昔英作文のおすすめ参考書集(↓の記事です)を紹介して、竹岡の英作文も一緒に紹介したんですけど。
実は、
「竹岡の紹介記事自体はまだ書いてないなー。」と思い、書きます。遅れてすみません!
てか、
「竹岡の英作文が面白いほど書ける本」ってタイトル長すぎて、これを文字で打つのがめちゃダルい。
目次
竹岡の英作文が面白いほど書ける本
概要
竹岡の英作文が面白いほど書ける本
対象者
- 時間に余裕がある
- 英作文を得意にしたい!
- 独学者
- 深い解説が欲しい人(誤答例や別解など)
という感じです。
英作文にはたっぷり時間が割ける!
そのかわり英作文を得点源にしたい!
また、
英作文の勉強で頼れる先生がいない
できるだけ納得できる形で英語を学びたい
といった人たちにおすすめ。
英作文を深くじっくり完璧にしていきたい人は、全員これを買うべきです。
これ一冊で完成します。
竹岡の英作文が面白いほど書ける本
レベル
英作文の能力としての対応レベルは、
0〜難関大
となります。
和文英訳に関してこれ以上の勉強はないでしょう。難関大学の英作文でも対応できます。
自由英作文でも、書く内容さえ思い浮かぶのなら、残りは心配なく書けるはず。
<単語レベル>
要求レベル:共通テストレベル
「システム英単語Basic」や「ターゲット1400」くらいの単語レベルは持っておきたいところです。「速読英単語入門編」だと少し不安です。
英作文の模範解答などを読んでいるときに、いちいち未知の単語が出てきて、意味や使い方を調べていては永遠に終わらないです。
竹岡の英作文は分厚いので。
だから単語関連はスラスラいきたいところ。
単語の意味だけでなく、ある程度は使い方(セットの前置詞とか、とりうる構文とか)も覚えておくとスムーズです。
システム英単語シリーズや鉄壁でそういった部分も勉強していると使いやすいかもしれません。
<文法レベル>
要求レベル:共通テストレベル
「スクランブル英文法」や「ビンテージ」などなど高校英文法を全範囲勉強しておいて欲しいです。
「ファイナル英文法」みたいなMARCHや早慶で聞かれるゴリ難文法は全然知らなくて結構ですが、高校文法を一通り勉強し終わっていること。
そしてそれを自分で軽くなら作文できること。
が最低ラインです。
文法の全体像をしっかりわかっていないと、解説の内容が「英作文特有の日本語に対する英語のコロケーション」なのか、単純に文法的に日本語を英語に訳しただけなのか。
わかりにくく効率が下がります。
最低限全体像の把握と、簡単なレベルでの作文はできる程度に英文法を勉強し終わっていてください。
<英文解釈レベル>
0
いらないです。
<長文読解レベル>
0
いらないです。
ただ配点的・分野の性質的に、普通は英文解釈と長文読解にある程度完成の目処が立ってから英作文の勉強をしていきます。
英作文は基本配点が長文読解より小さく、何も知らなくてもノリで多少かけるので。
竹岡の英作文が面白いほど書ける本
内容
基本的に、
- 原則
- 原則の解説
- 例題
- 例題の解説
で進みます。
「原則」では、頻出の日本語表現とそれに対する適当な英語訳を紹介します。
まずはこの「原則」を抑えること。原則をしっかり頭に入れることで、世の中の和文英訳の半分くらいはもう解けるようになります。
「原則の解説」はその名の通り。
そして「例題」があります。
原則の内容を使うと上手に書くことができる和文英訳のお題が与えられます。ここで原則をアウトプットするわけです。
2〜4文くらいの作文になるので、そこそこ長めです。
で「例題の解説」で、例題で使われた重要表現やその別解を事細かに解説していきます。
竹岡の英作文が面白いほど書ける本
特徴
①圧倒的な別解解説
英作文の参考書でよくありがちなのが、
え、この表現じゃあダメなの?
俺の英語も合ってると思うんだけど
といった悩みです。
頼れる英語教師が周りにいない受験生からしたら、これらは結構深刻な問題です。ずっとモヤモヤしたまま英作文の勉強を進めることになるので。
そこで竹岡の英作文!
この参考書は、圧倒的に豊富な別解を紹介してくれます!
大体1例文の重要表現が4,5個あるわけですが、それぞれに対して約3通りずつの類似表現を紹介してくれています。
日本語の「〜〜」っていうのは、英語なら「〜〜」と「〜〜」と「〜〜」の表し方があるよね。
ほぼほぼのパターンを網羅できる。
しかも紹介される英語表現はどれも汎用性の高いものばかりなので、覚えたら覚えただけ英作文の能力は飛躍的に成長していきます。
英作文の言い換え対策にはもってこいです!
