最近成人式であった友達の生活を酷評したわけなんですが、
実は1週間くらい連続で二日酔いで、
私も堕落した生活を送っているなと思いつつ。
はい。
今年もそろそろ頑張っていこうと思います。
今回は久しぶりに数学の参考書紹介記事を書きます。そういえば書いていなかった、気になる参考書たちを思い出しているのでちょくちょく追加しながら進めていきます。
「鉄緑会の基礎力完成 数学1A2B」
です。
鉄緑会を知らない方は↓の記事でどうぞ。
目次
鉄緑会の基礎力完成 数学1A2B
基本事項
鉄緑会の基礎力完成 数学1A2B
対象者
- 数学の土台を完璧にしたい人
- 計算の精度・速度を上げたい人
- 数学1A2Bの既習者
- 高1,高2生
におすすめ。
共通テストレベルの参考書(基礎問題精講や黄チャート)をやっているはずなのに、思うように共通テストで点数が取れない。
模試でいつも計算ミスで失点したり、計算が遅いせいで解ききれなかったりする。
時間もたっぷりあるし、数学の基礎をガチガチに固めていきたい。
数学1A2Bは一通り習ったけど、まだまだ不安が残る。
そんな人が対象者になっています。
基本的には使わないで大学受験を終えることができれば一番いいのですが、基礎を圧倒的なレベルにまで昇華するには非常に効果的な参考書です。
偏差値70越えが安定するような人が普通にやっているような、処理方法・速度・正確性を追求していく形で進みます。
「これから数学1A2Bを先取りしていくぞー」
「いろんな解法を覚えていきたい!」
「難問の演習をしたい」
という人には向いていません。
言うなれば、
基礎問題精講の強化版
という感じ。
鉄緑会の基礎力完成 数学1A2B
レベル
前提レベル:教科書
到達レベル:共通テスト9割
前提として、数学を一度習っていて教科書レベルの問題ならば解くことができる。という数学能力は求められます。
さすがに丸腰では挑むな。
という程度です。
相当吸収力の高い人ならまあ初学でもできないことはないと思いますが、解説がそんなにバカ丁寧ではないので、苦しむとは思います。
逆に到達レベルとしては共通テストでも9割に届くと思います。網羅生が低いので、少し地頭頼りの部分はありますが、基礎力完成に載っている範囲は満点レベルです。
扱っている問題難易度は全然高くなく、それこそ基礎問題精講や黄チャートくらいの問題が数多く並んでいます。
問題自体のレベルはさほど高くないですが、扱う手法なんかは所々ハイレベルです。
(2x+3)(x+5)
を暗算で展開する演習だったり。
基礎を洗練させた到達点までいきます。
鉄緑会の基礎力完成 数学1A2B
内容
目次を公開すると、
数学1A2B全部で53章構成で、1つの章は以下の3パートで構成されます。
- 「解説」
- 「問題」
- 「解答」
「解説」は見開き1ページからなる、テーマの解説部分。
そのテーマで扱う解法・手法を例題付きで詳しく解説してくれています。例題は2~4つほどついているので、これだけでも問題数はあります。
「問題」は後半にある演習ページです。
1テーマにつき問題演習は、制限時間10分の小テストが2つついています。これで見開き1ページ分です。制限時間が厳しいだけで問題数はそこそこあります。
「解答」は「問題」の解答解説です。
「解説」を読んだ人なら十分わかる程度の詳しさで解説されています。
おおよその時間としては、
「解説」:15〜30分
「問題」:10分×2
「解答」:5分×2
合計:45〜60分/テーマ
50時間ほどで1周できるでしょう。2周目以降は「解説」をしっかり読む必要がないので、30時間ほどで1周できると思います。
黄チャートは10題/1hでやっても1A2Bで70時間ほどかかるので、それよりはボリュームは少ないと言えます。
「解説」
入試に必要な道具をテーマごとに解説しています。これらはどれも考えることなく、九九のように「当然のように」できるようになってほしいテーマです。実際の入試問題を解く際は、これらをどう組み合わせて考えていくのかがポイントになります。
鉄緑会 基礎力完成 数学1A2Bより
例えば2章の「係数計算」だとこんな感じ。
