数学の模試で、
解き方は分かったのに、
計算ミスで×だった。
大問がマルマル残っているのに、
時間が足りなくて試験終了。
計算ミスも時間不足も
計算力がないせいだ
やっぱり計算力を上げるためには、
コツコツ計算練習するしかないのか…
と思っている人いるでしょう。
ハッキリ言います。
計算力を上げるのに、
コツコツ計算練習をする必要はない。
大事なのは、
計算テクニックを知ることです。
目次
「合格る計算」の概要
「合格る計算」の表紙もなかなかカッコいい。
やっぱり、
「白色+淡色」が好きですわ。
「合格る計算」の対象者
「合格る計算」の対象者は、
- 計算力が乏しい自覚がある人
- 模試でいつも時間が足りない
- 数学が苦手な高1、高2
です。
まず「自分は計算力が乏しい」と自覚している人は迷わず買ってください。かなり改善されます。
そして、
「数学が苦手な高1、高2」にもおすすめ。
高校数学の前半で苦手だと感じているようでは、高3で習う数学Ⅲなどではボコボコにされます。
先回りして、
計算力を付けておけば相当ラクになります。
共通テストもセンター試験より分量が増えましたし、計算力は将来的に点数の分かれ目になります。
ちなみに数学が得意な人には何のメリットもない参考書です。既知のテクニックばかり紹介されるでしょう。
やってみて、新出事項が少なければ途中でやめて大丈夫です。
「合格る計算」のレベル
問題レベル:教科書の例題レベル
前提レベル:教科書は理解済み
「合格る計算」に載っている問題は教科書の例題レベルの問題ばかりです。(たまに難しいけど)
基本的には、特別な発想がいる問題や特殊な解き方を知らないと解けない問題は出てきません。
だから、
教科書の理解が済んでいれば使用できます。
ですが、
「合格る計算」の使用目的は
「解法を習得する」
のではなく、
「計算テクを習得する」
ことです。
「合格る計算」をやったからといって、より多くの問題が解けるようになるわけではないです。
より正確に、より高速で、
今までに勉強した問題を解けるようになります。
「合格る計算」の内容
「合格る計算」の内容は
「例題」に対して複数の「類題」が付随する、ごく一般的な形式で進んでいきます。
例題 | 類題 | 合計 | |
合格る計算ⅠAⅡB | 89題 | ? | 200題以上 |
合格る計算Ⅲ | 58題 | 80題 | 138題 |
「合格る計算」の特徴
①計算のテクニック凝縮
「合格る計算」の凄いところは、
効率的な計算方法を学べる。
つまり数学が得意な人が自然とやっている計算方法を自分も使えるようになるわけです。
今までのトロトロの計算速度とはわけが違います。
例えば、
↓の画像の7行目から読んでみてください。
これは参考書の最初についている「はじめに」という導入の部分ですね。読まない人も多いと思いますが、
Σ計算をこんなふうに計算していた人いますか。
きっと計算力に困っている人は思いつきもしませんでしたよね。私も思いつきませんでしたw
計算量は30%くらいになったと思います。
普通なら
- 2回のΣ計算
- nを含む通分
の3回も計算ミスポイントが潜んでいました。
本来の計算量が単なる「掛け算」1回分になったわけです。
計算力がないなら、計算量を減らせばいい。
「計算ショートカット術」を習得して、計算量を大幅に減らせば、計算ミスも減るし、時間も余裕で足ります。
計算テクを身に付ける。
そうすれば、
今までの3倍は計算が速く正確になります。
その計算テクが凝縮されているのが「合格る計算」というわけです。
②不適切な計算法との比較
「合格る計算」の凄いところは、
「最善の計算法」と「悪い計算法」を比較し、その計算量の差を明確に示してくれるところです。