(英作文で同じ表現を繰り返し使うことは嫌われる傾向があるので、自由英作文中でも十分に生きてきます。)
大学受験英語に精通した竹岡さんだからできる芸当。
神。
studyplusレビュー harukin.tのコメントより
1つの問題に対して、5つぐらいのポイントに3通りくらいの書き方が載っているから、合計243通りくらいの答えになる。それくらい答えが充実してるし、誤答例とかも載ってて、自分の解答の正誤がわかりやすい。これじゃダメなの?ってなりにくい。
和文英訳の勉強をしてこなかった自分としては目から鱗のことが多かった。これダメだったのか!って感じ。
和文英訳で点取りたいならやってみていいと思う。
東大文系数学で全国一位も取っていた高校同期のレビューです。
全国の実力者から支持される最強の参考書。
②十分すぎる演習量
普通の英作文の講義型参考書だと、問題演習量が圧倒的に不足しがちです。
当たり前ですが、
例題の解説に重きを置くので基本的には多くの問題を用意することができないわけです。その解説も作らないといけないですし。
ただ竹岡の英作文は、
テーマ例題60題+演習題120題
という充実具合。
テーマ例題60題で学んだ、英作文のポイントを演習問題でアウトプットすることによって確実に入試で使える知識にしていくことができます。
また演習題には演習題で学べるポイントがたくさんあります。
やりこめば、本当に180題分の圧倒的な知識が付きます。
これで解けない英作文があるんだとしたら、それはもう出題者が悪いと言って良いでしょう。というレベルを目指せます。
竹岡の英作文が面白いほど書ける本
使い方
一日に使える勉強時間を1時間〜1.5時間と仮定して進めていきます。
練習問題まで解くとすごい時間がかかるので、まずは例題を完璧にしていきましょう。例題が完璧になって、まだ時間があれば練習問題で力試ししましょう。
あと無駄な時間を死ぬきで減らさないと、下の量は終わらないと思うので、密度高く勉強を進めていってください。
1〜2周目
2原則/day
目安期間:2ヶ月
- 「原則」を熟読
- 「例題」を解く
- 解説を熟読
- 模範解答を音読3回
いきなり例題を解いても、どうせズタボロなので、一旦「原則」で骨格をインプットしましょう。
日本語の重要表現に対する英語訳をインプットしたら、例題を解きます。解けなくていいので、解ける範囲で、バーっといきます。
このときしっかり手を動かして書いて解きましょう。
そしたら解説の熟読。
こっちがメインです。解説を全部覚える勢いでいいです。
最後に解説を頭の中で復元しながら音読5回です。これは音読の速さよりも質を意識しましょう。音読最中に止まって、別解表現をアウトプットしてもいいです。
解説内容を自力で復元してみます。
3〜5周目
3原則/day
目安期間:2ヶ月
- 「例題」を解く
- 「原則」と「解説」を熟読
- 模範解答の音読3回
ノーヒントで例題を解いてみましょう。
知識はアウトプットしないと定着しません。1〜2周目でインプットした内容を英作文に生かして、例題を解きましょう。もちろん書いてください。
その後「原則」と「解説」を熟読し、忘れている内容を補充してください。
また音読は速さより質で。
解説や原則の内容を思い出しながら音読してください。
6〜10周目
5原則/day
目安期間:2ヶ月
- 「例題」を口頭で英訳
- 「原則」と「解説」を口頭で復元
- 「原則」と「解説」を確認し知識補充
- 模範解答音読5回
ここからは質より量です。
最終的に例題と模範解答をすべて暗記したいです。解説や原則の内容も込みでインプットすることを最終目標にしてやっていきます。
まずは例題を口頭で英訳。
多分もう模範解答の大枠は頭に入っていると思うので、口頭でやっても問題ないです。思い出せない部分のみ復習していきます。
ただその前に、原則や解説の内容も口頭で復元しましょう。
0から100まで復元する必要はない(原則の例文とかをいちいちやる必要はない)ですが、コアとなる部分や英語表現はしっかり復元したいです。
頭に完全に入れてください。
そして答え合わせ。
例題の答え合わせもそうですし、解説や原則で抜けている部分があれば、知識の補充を行なってください。
最後に音読5回です。
質より量をこなしてください。
ここまでで解説や原則の内容のチェックと暗記の役割は終えているので、あとは例題の模範解答を覚えていく作業になります。
ここまでできれば完璧。
すべてが頭に入っていると思います。
竹岡の英作文が面白いほど書ける本
と新英作文ノートどっちがいい?