各章で学ぶべき解法・手法がサブテーマに分かれて2,3つ紹介されます。
例題と解説付きの説明なので、すぐ理解できると思います。教科書や普通の参考書では習わない手法(上のやつとか)だったり、解法の整理・基準の明確化がされているので非常に有用。
一度全体勉強が終わった人も見てほしいです。
「問題」
これが1ページ分で、1章につき2ページ分あります。
それぞれ制限時間10分の小テスト式の演習になっていて、見ての通り問題数は制限時間の割に多いです。
難関大学を目指す
共通テストで9割を目指す
のならば当然のように制限時間内に解き終わらなければいけない。この水準に達していなければいけない。という問題量・レベルの設定です。
そのテーマの問題がビッチリ詰まっているので非常に効果的な演習になります。
「解答」
これはまあ「問題」の過不足ない解答が載っているだけなので、省略します。
鉄緑会の基礎力完成 数学1A2B
特徴
①鉄緑会のエッセンスを抽出
一番素晴らしいのは、
鉄緑会の数学教材に触れられる
ということ。
この基礎力完成って元々鉄緑会大阪校の中3が1A2Bの基礎固めのために毎週やらされていた教材なんですね。それを一般販売したものです。
だから、
鉄緑会のノウハウが惜しみなく書かれている。
特に、
- 手法の解説
- 解法の整理
は非常に見応えがあります。
例えば先ほど上で紹介した「係数計算」なんかも気づかない人は大学受験が終わるまで気づきません。ずっと愚直に計算し続けます。
そういうテクニック的な部分、手法の解説を学べるだけで十分役立ちます。
それに加えて、
解法の整理。
普通の参考書では、解法の解説で終わってしまいます。ただ鉄緑会の基礎力完成では、どの場面でどの解法が有効なのか、まで解説してくれます。
独学の人には特にありがたい話でしょう。
②十分すぎる演習量
そして、
十分すぎる演習量
普通の参考書は例題1題に対して演習問題を1題つけたら、その解法の勉強は終了。という形でどんどん進んでいきます。
しかし
鉄緑会の基礎力完成は掲載する問題の幅を減らす代わりに、1つ1つの手法・解法に対して十分な量の演習問題をつけています。
だから、
数学基礎の本質だけを効率的に極めることができます。
教科書レベル〜共通テストレベルの問題をこれでもかと追求していく。
変に中堅大学レベルの問題に手を出さず、ひたすら基礎を固めていくには本当に効率的な参考書だと思っています。
チャート系などの網羅度がかなり高い参考書で行き詰まりを感じている人は、こちらの基礎力完成にするといいかもしれません。
鉄緑会の基礎力完成 数学1A2B
使い方
数学1A2B既習者
目安時間:275時間
周回数 :7周
1日1.5時間費やせば6ヶ月で数学1A2Bの基礎はガチガチに固まります。1日1時間なら9ヶ月です。
7周すれば流石に、基礎力完成の内容が血となり肉となるでしょう。反射で出てくるレベルまで昇華できるでしょう。
頑張ってやり通しましょう。
<1周目>
目安時間:75時間
90分/1テーマ
- 「解説」を熟読&例題解く
(15〜30分) - 「問題」で時間無制限の演習
(〜20分×2) - 「解答」で○付け&×解き
(〜10分×2)
まずは「解説」の内容を頭に入れましょう。
意外と細かい話が書いてあるので、「ああ知ってる、知ってる」と流さず、1周目はしっかり細部まで読み込みましょう。
例題でも自分で手を動かしてインプットします。
この参考書の目的は「解ける」ようになるためではなく、一切の無駄なく「瞬殺できる」を目指す参考書だということを忘れずに。
次に「問題」を解きます。
最初は制限時間内に解き終わらないと思うので、時間無制限でしっかり解き切りましょう。もちろん解き方が出てこない場合は諦めてください。
「解説」で習った解き方で解きます。しっかりと解法を体に染み込ませる。反射で出てくるようにする。そのための最初の段階です。
「解答」で丸付けをして、間違っていた問題を解き直したら終わりです。
<2〜3周目>
目安時間:45時間×2
50分/1テーマ
- 「解説」で復習
(5〜10分) - 「問題」を時間無制限で解く
(〜15分×2) - 「解答」で○付け&×解き
