最近めっちゃ喉痛いし、鼻水黄色いので、多分風邪ですね。まあ病院行かないんで、社会の上では健康体のままなんですけど。
医学部はいって勉強しても、
このおばあちゃん方式の原始的な風邪診断が最優先です。医学を学んでいる意味とは?(全然学んでる意味はあるんですけど)
今回は風邪と風つながり?と言うことで、
物理の
基礎問題精講と良問の風の比較
をしていきたいと思います。
物理の基礎問題精講を紹介するのは初めてなので、こちらを重めに。良問の風単体の紹介記事は↓になります。
目次
物理 基礎問題精講 vs 良問の風
対象者
物理の基礎問題精講、良問の風の対象者はほぼほぼ同じです。
- 地方国公立の志望者
- 偏差値50前後の人
- 教科書わかるが、入試問題はムリな人
まず地方国公立を志望する人向けです。
旧七帝大・一橋・東工・医学部・千葉・筑波・大阪公立・横浜市立・金沢・岡山・広島以外の国公立大学がおおよその目安になります。
MARCHや関関同立などでも物理で高得点が期待できるレベルになっています。
偏差値50前後の人にもおすすめ。
簡単な問題はできるけど、半分くらいしかわからない。
偏差値60の壁があつい
という人はこの2冊のどちらかをやれば、確実に偏差値60を超えます。
そして、
教科書レベルは完成済みの人。
学校の定期テストなら高得点取れるのにな〜
教科書の例題なら全然解けるよ
でも、
入試問題になると全然ムリ。
過去問は解けるイメージがつかない。
という人におすすめ。
だから物理が元々得意な人なら1冊目として、物理が苦手な人なら2冊目くらいに使うのがちょうどいい参考書になっています。
物理 基礎問題精講 vs 良問の風
レベル
物理の基礎問題精講と良問の風のレベルも同じ。
問題レベル:教科書ー入試基礎ー入試標準ー入試応用
前提レベル:共通テスト8割
到達レベル:地方国公立合格
前提レベルは共通テスト8割。
物理のエッセンスをちゃんとやりこめていれば共通テスト物理は9割前後行くはず(人によっては満点)なので、物理のエッセンスを完璧にしきれなかった人でも全然耐えます。
むしろエッセンスを完璧にしていると、物理の基礎問題精講&良問の風の正答率が8割を超える可能性が出てくるので、その場合は飛ばしてください。
教科書レベルの問題が完成しているなら、十分に使えます。
「漆原の面白いほどわかる物理」やリードαの基本問題レベルなど、基礎ができているなら、十分と言えるでしょう。
到達レベルは地方国公立・MARCH・関関同立などに合格できる力がつきます。
理工系の物理が難しい学部でも合格点を取れるレベルになります。
物理が簡単な大学/学部なら十分に満点近くの点数を狙うことができるほど、入試標準レベルまでの解法はマスターできます。
物理 基礎問題精講 vs 良問の風
問題数
基礎問題精講 | 良問の風 | |
力学 | 34 | 51 |
熱 | 10 | 16 |
波動 | 20 | 27 |
電磁気 | ? | 42 |
原子 | ? | 12 |
その他 | 演習問題44 考察問題8 | 論述問題44 |
合計 | 157 (105+44+8) | 192 (148+44) |
合計問題数で言うと、
基礎問題精講は良問の風より45題少ないです。
各分野均等に良問の風より、基礎問題精講の方が問題数が少ないです。基礎問題精講の考察問題と、良問の風の論述問題が似たような扱いです。
そう考えると、
ノーマルな物理の問題数は、基礎問題精講で149題、良問の風で148題となり、実は問題の網羅度に大差はないことになります。
基礎問題精講と良問の風の問題数での差は、
論述問題44題の有無
に尽きます。
この論述問題は、
1.通常、エレベーターではより軽く持ち上げるためにある工夫がなされているが、それは何か。
(記憶で書いてるので多少誤差あります)
2.水中の物体は浮力を受ける。浮力を受ける理由を説明せよ。良問の風
みたいな感じで、
物理の定性的(感覚的)な理解を促す問題になっています。勉強すれば、今よりももっと物理の”勘”が働きやすくなるような問題になっています。
現状、
コンパクトに物理を勉強したい
→基礎問題精講
根本理解・物理の勘を養いたい
→良問の風
と言えます。
物理 基礎問題精講 vs 良問の風
解説の質
基礎問題精講の解説はそこそこわかりやすいです。(化学や数学ほどのわかりやすさはないです。まあ及第点くらいにはわかる)
ただ万人に嫌われない解説だとは思います。
安定に、
