実はですね。
最近ビッグイベントがありました。
私は気づいてしまったんです。
「赤チャートの完成度が神すぎる!」
そうです。
私は赤チャート(改訂版)はしっかりとチェックしていませんでした。だから、今まで気づかなかった。
従来は、
あんなに難しかった赤チャートが激変しているじゃないですか!
これが匠の技ですか…
目次
赤チャートの基本事項
昔は応用問題ばかりと避けられた「赤チャート」です。
でもよく見てください。
この高級感ある渋い赤色。
くぅぅぅぅ!!!
赤チャートの大人な感じにしびれる。あこがれるぅ!
赤チャートの問題数
赤チャートは改訂により問題数が増えました。
例題 =practice | 章末問題系 | 合計 | |
赤チャートⅠA | 354題 | 164題 | 872題 |
赤チャートⅡB | 435題 | 187題 | 1057題 |
赤チャートⅢ | 320題 | 127題 | 767題 |
赤チャートの問題数がバグってると思うじゃないですか。
でも、
青チャートよりかは問題数が少ないんです。青チャート(改訂版)は、ⅠA「951題」、ⅡB「1089題」、Ⅲ「841題」です。
青チャートよりも、
全部で185題少ない。
意外ですよね。
赤チャートの方がレベルも高いし、網羅性も高いから問題数は多いと思っていました。
実は逆だったようです。
青チャートについては↓
赤チャートのレベル
赤チャート全体のレベルは、
教科書~東大最低ライン
数研出版も発表していますが、これはかなり正確な難易度表だと思います。
教科書の例題レベルの問題から載っています。超絶初歩の問題は省かれていますが、基礎基本からしっかり収録。
逆に、
到達点は東大合格者最低ラインです。東大入試でも理系なら60点、文系なら40点をもぎ取れるレベルまで到達します。
そして、赤チャートの例題は3種類の色飾りで分かれています。
青色の例題:基礎レベル
赤色の例題:標準レベル
黒色の例題:応用レベル
「青色の例題」はセンター試験レベルの基本問題。参考書でいうなら白チャートレベル。
「赤色の例題」はMARCHレベルの受験標準問題。参考書で言うなら一対一対応の演習より少し簡単。
「黒色の例題」は早慶や東大などの応用問題。一対一より難しく、文系のプラチカより少し簡単。
大学受験に必要なレベルを下から上まで完璧に網羅しています。
赤チャートのメリット
①超効率的な問題たち
今までの「赤チャートの問題数」と「赤チャートのレベル」を見ていて気付いた人もいると思います。
赤チャートは、
青チャートより問題の網羅度が高いのにも関わらず、青チャートより問題の数が少ない。
これは、
赤チャートの問題にまったく重複がないからです。
青チャートでは似たような問題でも例題として取り入れていました。しかし、それは勉強する上では非効率。
赤チャートではより洗練され、厳選された問題ばかり。
例題を1つ1つ完璧にしていけば、一切の無駄なく数学のレベルを高めることができるのが赤チャート。
赤チャートの完成度がかなり向上しています。
完成度は、
青チャート<Focus Gold=赤チャート
ですね。
Focus Goldについては↓
赤チャートのメリット
②圧倒的な網羅性
赤チャートのもう1つの最大のメリット。
それは、
赤チャート1冊で受験が完結すること。
東大を目指す人でも赤チャート1冊を完璧にすれば、合格点に届いてしまうのが最大の強み。
青チャート1冊で東大に挑むのは少し心もとないですが、赤チャートなら十分に戦えます。
「赤チャートさえ完璧にできれば…」という思考がもてると、相当モチベーションも上がります。
1冊でいいというのは、それだけ大きな事なのです。
赤チャートのメリット
③3種類のレベル分け
実は、一番おすすめしたいメリットはこれ。
赤チャートの例題は3種類にレベル分けされていることです。
青チャートの記事を読んでくれた方は分かっていると思いますが、赤チャートのすべての例題を最初から順番に解いていくのは、
- キャッチボールや素振り
- 150kmのバッティング
を同時に練習するようなもの。