(〜5分×2)
まず復習がてら「解説」を読みます。
例題を解く必要はないです。日本語のまとめだけ追って、内容がわかるならそれで十分です。テーマの内容をしっかり復習しましょう。
忘れた状態で演習しても意味がないので。
次に「問題」で演習していきます。
まだ時間制限内では厳しいものもあると思うので、時間無制限でしっかり解き切ります。解法がわからなければ1周目が甘いということ。
出直してください。
「解答」で丸付けをして、間違えた問題を解いたら終了です。
<4〜7周目>
目安時間:25時間×4
30分/1テーマ
- 「問題」で演習
(10分×2) - 「解答」で○付け&×解き
(〜5分×2)
4周目に入れば10分程度で「問題」を解き切れるでしょう。
ここからは速さと正確さを追求する時間です。ひたすら処理速度と処理精度を高めていきましょう。
いつものごとく、「解答」で丸付けして間違えた問題を解き直したらおしまいです。
数学1A2B未習者
<1周目>
目安時間:120時間
90〜120分/テーマ
- 該当の映像授業を参照
(30〜45分) - 「解説」を熟読&例題解く
(15〜30分) - 「問題」で時間無制限の演習
(〜20分×2) - 「解答」で○付け&×解き
(〜10分×2)
まずはテーマの該当範囲を映像授業でインプットしましょう。
基礎力完成の「解説」で十分理解できる場合はそのまま映像授業なしで続けてもらって構いません。ただいまいち理解に苦しむ場合は、youtubeやスタディサプリを積極的に使いましょう。
映像授業は「常用」「ピンポイント使用」「全くなし」どれでもいいので、都合よく活用してください。
その後「解説」で復習しつつポイントを頭に入れます。例題もしっかり解きながら、理解していきましょう。
「問題」で時間を気にせず演習して(解法が思い浮かばないならすぐ飛ばす)、「解答」で答え合わせして、解き直して終了です。
<2周目以降>
既習者と同じです。
鉄緑会の基礎力完成 数学1A2B
接続
鉄緑会の基礎力完成 数学1A2B
前の参考書
- 学校の授業
- スタディサプリ スタンダード
- ひとつひとつわかりやすく
などなど。
本当に数学の導入レベル。
鉄緑会の基礎力完成 数学1A2B
後の参考書
- 一対一対応の演習
- 標準問題精講
- チョイス
などなど。
入試の典型問題に対する解法を学ぶと飛躍すると思います。
計算手法や計算の処理能力というのは基礎力完成で死ぬほど上がっているので、ここに個別の問題に対する解法選択能力がつくと、本気で化けます。
個人的には、一対一対応の演習とかがおすすめ。
まとめ
「鉄緑会の基礎力完成 数学1A2B」は個別の問題に対する解き方を勉強するというより、計算手法・処理能力の向上を目指す、いわば”ドリル”に近いです。
ただ数学の基礎の大元はそれです。
今まで数学を一切勉強してきてなくて、本当に苦手だ。
という人は、
一度基礎力完成をやりこんでみると数学で見える景色が変わるかもしれません。
医学部志望の中3です。数学ルートに関してアドバイスください。
初めから始める 数1
FG +教科書傍用 数1
1対1 数1
初めから始める 数a
FG +教科書傍用 数a
1対1 数a
初めから始める 数2
FG +教科書傍用 数2
1対1 数2
(一年)
初めから始める 数b
FG +教科書傍用 数b
1対1 数b
基礎力数1a2b +合格る
文系1a2b
初めから始める 数3
FG +教科書傍用 数3
(二年)
1対1 数3
新スタンダード 数3
やさ理
過去問
(三年)
教科書の某用を除けば割と完璧だと思います。
期間目安教えて欲しいです!
一対一、FG、基礎力完成は記事を出しているので、ブログ内の検索欄からご覧ください。スマホなら一番下、パソコンなら横にあります。細かい質問はコメント欄では受け付けていないので、申し訳ないですが、一言で答えられる次元まで自分で作ってから質問するか、ココナラをご利用ください。
基礎力1a2b(鉄緑)と合格る計算1a2b
は同時並行にしても大丈夫でしょうか
大丈夫ですが、絞った方がいいのでは。利用目的は同じだと思うので