中2、中3と徐々に受験が近づいてくると、みんな勉強時間を隠しますよね。テスト前なんかは
「お前は昨日何時間勉強した?」
「全然してないよ。すぐ寝ちゃった。」
「俺も。俺も。」
みたいな会話ばかり。私は勉強時間を隠すやつは大嫌いですけどねw。勉強してるなら、してるって言えよ。
ということで、
今回は中学生に理想的な「勉強時間」・「睡眠時間」・「一日のスケジュール」などを紹介しようと思います。
目次
中学生は勉強時間より○○を意識
中学生でよく勘違いしているのが、
成績UP=勉強時間を増やす
「成績が上げるためには、勉強時間を増やすしかない」、それは間違いです。
これから、中学生の勉強時間について紹介していきますが、↓のことを頭の片隅に入れながら読んでみてください。
成績というのは
効率×勉強時間
成績を上げる方法は「効率を良くする」と「勉強時間を増やす」の2通りあるということです。
中学生2年生 平均勉強時間
さっそくですが、↓のグラフを見てください。
中学生2年生は
平均87分の勉強時間
です。
意外と勉強してますよね。2時間以上勉強している人も約40%います。
みんなが隠していた勉強時間はだいたい1時間30分。「全然勉強してない」は完璧にウソですねw
中学2年生 理想の勉強時間
理想は
2時間
一般に偏差値60以上は15%存在します。(正規分布)
40%ほどの生徒が毎日2時間以上勉強していることを考えると、上位を狙うなら最低限2時間。
しかし私が思うのは、勉強時間より勉強効率を伸ばす方法を考える、方が圧倒的に大切だということです。
受験生になれば、誰でも勉強します。
みんな勉強時間に差はありません。
そこで差がつくのは、「地頭」と「勉強効率」です。「地頭」はもう仕方ないです。
でも、「勉強効率」は試行錯誤すれば、誰でも高めることができます。
受験生になる前に、自分にとって最適な一番効率の良い勉強法を見つけ出しておく。
そうすると、受験生になったときに勉強すればするほど、他のライバルに差をつけることが出来ます。
中3になってからガンガン伸びていく人は、自分なりの勉強方法を見つけている人です。
目先の成績より、将来的な勉強効率を求めた方がいいと思います。
受験生 平均勉強時間
少々見にくくなりますが、
1週間の平均勉強時間が19時間なので、一日平均は約2時間45分。つまり平均勉強時間は
平均165分の勉強時間
です。
だいぶ増えましたね。中2の頃の勉強時間の2倍です。やはり受験を意識するとみんな変わりますね。
そして受験直前期は
平均225分の勉強時間
です。3時間と45分ですね。
こんなに勉強しているのに、「全然勉強してない」はもう罰せられるべきでしょw
偽証罪だろ!
受験生 理想の勉強時間
成績上位の受験生は通常期でも1週間に24時間49分なので、一日平均だと平均3時間32分の勉強時間。
やはり、上位を狙うなら一日
3時間30分
は欲しいですよね。部活が強くて大変な場合は2時間30分でも、勉強法を工夫すれば問題ないです。
直前期はもうやれるだけやれ。
空いた時間は全部勉強に費やすくらいが丁度いいです。
中学生 理想の睡眠時間
理想的には
7~8時間睡眠
中学2年生も受験生も関係なく、睡眠時間は十分にとる方が賢い選択であることを知ってください。
「知識は寝ている間に整理される」また「睡眠は明日の集中力に影響する」のです。
次の日に疲れを残さない程度に寝てください。
私は幼稚園生のころから永遠の9時就寝で6時起床の9時間睡眠です。私はこれ以下だと眠くてしょうがない。
中学生 理想の1日のスケジュール
中学2年生・受験生 平日(部活)
1つの例としては、
5:30 起床
朝食・朝の準備
6:00 朝の勉強
7:00 家を出発
7:15 朝練開始
~~~~~~~~~~~~~
17:30 帰宅
夕食・休憩
18:30 夜の勉強①
20:00 入浴
20:30 夜の勉強②
22:00 就寝
別に引用したわけではないけど、見やすいので
中2は「夜の勉強②」を削っても問題ないと思います。その分早く寝たり、娯楽を増やして楽しんでください。
また、塾に行く日は帰宅が21:00とかになりがち。そういう場合は、そのまま寝ましょう。
大事なのは「朝の勉強」です。帰宅後に勉強時間をまとまって確保するためには、就寝時間を遅らせないといけません。
だから、朝に勉強時間をとった方がいいです。
朝は静かで集中しやすいし、暗記物は朝がゴールデンタイムでもあります。朝を有効に使いましょう。
塾の復習を朝の勉強時間にするのもいいと思います。
