先日募集しました合格・不合格体験記について、喜ばしいことに回答してくれた方が数人出てきたので、順次公開していこうと思います。
体験記の回答フォームはこちらなので、ぜひぜひご参加ください。
https://forms.gle/TNuaiVxk5nTSKidg8
今回は、
残念ながら前期試験で横浜市立大学に不合格だった浪人のカツオ節さんの合格体験記です。
実際不合格体験記は非常に勉強になります。共感できる部分・異なると感じる部分など私の意見も交えながら、進めていこうと思います。
目次
合格・不合格体験記
基本事項
仮名 :浪人のカツオ節
合格大学:なし
中学受験:有
出身校 :超進学校(東大合格者数30名以上)
在籍した塾・予備校・通信教材等(参考書以外):東進
東大合格者数30名以上ともなれば、東大合格者数ランキングでも毎年Top20に入るような屈指の神学校になります。
東進に通っていたと言うことですが、体験記を読む限り結構自学自習メインなので、非常に参考になると思います。
前期試験では横浜市立大学を受験したようです。
英語の勉強法
学校の勉強と資格対策のみ。高3に入ってからはどの模試(駿台模試、河合全統、東進医系)でも偏差値70を下回ることがなかった。
これだけ読むと、学校の勉強が相当しっかりしているんでしょうか、と思います。しかし、後にわかりますが、IELTS7.5所持者だそうです。
IELTSとはなんぞやという人のために。
IELTS7.5とは、どのくらいの難易度なのでしょうか。端的に言うと、IELTS7.5はネイティブでも対策無しでは取得が難しいレベルです。海外の大学や大学院への入学だけでなく、MBAを取得する際や移民の申請をする際にもIELTS7.5は一つの指標となります。
https://www.rarejob.com/englishlab/column/20211216_02/より
英検で言えば1級相当、TOEICで言えば900点後半くらいです。
IELTSの勉強をしていれば相当な、単語・リスニング・英作文・読解の能力がつくでしょう。ですから、大学受験に向けて特別な対策が要らなかったと考えられます。
浪人のカツオ節さんもそうですが、他の体験記を書いてくれた方もみなさん英語が圧倒的に強いです。
大学受験を攻略する上で避けては通れない道でしょう。
数学の勉強法
高1→基礎精講lAllB
高2→一対一(lAllB)
高3→基礎精講lll、フォーカスゴールド(微積のみ)
横市は数lllがほぼ出ないので微積以外は全くと言っていいほどやってない。
横浜市立大学は国公立大学の中では標準〜上位のランクですが、数学のレベルはそれほど高くなく、一対一対応の演習レベルで、基本全問題に対して十分対応できます。
入試標準レベルの典型問題が多い試験です。
国語の勉強法
共テ対策のみ。現代文は学校で共テ用問題集の演習を行なった。古漢は高2までに必要事項を覚え、共テ直前期に復習した。
割とアバウトな記載ですが、それほど時間をかけているようには思えません。
国語に関しては下の記事で詳細に解説していますので、ぜひご覧ください。
理科の勉強法
(化学)
高2冬休み→リードαのレベルC(理論のみ)
高2 1月~高3 7月→リードαのレベルC(無機・有機)
高3夏休み→化学基礎精講
高3 9~10月→生物に全振りしたので化学はほとんどやらず
高3 11月~→化学重問
(生物)
高3の夏まで→学校の勉強のみ
高3夏~冬休み→リードα
化学に関して。
浪人のカツオ節さんに口出しして申し訳ないですが、おそらく化学の基礎を固めるのに時間をかけすぎたことが敗因かなと思います。
もちろんそもそも理科を始めるのが遅いという根本的な敗因はあるんですけど、リードαか化学の基礎問題精講のどちらかでいいので、完璧にするべきだった。
時間がないとわかっているなら基礎問題精講がベストだったかもしれません。
で夏休みから化学の重問に入れれば、いいペースだったでしょう。
(もちろん現役に賭けるか浪人を視野に入れるか。生物があまりにもできていないなど、個別の事情は多数あった上での決断でしょう。化学単体で見たら、という話です。)
で、
生物に関しては始めるのが流石に遅い。
所要時間は、
物理<<化学<生物
なので、どう考えても間に合わないです。
後ほど浪人のカツオ節さんが自分自身でも語っていますが、理科を間に合わせないことには医学部合格は厳しいです。
英数で合格できるほど飛び抜けていれば別ですが、医学部の水準でそれをするのは至難の技です。
また浪人のカツオ節さんは英語で突き抜ける予定が、英語の試験が簡単で差がつかずに、落ちたとのことです。確かに医学部は数学と理科で圧倒的に差が開くので、ここが勝負所でしょう。
社会の勉強法
共テ対策のみ。地理選択で、高3の夏から共テ対策本を一通り見た。
地理選択だとこれくらい軽い感じでもなんとかなります。
ただ高得点難しい、点数が安定しないというリスクを負います。
その他コメント
このブログで役立った記事・内容
数学の勉強法
おそらくこれのことでしょうか。
受験勉強を開始する前の自分に一言
病むな
将来の抱負
まずは医学部に合格したい
ご自由にどうぞ
医学部を目指すなら理科を早い段階からやった方がいいです。僕は化学の重問をやるのが秋以降と遅く、生物に関しては夏までほぼゼロの状態でした。現役で合格するかどうかは理科の完成度で決まると言っても過言じゃないです。 逆に英語で伸び悩んでも特に心配しなくていいと思います。僕はIELTS7.5を持っていますが、横市の英語が簡単すぎたので英語で差をつけられず不合格になりました。特に国公立医学部は英語で差がつきにくいので、これから受験する方は数理で点を稼げるように頑張ってください。僕も浪人して数学理科ができるように頑張ります!
まとめ
浪人のカツオ節さんにはぜひ来年も頑張っていただきたいです。
貴重な経験の共有ありがとうございました。
次回は東大合格者のA.Sさんの合格体験記となります。