「例題」→「精講」→「解説」と進みます。
「精講」ではその問題を解く上で非常に重要となる注目ポイントが「着眼点」として紹介されており、例題の核心のまとめとして「Point!」が紹介されています。

良問の風の解説は、少々癖があります。
物理のエッセンスをやっていた人ならわかると思いますが、この著者浜島はちょっと独特な理解・解説を展開してきます。
慣れれば全然違和感ないのですが、
慣れない/受け付けない人だと全然頭に入ってこないでしょう。(たまにエッセンスで全然理解できない人がいるのは多分これが原因)
その点が難点。
だから、
エッセンスを未経験/拒絶した人
→基礎問題精講
エッセンス理解の人
→良問の風
と思っていたのですが。
良問の風には解説者が多数存在していまして、web版だと、https://calculus-physics.com/wind-19/。
YouTubeはhttps://www.youtube.com/@ryoumon-kazeとかhttps://www.youtube.com/@user-cy2jn6cz6kとか。一番わかりやすそうなのは、https://www.youtube.com/@himazin_buturi
この前ブログのコメント欄で「良問の風をYoutubeの解説動画を見ながら進めている」という人がいて、探してみたんですが、
結構います。
だから、
良問の風は万人受けする形になっている可能性が非常に高いです。
物理 基礎問題精講 vs 良問の風
総合的に
基礎問題精講 | 良問の風 | |
対象者 | ・地方国公立/MARCH志望 ・偏差値50前後 ・学校の勉強はできる | ・地方国公立/MARCH志望 ・偏差値50前後 ・学校の勉強はできる |
レベル | 前提レベル:共通テスト8割 到達レベル:地方国公立/MARCH | 前提レベル:共通テスト8割 到達レベル:地方国公立/MARCH |
問題数 | 157 (105+44+8) | 192 (148+44) |
解説の質 | ・万人受け ・そこそこわかりやすい | ・癖アリ ・解説者多数存在 |
- 紙媒体での勉強で完結したい
- エッセンスが合わない
- 問題数は最小限にしたい
このような人は物理の基礎問題精講がおすすめ。
- 動画解説なども欲しい
- エッセンスが合う
- 理解を深める問題を豊富に欲しい
こういう人は良問の風です。
どちらもこのレベル帯の物理の参考書を代表する2冊なので、ぜひ書店で手に取って選んでみてください。
まとめ
結局、
基礎問題精講と良問の風、どちらも一長一短あって、決めきれないです。
ぜひ自分に合った方を選んでください。
私個人的には、
良問の風推しですが、これは浜島先生の教えにフィットしているからで合って、そうでない人は基礎問題精講を使う方がいい気もします。
では。
広島大学志望の高三です。この2つの問題集は地方国公立志望者向けとありましたが、広島大学志望にとって程よい問題集はありますか?名門の森はオーバーワーク気味に感じますし。(個人の感覚ですが、旧帝以上を志望している人向けかなと)
そこでz会の入試の核心に取り組もうと思ったのですが、どう思いますか?
既にエッセンスをdioさんのやり方で7周して完璧にしています。
ちょうどいいと思うので、良問の風か基礎問題精講がおすすめです。入試の核心はあまり物理で使ってる人を見ないので、気に入ったら使ってもいいと思いますが、基本的には避けた方が安全と思います。
こんにちは。先日より河合塾の酒井先生が個人的に基礎問題精講の解説動画をYoutubeにアップされています。まだ途中ですが、全問題網羅された暁には、良問の風の解説動画よりもこちらの方が万人受けするのではないかと思うとともに、予備校通う前にこのレベルまでは自宅学習できてしまうことにびっくりしています。
情報ありがとうございます。
こんにちは。
中学受験が二週間ほど前に終わったものです。中学入試が終わって友達とたくさん遊んでいるのですが、家に帰った後にすることがなく、何か勉強したいと思っても何をしたらいいのかわからないので、とても暇なんです。そこで、中学入学前にやるべき教材などありますか?
学校の課題は終わってます。
マジでないです。英語か数学をちょこっと予習してみてもいいですけど、多分自力でやるのは結構難しいので、授業を聞いてからの方がいいかなーと思います。強いていうなら、英語の大文字小文字は全部書けるようにしておきましょう。ってくらいですかね。