受験生 平日(部活なし)
受験生になると、部活を引退する人も出てきます。ここでは、引退した人を対象にしています。
6:00 起床
朝食・朝の準備
6:30 朝の勉強
7:50 家を出発
8:10 授業開始
~~~~~~塾なし~~~~~~
16:00 帰宅
夕方の勉強
18:00 夕食
19:00 夜の勉強①
20:00 入浴
20:30 夜の勉強②
22:00 就寝
~~~~~~塾あり~~~~~
16:00 塾到着
自習
17:30 塾の授業開始
21:00 塾終了
21:30 帰宅
入浴
22:00 夜の勉強
23:00 就寝
こちらも引用してないが、みやすいので
塾がある日はやはり、帰宅も遅くなり勉強時間が取れないので、就寝時間はある程度遅れます。
このスケジュールで意識したのは、「90分以上続けて勉強しない」ということです。
実は人間の集中力の限界は90分。それ以上の勉強はパフォーマンスが確実に落ちます。
だから、夕食や入浴のまとまった時間で勉強時間を分割しています。↑は例ですが、自分でスケジュールを作るときにも参考にしてみてください。
中学生の勉強のコツ
①勉強時間よりも効率
最初にも伝えましたが、勉強は「効率」が大切です。
- 苦手な分野単元だけ
- 無駄に悩まず、答えを見る
- アウトプット重視の勉強
- etc
やはり「90点→100点」と「50点→60点」に必要な努力量は全然違いますよね。
だから得意を伸ばすより、苦手を埋める。
また、「下手の考え休むに似たり」です。考えても分からないなら、答えを見てしまえばいい。次間違えなければいいんです。
そして、知識は教科書を読むより問題集を解いてアウトプットした方が覚えやすいです。
などなど効率をよくするテクニック・コツは大量にあります。教科による勉強法も違います。
「英語は音読の量で決まる」「数学は…
勉強効率を最大限まで上げて、勉強時間を増やすことで最高のパフォーマンスをしてください。
勉強時間はみんな同じ。差がつくのは「勉強効率」です。
②1時間=1科目が原則
原則としては、1教科につき1時間です。
まとまった時間を取り、勉強した方が理解が進みやすいです。やってみれば、分かります。
そのため1日に勉強できるのは3~4教科。
英語と数学は毎日勉強しないと伸びないので、実質選べるのは1~2教科です。
国語は古典、理科・社会も暗記ものが多いので、効率的に勉強できれば1日に2+3教科でも出来るかもしれません。
③計画を立てて勉強する
計画なしにやみくもに勉強するのは、地図なしでゴールを目指すようなものです。
私も修学旅行のとき、京都で地図がない状態で迷子になったので、どれだけ困難なことかは知ってますw
多くの人は全部を塾任せにしているかもしれません。しかし、塾はあなた個人をよくは見ていません。
基本的に、塾は成績が極めて良い生徒しか興味はないのです。実績を取ってくるのは成績上位だから。
成績UPを狙うなら、自分である程度の目標は持って計画を立てましょう。
- 夏休みで、数学の基礎を完璧にする
- 2か月以内に単語帳を1冊仕上げる
- etc
ちょっとしたこと、小さな目標でも達成すれば成績は全然変わります。数学だって基礎を完璧にするだけで偏差値60は切りません。
基礎を完璧にするだけなら、市販の問題集を5周くらいすれば出来そうですよね。
④継続は力なり
中学生によくあるのが、
2週間くらい勉強を頑張って、成績が上がらないので諦めてしまうパターン。
もったいないです。
成績UPは一朝一夕には行きません。毎日毎日コツコツの積み重ねが結果となって現れます。
最低でも2か月は頑張ってみてください。
マラソンと同じで、完走できるスピードで問題ないです。毎日続けることが大事なのです。
もし辛くなったら、↓の名言に助けてもらってください。
⑤スマホとゲームは封印しろ
当たり前ですが、誘惑に負けてしまうのが人間。
スマホとゲームは封印した方が絶対いいです。この2つは「百害あって一利なし」です。
ゲームは売る。
スマホのゲームはバックアップせずに消去する。
勉強しかできない環境にすれば、選択肢は「勉強する」or「暇する」です。
私の友達もPS4と任天堂スイッチを売って、勉強に専念した友達がいました。その人は中3でしたが、2か月の勉強で英検2級に合格してました。
ぜひとも捨ててください。
最後に成績上位を目指す人へ
高校受験で成績上位を目指す人に言っておきたいことが1つあります。
成績上位はゴールじゃない
むしろ、ココから始まります。それは大人がよく言う「学生の時間より人生の方がよっぽど長い」という話ではないです。