私が一推しするもう一つの英作文参考書
どちらがいいかは、一概には言えないです。
竹岡の英作文 | 新英作文ノート | |
量 | 圧倒的に多い | 最小限 |
解説の丁寧さ | 超丁寧。疑問は生まれにくいが、情報量が多すぎる部分も | 重要なことだけ書くスタイル |
網羅度 | 圧倒的 | 大学受験のコアは十分抑えてる |
問題数 | 60+120 | 25+50 |
竹岡の英作文は、圧倒的な情報量がうりです。
独学でも疑問点は生まれにくいし、例題の数も凄いので網羅性は完璧。できるだけ多くのパターンを演習することができます。
その上演習量が足りなければ、演習問題も充実。
ただ本当にすべてやりきろうと思えば、膨大な時間がかかります。
受験生の中に英作文にそれだけ莫大なコストを払って勉強できる余裕がある人は、どれだけいるだろうか、という点では微妙です。
新英作文ノートは、大学受験の英作文に必要な最小限の知識だけを集めています。
本当にコアになる部分を分厚く勉強できるので、勉強のコスパ自体は非常に良いと思います。
前置詞の使い方など、受験生が英作文で間違いやすい知識を集約した文法問題も右ページについていますし、非常に良いです。
ただ解説は最小限で、「まあこんなもんか」と割り切って、丸暗記していく勉強になりやすいです。別に英作文に関しては、悪いことではないですが。
だから
十分な時間がある人
→竹岡の英作文
コスパ重視の人
→新英作文ノート
となるでしょう。
時間があるなら、絶対竹岡の英作文の方がいいです。
だって情報量多いし、あれだけの知識を詰め込めれば、大学受験英作文では本当に困ることはないと思います。
ただ時間がない中で竹岡の英作文を使うと、必要な情報を絞りきれず、結局全部中途半端に終わる可能性が非常に高いです。
だからそういう人は全員新英作文ノートの方がおすすめ。
という持論です。
竹岡の英作文が面白いほど書ける本
接続
<前にやるべき参考書>
単語
- システム英単語Basic
- ターゲット1400
- これら以上のレベルの単語帳
文法
- スクランブル英文法
- ビンテージ
- Best400
- これら以上のレベルの文法書
などなど。
単語・文法の基礎は固めてからやってください。
<後にやるべき参考書>
- 和文英訳演習(駿台文庫)
- 英作文のトレーニング 自由英作文編
- ハイパートレーニング 自由英作文編
- 過去問
基本的に、和文英訳の演習はもういりません。
ただどうしてもやりたい人は、「和文英訳演習」がおすすめ。自己採点しやすいですし、レベルも3つに分かれていて選びやすいです。
あと大学の頻出分野に自由英作文がある場合は、自由英作文系の参考書をやるのもいいと思います。
和文英訳を極めた後だと、非常に簡単に感じるはず。
自由英作文の書く内容をヒラメク練習さえすれば、それで理論上完璧になります。ぜひ対策してみてください。同様に過去問もおすすめ。
まとめ
大学によって英作文の価値はまるで違います。
配点もかけられる時間も大学それぞれの色があります。
京大なら英作文の比重は非常に重いので、竹岡の英作文などでガッツリ対策し、高得点を狙っていくべきでしょう。
東大なら英作文の比重は軽くないものの、他にも勉強すべきことが無限にあります。新英作文ノートでパパッと片付けるべきでしょう。
しっかり自分で考えて英作文の参考書を選んでみてください。
高一の者です。シャドーイング(音読)について質問させていただきます。私は京大志望なので英語は長文を速読、読解重視というより英文を精読、英作文重視です。
なので、長文速読強化、リスニング超強化のシャドーイングは京大英語に対して非効率な可能性があると考えました(私は実際はそうは思いませんが)。しかし高一や高二といった英作文専用参考書をやるにはまだ時間が有り余る時期ならば、話わ変わると思います。音読は長文の分を頭に染み込ませることであり、それが英作文に不可欠な基礎的な文法、言い回し、前置詞の置き方などを無意識に底上げし、それが結果的に英作文の実力を上げるトリガーとなるのではとも考えました。音読を継続して1年ほどやったなら、どれくらい英作文の実力は上がるのかdioさんの経験も合わせて教えていただけたら有難いです!!
音読以前の英作文を数値で捉えたことがないので、なんとも言えないですが、間違いなく英作文の能力は音読によって向上します。反射で英訳が出てくるようになるので、処理力のUPは期待できます。自由英作文なら特に顕著でしょう。音読はやり得なので、ぜひやってみてください。
答えていただき、ありがとうございました。音読は根性がいるので覚悟してやりたいと思います笑