を文法的に解説してください」など
③step1 普通に音読
目標:10回
「文章を読みながら」で「CDを聞きながら」、CDのあとを追うように音読してみましょう。
ノーマルな音読です。ここでは、ひたすらCDの音源のモノマネをしましょう。
出来るだけ綺麗な発音で、正しいイントネーションで、CDと同じ強弱でモノマネしましょう。
④step2 超高速で音読
目標:5回
今度は超高速で音読しましょう。
自分のできる限り速いスピードで音読しましょう。
音読スピードが速くなればなるほど、リスニングもリーディングも上手になります。
付属CDの音声よりは速いスピードで音読できるようになればOK。
⑤step3 シャドーイング
目標:5回~出来るようになるまで
今度は「文章は見ない」で「CDだけ聴いて」、CDのあとを追うように音読しましょう。
自分の声でCDが聞こえないときは、イヤホンやヘッドホンを使うと改善されます。
このCDだけ聴いて、あとを追う音読方法をシャドーイングと言います。
音読学習の1つの目標は、すべての文でシャドーイングを行えるようになることだと思っています。
小さなまとめ
音読を行う上での注意点は先ほど紹介したので、それだけ意識して勉強してください。
↑で紹介した音読法はあくまで1例なので、自分なりの方法を持っている人はそれを使ってください。
しかし、↑の音読法は多くの英語のプロの意見をまとめたものです。
自信がない人は今日紹介した音読法を使うことをおすすめします。
また、↑の音読での目標回数は最低ラインです。余裕がある人は全部1.5倍した回数音読するなど、工夫してください。
英語での音読の注意
音読慣れしていない人は、とても辛いと思います。
しかし、辛くない練習は力にもなりません。我慢して、音読練習を続けましょう。
大事なのは継続。
そして、初心者の一日の音読目安時間は30分です。
私は中3のとき一日中音読し続けて、寝る前に具合が悪くなりました。しかも、次の日もその疲れを引きずりました。
目安は30分。
余裕がある人のみ、それ以上の音読をしてください。
まとめ
今回は効果のでる音読法を紹介しました。
このやり方で音読練習を2か月ほど続ければ、結果が目に見える形で必ず現れます。
成功する日を夢見て、毎日努力し続けてください。