中学生になり、始まった英語。
その中でもダントツで意味不明なのが、
英語リスニング
英語テストのリスニングでいつも、「あの外国人半端ないって。普通あんな速さ聞き取れる?メッチャ高速で話すもん!」
と思っている中学生も画面の前にたくさんいるでしょう。
実は、世の中の90%の中学生はあなたと同じように英語リスニングで悩んでいます。(俺調べ)
でも、
それが正常です。
今回は英語リスニングの能力を爆発的に上げる勉強方法を紹介したいと思います。
目次
【中学生 英語】リスニングの重要性
まず、
リスニングが今後とても大事になっていくことを話しておきます。
高校受験の英語では、
東京都・神奈川県…約20%
千葉県………………約30%
がリスニングの配点です。
首都圏の高校受験の英語がこうなっているので、その他の都道府県の高校入試も同じような比率だと予想されます。
どこの高校受験の英語もリスニングの比率は20~30%。
リスニングの比率が大きいため勉強しないと圧倒的に不利になる。
そして、
リスニングは勉強法が謎。
塾でも学校でもリスニング専門に対策することはほぼなく、基本的には「文法」や「長文読解」ばかり。
リスニングの正しい勉強法を知らない人が多いため、リスニングが苦手な中学生がとても多い。
つまり、
リスニングで差がつく。
配点が高く、みんなが苦手なリスニング。
このリスニングが得意科目になれば、一気にまわりに差をつけられて合格がグッと近づきます。
最近は、大学受験でも4技能化がすすめられています。
センター試験は
「長文読解:リスニング=1:1」
の比率にまでなってしまいました。
リスニングが半分です。リスニングが苦手だとシャレにならない次元で失点します。
だから、
高校受験のときに英語リスニングの能力を鍛えておくことで、この先圧倒的に有利に英語を進めていけるんです。
リスニングは簡単に点数が上がります。
勉強法さえ分かれば、1ヶ月で10点近く上げることも可能です。
ぜひ今回紹介する方法を試してみてください。
【中学生 英語】
リスニングができない理由
「リスニングができない」
つまり、
リスニングに必要な能力が足りていない。
では、
リスニングに必要な能力とはいったい何でしょう?
リスニングに必要な能力は全部で3つ
- 単語力
- リスニング速度
- 解釈スピード
この3つが集まって、英語をリスニングすることができます。
①単語力
ここでいう「単語力」は
「単語の意味」と「単語の発音」
の2つです。
まず「単語の意味」が分からなければ、いくら聞き取れても意味はサッパリ分かりません。
当たり前ですよね。
日本語でさえ
「家の近所に赤と緑はあるんだけど青はなくて不便」
なんて話を聞いても意味不明ですよね。
これは銀行業界の専門用語で赤が三菱東京UFJ銀行、緑が三井住友銀行、青がみずほ銀行を表しています。
そして、
「単語の発音」が分からなければ、意味を理解することができません。
「knife」=「ナイフ」と意味は知っていても、発音は「knife」=「クニフェ」だと思っていたとしたら。
リスニング問題で「~~ナイフ~~」と聞こえてきても、「knife」だと判断できませんよね。
一致していないから。
だから正しい意味を正しい発音で覚えた単語しかリスニングすることができないわけです。
②リスニング速度
「純粋に聞き取れない。」
「なんて言っているか理解不能。」
という人は「リスニング速度」が圧倒的に足りていません。
どんなに単語を覚えても、
そもそも聞き取ることができなければ、リスニングして意味を理解することは絶対に不可能です。
英語の速度に慣れていくこと。
英語特有の発音の省略をしること。
そうやってリスニングできる英語の速度は少しずつ上げていきましょう。
③解釈スピード
英語は聞き取れてる。
知らない単語もほぼない。
でもリスニングの点数が低いままの人は確実に「解釈スピード」が遅いです。
「解釈スピード」=「英語を理解するスピード」です。