まだ大学受験があります。
しかも、大学受験は強敵ばかりです。中学受験で、高校受験をしていない秀才たちが控えています。
実は、小学生の頃の成績上位25%が中学受験をすると言われています。つまり、中学受験組は全員ライバルになります。
そして、そんな中には進学校で鉄緑会にも通い、中3の終わりには高校課程を修了している人がたくさんいます。
だから、今から成績上位を目指す人はぜひとも「突き抜けるような勢いで」成績を上げてください。
まとめ
今回は統計から中学生の勉強時間を見て、理想的な勉強時間も見ました。
何度も言いますが、
時間<効率
忙しいなら尚更、勉強時間を増やすよりも勉強効率を上げることを試してみてください。
そのために通信教材を使うのも1つの手かもしれません。
では高校受験頑張ってください。
中学3年です。もう一度質問させていただきます(また内職のことです)。dioさんは授業中は参考書を堂々と広げて内職をしていたのか、それともノートに問題を移してバレないようにしていたのか、教えていただきたいです。また内職をするときに先生から怒られるかも、という心配を持って内職をしていたのでしょうか。それとも、いっそ割り切っていたのでしょうか。私はいずれ内職はすることになるだろうなと思うのですがその反面怖さもあるのでこのようなことを聞かせていただきました。答えていただけると有り難いです。
机の中に参考書を開いた状態で入れたりして、チラッと問題見ては裏紙に解いて、を繰り返してました。バレてもとられるのは裏紙だけなので問題ないです。一応バレないようにやってましたが、まあバレてもいいやと思ってました。あと数学の時間は先生に定期テスト満点取るんで内職していいですかって聞いてやってました。
答えていただき、本当にありがとうございます。
中学3年です。私は基礎問題精講数学ⅡBを毎日20演習題ずつ(もうすぐ例題と演習題同時に20題周回ゾーンに入ります)解いています。そこでお聞きしたいことがあります。理科や国語、英語などの学校での授業時間についてです。理科に関しては高2あたりから独学で進めたほうがいい(感覚的に)と考えています。国語は授業終わりに学んだ内容を振り返ってみると「本当に授業を受ける意味があったのだろうか」という思いが溢れてしまいます。先生には感謝していますが、ワーク1,2pほどを1時間くらいかけて進める授業なのでどうしても疑問が湧いてしまいます。英語の授業は正直にいうと簡単で、今の自分に適しているのだろうか、と思ってしまいます。かといって内職をしようにも今の毎日ルーティーンの勉強量なら特にする必要もない、しかしもどかしさが残る、けれども内職をしようとすると冷や汗がでる、という毎日がここ最近ありました。授業には受験だけでない、他の人とのコミュニケーションだったりプレゼンだったり、受験では測れないものがあると思います。だからこそ、中3の頃のdioさんは授業中の内職をどのように捉えていたのか、内職はいつごろから始めていたのか、教えていただけるとありがたいです。拙い文章ですが、答えていただけると幸いです。{毎記事楽しく読ませていただいてます!!}
数学は非常に順調そうで記事を書いている身としても嬉しいです。理科はそれくらいでいいでしょう。余裕があれば好きな1科目を高1秋ごろからちょっとずつ始めてもいいかもってくらいです。
内職についてですが、私は中3の頃は内職三昧でした。中1の冬からいらなそうな授業で内職を始めました。その頃は受験勉強しか考えていなくて、学校のその他の価値が気にならない時期だったと思います。まあ面白いテーマのプレゼンとか、授業は聞いてましたが、2割くらいだった気がします。私のスタンス的には70%内職、30%興味ある部分だけ聞く、くらいがちょうどよかった気がします。中3の時公民の授業は、当時受験で選択するつもりはサラサラなかったですが、戦前の10年間を1年かけて学ぶ授業で非常に面白かったので、死ぬほど授業を聞いてノート取って勉強していました。正直いうと、勉強しようと思えば授業の内容って一瞬で追いつくので、「ここでしか聞けない!」「これを逃したら機会がなさそう!」と思った部分だけ勉強したらいいんじゃないかなーって思います。あとは授業についていく必要最低限だけやっていれば十分かなと思っています。ここら辺は人それぞれだと思うので、自分が一番納得いく形を見つけてください。
答えていただきありがとうございます!本当に参考になります。何より自分と相談して少しずつ内職の型を作っていこうと思います。