先ほどの「はじめに」でも紹介してあったように、
計算量の差が一目でわかる。
だから、
印象に残る。頭に残る。
だって同じ1000円の時給なら楽なバイトをしたいでしょ。
同じ答えが出てくるのに、仕事量が明らかに違かったら誰でもラクな道を選ぶでしょう。
だから、
「別に計算過程なんてどうでもいいや~」
とは思えなくなります。
計算力がない人には、「計算過程を大切にする」という初歩的な1歩が大事なのです。
「合格る計算」の使い方
使い方は1つだけ。
「最善の計算法」で5周
大事なのは「最善の計算法」を使って問題を解く練習を繰り返すことです。
我流の解き方で何周しても意味がありません。
「解ける」ではなく「最短で解ける」を目指すのです。
そのためにも「解答の解き方」を使って問題を解き、体に染み込ませていく。
具体的には、
1周目 | ・解答を見てから解く |
2周目 ~5周目 | ・「最善の計算法」で解く ・忘れたら解答をチラ見 |
6周目 | ・タイムトライアル |
※6周目はやらなくてもいいです
答えを見ることを躊躇しない。
「こんな簡単な問題で答えを見るなんて」というプライドもあると思います。
でも何度もいうように、
「解ける」ではなく
「最短で解ける」を目指す。
模範解答と同じ順序で解けるようになりましょう。
「合格る計算」の接続
「合格る計算」の前の参考書
- 学校や塾の授業
- スタディサプリ
- ひとつひとつ分かりやすく
など超基本的な内容が終われば使えます。
「合格る計算」の次の参考書
- 基礎問題精講
- 一対一対応
- 標準問題精講
- チョイス
レベル的にはチョイスがおすすめ。
数学に自信が出てきたら「一対一対応」か「標準問題精講」がおすすめです。まだまだ不安なら「基礎問題精講」へ。
まとめ
計算力は軽視されますが、
「数学ができる人」と「数学ができない人」の間で決定的にレベル差があるのも確かです。
計算力を鍛える。
今はまだ大事さが大して分からないでしょう。
しかし、
入試が終わって気づきます。
計算ミスしなければ合格したかもしれない、と。
高2旧帝理系志望です。合格る計算は、どのくらいのペースで進めるべきですか?数学にかけられる時間は平日2時間、休日3時間です。偏差値は、河合全統60程度。よろしくお願いします。
うかる計算しかやらなくていいなら、1日1章~2章くらいじゃないですか
現在は網羅系参考書を進めています。
文三志望高二です。青茶は初見で9割方解けるようになったので、演習積みたくて合格る計算を買いました。この次は1対1→(新スタ演)→プラチカで行こうと思ってます。アドバイスいただければ幸いです
あと日本史は今から始めるべきでしょうか?もうひとつの社会は地理にするつもりです
数学はそれでいいと思います。
英数にある程度めどがたったら、はやめはやめに日本史は通史を終わらせましょう。
dioさんは中高生時代、異性への興味についてはどのように対処していましたか?私は興味があることがあると、それ一本で他のことに集中できなくなってしまうので、異性に深入りすると、勉強がおろそかになる気がして不安です。今は一貫の中3です。いっそ楽しんだほうがいいのか、勉強に集中するべきなのか、この時期はどんな選択がBestなのかを助言していただけるとありがたいです。失礼な質問であったら、申し訳ありません。
私は正直自分以外の人間にあまり興味を持たないタイプなので、割と割り切ってました。勉強して部活して友達と遊んでまだ暇だったら、まあ誘うかみたいな位置付けでした。今まだ中3なら思い切り遊んで、あとで勉強すればいいと思います。
お忙しい中でも丁寧に返信、ありがとうございます。中1、2とあまり友人と遊ぶことはしなかったタイプなので、思い切り遊ぶことも視野に入れます!
