模試では大きな配点を占める長文。
いつも長文で点数を落としてしまう。
長文を解いても、
設問にまったく答えられない。
意味が分からなくなる。
だから
長文読解の練習をしたい。
そんな人達のために今回は「やっておきたい英語長文」の紹介記事を書きました。
特に使用時期には要注意だという説明もあとでしますので、
ぜひ最後まで読んでいってください。
目次
やっておきたい英語長文の概要
「やっておきたい英語長文」のレベル、問題数、などについて「300/500/700/1000」に分けて紹介します。
やっておきたい英語長文300
問題数 :30題
問題レベル:共通テスト
到達レベル:共通テスト7割
前提単語レベル
・システム英単語Basic
・キクタンBasic4000
・ターゲット1400
前提解釈レベル
・英文読解入門基本はここだ!
・入門英文解釈の技術70
共通テスト(センター試験)を同等レベルの長文を30題も集めたのが「やっておきたい英語長文300」です。
30題ですよ!
センター試験レベルの英語長文の問題集の中では、類を見ない圧倒的な問題量となっています。
最低限の単語力は欲しいところなので、1冊目の単語帳は終わらせておきたいです。
英文解釈も基本は終わらせておきましょう。
基本的な構文はスラスラ読めないと、「やっておきたい英語長文300」をやり切るのがツライでしょう。
しかし、
やり切れば共通テスト(センター試験)でも7割は固いです。8割超えることもしばしばでしょう。
特に共通テストは読解問題が増えます。
「やっておきたい英語長文300」で演習を積んでおくと、かなり高得点が取れると思います。
やっておきたい英語長文500
問題数 :20題
問題レベル:MARCH
到達レベル:共通テスト9割
前提単語レベル
・システム英単語
・速読英単語必修編
・ターゲット1900
前提解釈レベル
・基礎英文解釈の技術100
・西きょうじの実況中継
こちら「やっておきたい英語長文500」も問題量が多く、20題となっています。
単語帳も2冊目を終わらせておくと望ましいです。
実際はシステム英単語など少しオーバースペックな気もしますが、
単語レベルは、そのままMARCHを受験してもいいような状態まで仕上げておくべき。
英文解釈もたいていの和訳問題には対応できるレベルだとスラスラ進むと思います。
やっておきたい英語長文700
問題数 :15題
問題レベル:早慶上智
到達レベル:早慶合格点
前提単語レベル
・鉄壁
・単語王
前提解釈レベル
・ポレポレ
・英文解釈の技術
・ライジング英文解釈
慶應文学部や東京外語大のようなキチガイ級の超長文ではないものの、最高クラスの読解問題たちです。
英語超難関を除けば、ほぼすべての大学に対応できるレベルの読解力がつきます。
もちろん問題レベルが高いので、
単語帳も「鉄壁」や「単語王」といったレベルの単語帳を覚えておかないと相当読みにくいはずです。
英文解釈も京大クラスの和訳以外は解ける次元に達していないと、読めない文章も出てくるでしょう。
「やっておきたい英語長文700」は入試本番レベルですので、しっかり単語と英文解釈を固めておくのが大切です。
やっておきたい英語長文1000
問題数 :10題
問題レベル:英語最高峰
到達レベル:どこでも合格可能
前提単語レベル
・リンガメタカ
・速読英単語上級編
前提解釈レベル
・英文読解の透視図
慶應クラスの超長文ばかりです。
1000語クラスの英語長文をまとめた問題集は「やっておきたい英語長文1000」くらいしかありません。
そのため志望校で超長文が出題される人にとっては、相当いい練習になると思います。
長文読解そのもののレベルも高いです。
「鉄壁」や「単語王」など網羅系の単語帳が終わっていることは前提として、より専門的な英単語も把握していると読みやすいでしょう。
英文解釈も「透視図」レベルの実力があれば、解説を読んで分からない可能性はほぼ0だと思います。
「やっておきたい英語長文1000」は大学受験の英語の中で最高峰の過去問から持ってきています。
そのため、
受験直前くらいの意気込みで準備して解かないと壊滅するので覚悟してください。
やっておきたい英語長文の特徴
私自身、「やっておきたい英語長文」は諸刃の剣だと思っています。
良い点として、
- 圧倒的な問題量
- 幅広いレベルをカバー
基本的にどんな人にも対応できる幅広いレベルを持っていながら、問題量が非常に多い。
だから自分に適したレベルの演習を豊富に積める。
上手に使えば成績はかなり伸びるでしょう。
しかし悪い点として、
- 解説が親切でない
- CDが付いていない
というデメリットがあります。
全文にSVOCMを振ってくれるほど親切ではないし、CDもないので音読練習はやりにくいです。
そのため、
自分より上のレベルの「やっておきたい英語長文」を使ってしまうと、復習の効率が異常に低下してしまいます。
しっかり自分に見合ったレベルを見極めるのが大事です。
やっておきたい英語長文の使用時期
今回の記事で私が伝えたかったのは、
この「やっておきたい英語長文」の使用時期です。
私が推奨す使用時期は、
そのレベルを超えたら
例えば、
共通テスト(センター試験)レベルである「やっておきたい英語長文300」をやる時期は、
共通テストをある程度解けるようになってから。
MARCHレベルの「やっておきたい英語長文500」をやる時期は、
MARCHの過去問で最低点が取れるようになってから。
そのレベルの問題をある程度解けるようになってから、点数を安定させるための演習だと思ってください。
「自分の能力を引き上げる」よりも、
「自分の足場を固める」のに使ってください。
自分が読めるレベルの長文をより安定して、より速く、つまづくことなく解けるようになるための演習です。
だから「読めるようになってから」使い始めるのがベストなんです。
「やっておきたい英語長文」をやっても、
解けるようになる
だけで
読めるようになる
わけではないのです。
「難しいなぁ」と少しでも思ったら、やめて1つ下のレベルか他の問題集に切り替えましょう。
やっておきたい英語長文の使い方
「やっておきたい英語長文」をやるときは、
ごく基本的な使い方です。
①問題を解く(時間制限あり)
②答え合わせ&解説熟読
③分からなかった構文分析
④音読
もちろん、
ただ問題を解くだけでは能力は上がりません。英語長文を解くときに意識してほしいのは、「解答の根拠さがし」です。
選択肢を選ぶときは「なんとなく、これかなぁ~」と選ぶのではなく、「~~書いてあったから、③はダメだ」と考えてください。
解説を読むときに意識するのも同じです。
どこに根拠があるのか。
どの1文から考えたのか。
答え合わせとは自分の採用した根拠があっているかを確認するものです。正解だったかは副産物にすぎません。
でも、
そもそも英文の意味を取れなければ、それも始まりません。
読めない英文が出てきたら、解説と日本語訳を参考にしながらSVOCMで構文を分析してください。
解説は親切ではないので、
日本語訳と不親切な解説でも英文構造を自力で理解できる人でないと、使うのが大変だと思います。
これも「ある程度読めるようになってから使う」という根拠の1つです。
もし本当に分からなければ、
この記事のコメント欄で質問して頂ければ答えます。
まとめ
「やっておきたい英語長文」を使えば、豊富な演習を積むことができ、英語も伸びるでしょう。
しかし、
使うべき時期を間違うと非常に使いにくいでしょう。非効率な勉強をしてしまうことになります。
だから、
適切な時期に使用し、一気に英語力を成長させてください。