青チャートは一通り終わった。
一対一は一通り終わった。
網羅系はとりあえずマスターして、典型パターンの解法はインプットを完了している。
そこで、
応用系の問題集「やさしい理系数学」に挑もう!
そう意気込んだ。
みなさん、そんな感じですかね。
今回は『やさしい理系数学』のレベル、使い方、プラチカとの差について紹介します。
目次
やさしい理系数学の基本事項
『やさしい理系数学』って表紙がシンプルでカッコいいですね。白&青のカラーもイカしてる。
個人的には、
プラチカの表紙も好きですけどね。
やさしい理系数学の内容
やさしい理系数学 | 問題数 |
例題 | 50題 |
演習 | 150題 |
『やさしい理系数学』の総問題数は200題です。
1つ1つの問題のレベルも考えると、一日で3題~5題が妥当な演習量だと思います。
だから、
1ヶ月~2ヶ月ほどで『やさしい理系数学』をとりあえず1周することができます。
受験間近からでも終わらせることは可能です。
次は内容。
『やさしい理系数学』には、50個のテーマがあり、それぞれに例題が付属しています。
テーマの核となるような例題が多く、学ぶことも多い。
内容も数学Ⅲだけでなく、数学ⅠAⅡBも含まれているので全範囲をカバーしている。
だから例題だけ解いても十分な効果がある。
そして、
各々の例題に対応するように演習題が2~4題後半に載せられています。
演習題の方が難しいとも限らず、例題の解法をそのまま使うとも限りません。
ですが、
考え方は類似しているので、演習題と例題が相互に補完しあって、理解を高めてくれると思います。
やさしい理系数学のレベル
難関大レベル
基本的に、
例題も演習題も関係なくすべての問題が難関大学レベルの良問になっています。
ただ答えを出すだけなら中堅大学レベルも問題もありますが、解き方も考慮すれば難関大と言って問題ないレベル。
前提レベル:一対一対応
到達レベル:東大合格
『やさしい理系数学』レベルの問題を初見で解けるようになれば、東大理系でも60点~80点くらいには到達できます。
数学で稼ぐつもりがないのであれば、十分すぎる点数。
東大・京大・医学部を除けば、東工大や早慶の理工学部だったとしても8割は得点できます。
数学で稼ぐ必要のない人には少しオーバースペックな気はします。
やさしい理系数学
VSプラチカ
VS新スタ演
レベルはすべて同等。
やさしい理系数学
=プラチカ
=新スタ演
です。
次は問題数で比較します。
問題数 (数学ⅠA、ⅡB) | 問題数 (数学Ⅲ) | 合計数 | |
やさしい理系数学 | ― | ― | 200題 |
プラチカ | 149題 | 76題 | 235題 |
新スタ演 | 303題 | 135題 | 438題 |
問題数では、
やさ理<プラチカ<<<新スタ演
このレベル帯でレベルが同じなら、問題数が少ない方を選んだ方が確実にお得です。
応用レベルの実戦系問題集って、カバー範囲は特別おおきな要因ではないんですよ。
どうせ同じ問題は出ないし。
じゃあ、
何でやるのかって言ったら、典型パターンの組み合わせ方の練習です。解法を引き出してくる練習です。
でも、
だいたい1つの引き出しを開けられたら、隣の4つくらいの引き出しも開けられるようになります。
当然、すべての解法でアウトプットする練習をした方が良いわけですが、200題と250題での差なんてチョビットです。
だから、
高得点を目指さないなら問題数の少ない問題集の方がお得に点数を上げられるんです。
・受験まで時間が少ない
・数学は最低限でいい
⇒「やさしい理系数学」の例題だけ
「センター試験が終わってしまった」とか「英語を強化しないと壊滅する」とか特別な事情があれば、やさ理の例題だけで十分。
さきほども書きましたが、
『やさしい理系数学』は例題だけでも十分な効果を発揮できます。
東大や京大クラスでも最低限戦えるだけの力はつきます。たぶん4割~5割はもぎ取れます。
あとは他の教科で頑張ってください。
・受験まで時間はそこそこ
・数学で稼ぐ気はない
⇒「やさしい理系数学」
or
⇒「数Ⅲ&文系のプラチカ」
受験まで4ヶ月以上残っている。高3の秋頃から始めるのであれば、どちらか1つ選んでください。
完成すれば、数学でもある程度の点数を取ることができます。
稼げるわけではないですが、十分に勝負できる点数は確保できるのでおすすめ。
ちなみに、
到達点はあんま変わりません。
プラチカは2冊になるので、『やさしい理系数学』の方がおすすめではあります。
※文系プラチカを使う理由は↓で解説してます。
・時間は有り余ってる
・数学で稼ぎたい
⇒新スタ演コース
時間は有り余っていても、数学で稼ぎたいわけでなければ、『やさしい理系数学』や「数Ⅲ&文系プラチカ」で十分です。
数学は高得点を目指すほど、非効率になっていく科目なので他の科目を鍛えた方が速いです。
英語や物理、化学の方が成果がでやすいので優先順位は考えてください。
やさしい理系数学の使い方
特別な使い方はなく、
- 最低でも15分は悩む
- 解説でもわかるまで悩む
- 別解も理解する
の3つの注意点を守ってくれれば大丈夫です。
やさしい理系数学は他の参考書に比べて、少し解説が淡泊です。必要最低限の内容しか記述しません。
そのため、
「どうやって思いついたのか」「方針はどこに注目して立てたのか」などは書いてないです。
逆にだからこそ、
死ぬほど悩んでほしい。
今まで暗記数学で乗り切ってきた人には特に悩んでほしい。今のレベルなら、頑張って悩んだだけ数学はできるようになります。
もう「下手の考え」ではないのです。
Amazonレビューにいいこと言っている人がいたので引用させてもらいます。
(一部省略)
またどうしてそれが発想出来るのかについてですが、そんなものは「思いつくから思いつく」のです。ひたすら解いて考えて身につけたセンスから生じるものに理屈なんてつけれないのではないでしょうか。なぜそうなるのかを考えることは有益なことも多いでしょうが、理由が無い、もしくは答えられるものではないものも世の中には多くあると思います。
重要な点が説明されていないとの批判もありますが、自分はこの解答を読めば何がポイントかは解答に書いてあるように思います。
(一部省略)
Amazonレビュー
私もこの意見です。
あと、
正答率の管理はした方がいいかもしれません。
初見でどれくらい解けたのか。計算ミスだったのか。根本から分からなかったのか。
しっかり見つめて、
苦手をあぶりだしましょう。
苦手は放置すると、本番でやられます。
やさしい理系数学の接続
<やさしい理系数学の前の参考書>
※上からおすすめ
- 一対一対応
- 標準問題精構
- 青チャート
- フォーカスゴールド
- etc
解法のインプットが完了していれば、使用して大丈夫です。
一番のおすすめは一対一対応です。
<やさしい理系数学の次の参考書>
※上からおすすめ
- 過去問
- 分野別の対策
- プラチカ
- 新スタ演
- 新数学演習
- 大数
普通に、過去問対策をするのがベスト。
まあ時間があれば苦手分野の対策や、頻出分野の対策をしていきたいところです。
暇だったら、
同レベルの参考書に手を出して思考力を鍛えるのもアリ。
理Ⅲ志望は↓
大数は趣味みたいなもんなんで、気になったら。
まとめ
今回はやさしい理系数学を紹介しました。
時間がない人に本当におすすめできる数学最高峰の参考書の1つです。
ぜひ買って挑戦してみてください。