合格る計算の後に基礎問を使う場合は、合格る計算で習ったやり方で計算したほうがいいですか。それとも解説通りにやって引き出しを増やした方がいいですか。
とりあえず基礎問のやり方を習得して、そのあとどっちがやりやすいかに合わせて変えましょう。まず基礎問が優先です。その上で変えるのは構いません。
ありがとうございます
お忙しい中すみません。理一を考えている現高一です。数学の勉強についてアドバイス頂きたくコメントさせていただきました。
私はそこそこ名門の中高一貫校生で中一から鉄緑会に通っているのですが、数学にずっと悩まされています。自覚している問題点は
1. 基本の公式、問題があやふや(問題を解く時にさっと公式や解法が出てこない)
2. 少し応用的になると出来なくなる(鉄緑の先生には「例題の解き方を覚えているだけ」と言われます)
3. 問題を解くのが非常に遅く、時間内に間に合わない(↑1に加え、計算が遅い)
4. ケアレスミスが有り得ないくらい多い(計算ミス,符号違いなど)
の4つです。また、謎に昔から大して勉強をしなくても何故かある程度テストで点数が取れてしまったために復習などをあまりしてこず、過去に習った内容が全く定着していないように感じています。兎も角ひたすら問題を解くしかないなと思うのですが、何の問題集をすればいいかで悩んでいます。前提として鉄緑の宿題等であまり他に割く時間が取れないのですが、
・過去(習った当時)の鉄緑の問題集を解く
・市販の問題集を解く(チャートなど)
のどちらかかなと思います。また、この記事を拝見して合格る計算もやってみたいのですが、優先度的には低いでしょうか。長文になってしまい本当に申し訳ありませんが、ご返信頂けると有難いです。
補足です。最近鉄緑で数3の授業が始まったのですが、其方はなんとかついて行っている状況ですので数2Bに関してお伺いしたいです。(鉄緑では一応中学で一通り終わり、今は更に発展をしています。)
学校の数学は上の下くらい(テスト範囲だけなら出来ます)、鉄緑の校内模試では半年前が偏差値42、先月はほとんど勉強しなかったのですが何故か上がり50でした。
他の参考書に手を出す優先度は極めて低いです。多分全部中途半端になります。
まずやるべきは鉄のテキストの復習でしょう。多分中2,3のテキストが高校用だと思うので、そのテキストをひたすら周回しましょう。覚えるのではなく、ただ毎回所見のような気持ちで解きまくってください。答えを覚えてきたら潮時です。高1からは基本的にレベルが上がるだけで初学単元は出てこないはずなので(若干定理系で新出はあるが)、高1までのテキストが完璧になればある程度今の授業にも楽についていけるはず。1.2.3.に関しては、これで解決します。4.は頑張るしかない。これは私も悩んでます。
ご返信ありがとうございます。鉄緑の問題集で頑張ろうと思います。また、追加で一つご相談なのですが、テストで問題を解く際にいつもケアレスミスが心配で何度もそれまでの計算を確認してしまい、時間のロスに繋がっています。かといって確認しないと絶対にミスが出てしまうと思うのですが、dioさんはどのようになさっていますか?解き終わってから確認すると間違っていた時にロスになりますよね…。
私も同じですよ。何度もとき終わってから見直しします。昔は私も勘違いしてましたが、見直しする時間を生み出すくらい速く処理できないと、それは実力がないということっぽいです。こと受験においては。
なるほど…とても参考になりました。お忙しい時期に何度も有難うございました。
こんにちわ。
北大医学部を目指している高2です。
dioさんの勉強法、いつも参考にさせていただいております。
数学、基礎問→1対1(高2夏まで)→やさしい理系数学(高2の終わりまで)→過去問のルートで考えているのですが、
やさ理→過去問の間に何か入れるべきでしょうか。
また、英語、おすすめの長文問題集をコツコツやってますが、1度解いた問題は、何度も解くべきでしょうか、それとも、次々と新しい問題を解くべきでしょうか。
お忙しい中、申し訳ありません。
PCさんコメントありがとうございます。
「やさ理→過去問の間に何か入れるべきでしょうか。」について、時間があるなら何か入れていいと思います。プラチカから苦手分野や頻出分野をかじってくるのもありでしょう。ただ他科目、特に理科を勉強した方が効率がいいかもしれません。
「1度解いた問題は、何度も解くべきでしょうか、」について、基本は一度解けばいいと思います。二度目は内容も答えも覚えていますもんね。その代わり復習をキッチリやっていきましょう。
ありがとうござます。
何度も申し訳ありません。
数学、ずっとフォーカスゴールドを解いていて、点数が上がらなくて悩んでいた時に
このサイトを見つけました。
基礎問(5回転)→1対1(5回転)→やさ理(2〜3回転)→過去問(20年分)では、北大医学部の数学には足りないでしょうか。
足りるとは思いますよ。少し弱い気はしますが。やさ理の他に応用系を追加すると尚良いです。
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