英語がすべて聞き取れて意味を知っていても、理解するのが遅ければ、その間に音声はドンドン先に進んでいってしまいます。
「えーと。この単語はこの意味で、ifも使われているから。。。。」みたいに考えていると手遅れです。
リスニング音声は待ってくれません。
リスニングの音声と同時or超高速で理解し続けることがリスニングの一番重要なポイントでもあります。
英語⇒日本語⇒理解
では遅い。
英語⇒理解
でないと間に合わない。
【中学生 英語】
リスニングを爆上げる勉強法
実は英語リスニングの能力を高速で向上させる勉強法は、
音読
なんです。
何度も何度も、同じ英文をひたすら音読。
音読をしまくることで、
- 解釈スピードの向上
- リスニング速度の向上
- 単語力、文法力の向上
がすべて期待できます。
音読するときは戻って読むことが出来ないので、必然的に音読しながら同時に理解する必要があります。
また音読を何度もすれば、音読できるスピードも上がります。自分で音読できるスピードは必ず聞き取れます。
話せる速度 ≦ 聞き取れる速度
また何度も音読していると、自然と英文を丸ごと覚えてしまいます。英文の単語や文法はすべて吸収できるわけです。
Step0 単語の準備
単語をあまり覚えていない人は、
単語の正しい意味と発音をCD付きの単語帳で覚えてください。
このときの注意点は
- 最低でも3回は英単語を音読
- 英単語から直接理解
CDを聞き、声に出して英単語を覚えれば、正しい発音と意味を定着させられます。
しかも、覚えやすくなります。これは体験談です。
そして英単語を理解するときは日本語を経由せず、直に理解してください。
apple
↓
リンゴ
↓
ではなく、
apple
↓
Step1 1英文で音読練習
※1英文は約10words
<回数>5回~
<ポイント>
- CDをモノマネして音読
- 英語を直接に理解
文章を見ながらでいいので、CDに続いて音読しましょう。
CDの人をモノマネするつもりで音読してください。ネイティブの人の発音の省略や合体、息継ぎのタイミングまで真似しましょう。
ネイティブになりきってください。
そして一切日本語を頭の中に出さないでください。
英文の日本語訳を見てイメージした状態で、英文を音読してください。イメージと英語をつなげるんです。
目安としては暗唱できるようになるまで音読してください。だから音読回数は5回かもしれないし、10回かもしれません。
重要例文を暗唱しておけば、英語の点数も爆上がりするのでおすすめです。
毎日10本くらい音読してください。
Step2 シャドーイング
<シャドーイングとは>
CDのあとを追うように音読する方法です。
CD:I played soccer in the park.
自分: I played soccer in the park.
昔に英語上級者や通訳者が英語の能力を上げるために使っていた勉強法で、今では英語上達の定石です。
全国最難関の灘高校の英語教師キムタツも推奨しています。
私の学校の先生がキムタツの講演に行ってきたようで、その話をしていました。
<回数>5回~
<ポイント>
- step1で使った文章を使う。
- 出来るだけ速く音読する。
- 文章は見ない。
初見の文章でシャドーイングをやっても普通の人は出来ないです。
一回やってみて下さい(笑)。たぶん、笑っちゃうほど出来ないです。
ここでも、ヘッドホン、イヤホンを使うことを強くお勧めします。シャドーイングだと自分の声でだいぶCDの音声がかき消されます。
step1でほぼ暗記していると思うので、ある程度口が勝手に動くと思います。
ここで大事なのは、出来るだけ速く音読するが、意味は考えながらシャドーイングしてください。もちろん、日本語は経由しちゃだめです。
Step3 ディクテーション
<ディクテーションとは>
音声を聞いて、聞いた文章を紙に書きだす勉強法です。
どれだけ聞き取れたかが明白にわかります。
<回数>目安 3回~
<ポイント>
- 初めて見る文章を使う。
- 文章は5行くらい。