まだ素人で基礎を練習しなければいけないのに、応用的な技術を練習しても技術は向上しません。
150kmの球を見送り続けても、まったく上手にならないと思います。(野球は詳しく知らないが)
だから、
順番に上手くなっていく必要がある。
それは数学でも同じ。むしろ、数学の方が1ステップずつ順番に練習していかないといけないのです。
多くの参考書では問題が無秩序に並べられていて、1ステップずつ進んでいけません。
しかし、
今回の改訂された赤チャートは3種類にレベル分けされていて、レベルを1つ1つ上昇させられる。
レベル上げが効率的にできるわけです。
赤チャートの使い方
今回も2通り用意しています。
数学に自信がある人
⇒使い方①
数学に自信がない人
⇒使い方②
赤チャートの使い方の参考にしてみてください。
自分の使い方がある人は、気にせず自分流の使い方でいいと思います。
ちなみに、
赤チャートは「例題だけ」完璧になれば、十分に役割を果たします。プラクティスや章末問題などはできれば避けましょう。
無意味に時間を取られます。
また高3の夏休みまでには終わらせましょう。秋からは演習に入るのが王道の進み方です。
赤チャートの使い方①
スピード:10~15題/日
使用期間:2~3ヶ月/冊
1~3周目 | ・毎回例題をすべて解く ・間違えたら「×」を付ける ・正解したら「×」を消す |
4周目~ | ・「×」の問題だけ解く ・2度正解したら「×」を消す |
1~3周目は基礎をチェックして、確実に習得するために毎回すべての例題を解きます。
間違えた問題には「×」を付けておき、4周目以降にやる問題を絞っていきます。
3周目以内に「×」を克服できたらOKです。
4周目以降は「×」の問題だけを集中的に解いていき、2度正解できたら「×」を消して解かなくていいです。
問題を覚えていて1度目は解けてしまうこともあるので、しっかり定着したことを確認できるよう2度正解してからです。
赤チャートの使い方②
数学に自信がない人は、おそらく基礎が固まっていません。
数学の基礎が固まらないうちに「赤色の例題」や「黒色の例題」といった難しい例題に進むのは非効率。
どうせ理解できません。
だから、
基礎から順を追って完璧にしていきます。
結局のところ、順番にマスターした方が赤チャートにかかる時間を減らすことができます。
スピード:5~10題/日
使用期間:3~6ヶ月/冊
1~3周目 | ・青色の例題だけ解く |
4~6周目 | ・赤色の例題だけ解く |
7周目 | ・青色と赤色の例題テスト ・間違えたら「×」 |
8~10周目 | ・黒色の例題&「×」の問題を解く |
まずは「青色の例題」を極めましょう。
「青色の例題」が完璧になるだけでも、センター試験で8割は堅いです。しっかり基礎を固める。
間違えても「×」を付ける必要はないです。どうせ何周もしていれば解けるようになってきます。
そして基礎をガチガチにして、数学ができるようになったことを確認。
次に「赤色の例題」を極めていく。
「赤色の例題」を完璧にすることで、旧帝大レベルを除けば基本どの大学でも受かる力が付きます。
模試でも相当な高得点が期待できます。
そして、「青色の例題」と「赤色の例題」の完成度をチェックします。しっかり定着しているのか。
最後に「黒色の例題」で総仕上げ。
旧七帝大レベルの大学でもしっかり戦える数学力を付けるためのラストスパートです。
今までの努力も実り始めるころで、初見の問題でも解けるものがあると思います。
そのときは素直に喜び、
自分の成長を認めてあげてください。
赤チャートの接続
<赤チャートの前の参考書>
- 学校
- 塾の授業
- スタディサプリ
数学の授業は受けてからの方がいいです。
赤チャートは独学用ではないので、授業で受けた内容を定着させることに使ってください。
<赤チャートの次の参考書>
- 過去問
- 文系の良問プラチカ
- 新数学スタンダード演習
などの実践系へ移ってください。
まとめ
今回は本当にいい発見でした。
改訂版の赤チャートは、受験数学の参考書でも1,2位を争うほどの完成度でしたからね。
ぜひ、
そんな赤チャートで数学の力を伸ばしていってください。