今度はstep2までで手に入れたリスニング力の力試しです。
step2までやったから、いきなり聞き取れるようにはなりませんが、徐々に上がっていくのを実感してください。
step0は単語レベル、step1,2は1文レベル、step3は1段落レベルです。やっとリスニングらしくなってきました。
step4 シャドーイング
<回数>目安 5回~
<ポイント>
- 覚えるまでやる。
- 文章が終わるまでにCDに追いつく。
覚えるまでやるのは基本です。
今度は1段落レベルのシャドーイングになったので、少しでも遅れると置いて行かれます。
スムーズに何も見ずにCDの速度でシャドーイングできるようになれば、及第点です。
これで終わりです。
step1~step4のリスニング勉強法を1ヶ月繰り返せば、ほぼ確実にリスニングが得意になっているはずです。
ぜひ試してみてください。
【中学生 英語】
リスニング強化用の参考書
①NHK 基礎英語
※一応↓は中学3年生用です。中学1年生用や中学2年生用もあります。
・中学三年生レベル
・CD付き
基礎英語1、2は中学1、2年生レベルで一応あります。
こいつはついでに中学の文法を復習できるという優れもの、しかも1500円というCD付きにしては安いお値段。
CDなしは使いにくいのでおすすめしません。
1回のレッスンで、5行~7行ほどの会話文を学びます。その中から重要な英文を1つか2つ抜き出して、重点的に勉強する構成になっています。
だから、
重要英文⇒Step1、Step2
会話文⇒Step3、Step4
に使ってみてください。CDも丁度いい速度なので、リスニング力は十分につきます。
私は「NHK 基礎英語」を使って、上の勉強法でリスニングを爆上げしていました。
おすすめです。
②音読パッケージ
・中学生レベル(1章以外は)
・CD付き
音読書の中では一番評価の高い参考書です。
「ためになる英文をひたすら、目安は100回音読する。」というキチガイみたいな参考書です。
でも、
これをやれば100%リスニングが武器になります。
中級編と上級編もあったんですが、絶版になったみたいで値段が1万円くらいになっています。
上のリンクの参考書は普通の値段なので、おすすめ。
まとめ
リスニング力を最速で上げる方法はこの勉強法だと思います。
しかし、
リスニングは毎日毎日しっかり努力して、1ヶ月、2ヶ月と頑張り続けて初めて成果が出ます。
自分の向上を実感するとだんだん楽しくなってくるのでそれまでの我慢です。
しっかり毎日続けて頑張ってください。
何かをしたい人、10000人。
それを始める人、100人。
それを続ける人、1人。
by 中谷彰宏
答えていただいてありがとうございます!!!今後の参考にさせていただきます。
中3です。
リスニングの勉強については、受験本番の日まで毎日欠かさず数学のように受験本番日まで1~2年あったとしても(思い立ったが吉日で)やるべきか迷っています。なぜならリスニング力も単語力と同じく使わなければ衰退していくと思うので、リスニング勉強をいざ1~2年継続しようと思って道半ばくらいでリスニング勉強を一旦ストップして、リスニング力がふりだしに戻ったら…と思ったからです。
・目標レベルを共通テストレベルにしたとき、リスニング力は8割安定までどのくらいの期間(例えば3ヶ月)があれば十分に上昇させられるのでしょうか(私の持論が合っているかも教えていただけると嬉しいです)。
拙い文章ですが、答えていただけると嬉しいです。いつも記事たのしみに読ませていただいてます!!!
リスニングに限った話でいえばその理論は正しいと思います。共通テスト8割なら、おそらく6ヶ月もあれば大丈夫でしょう。ただ、長文や英文解釈の復習としてCDつきでの音読が非常に有用であることから、毎日音読を続けるメリットは大きいです。ついでにリスニングの勉強になります。だから、リスニングの勉強でもあり、他の能力の勉強でもある音読を日々続けて、直前になったらリスニングの問題演習にも取り組む、というのが一番いいと思います。