後回しになりやすい国語。
苦手な人が多い国語。
現代文は安定して高得点を狙うことが難しいし、勉強法もよく分からないという苦境。
それなら、
古典を固めよう。
ということで、
今回は古文の単語帳『読み解き古文単語』を紹介します。
古典は勉強しやすいし、固めると国語の成績が一気に上がります。共通テストは、現代文60点でも古典が満点なら8割になりますからね。
頑張っていきましょう。
目次
『読み解き古文単語』の概要
表紙ダッセ~。
いかにも古本。
1999年初版は伊達じゃないですわw
※内容は表紙の分いいです。
『読み解き古文単語』の対象者
『読み解き古文単語』をおすすめしたいのは、
- 難関大志望
- 古文はそこそこ勉強した
- 一段上のレベルに進みたい
という人たち。
まず早慶や旧七帝大を目指す人におすすめ。
慶應の文系は古文がありませんが、まあレベル帯として難関大学の志望者にオススメという意味です。
ただ、
初学者には使いこなせない。
古文の勉強をある程度積んできた人。単語も文法も基礎は完璧になっている自信がある人が対象者。
古文の基礎を極めたが、難関大の洗礼を受けた。
そんな人の古文力を1段上のステージに押し上げてくれる。古文中堅から難関への橋渡しになる単語帳です。
『読み解き古文単語』のレベル
レベルは、
到達レベル:早慶・東大
前提レベル:共通テスト9割
『読み解き古文単語』を完璧にすれば、東大や早慶でも単語力は十分でしょう。大学受験では無敵です。
また読解の練習にもなるので、
想像以上に読めるようになると思います。
ただ、
前提として共通テスト(センター試験)9割は必要です。毎回1ミスor満点を取れる人でないと厳しい。
でも、共通テスト9割なら
- 単語帳1冊
- 文法の授業
- 古文上達基礎45
をやり通せば到達できるレベルです。
学校の授業を既に受けているような人なら1ヶ月~2ヶ月で共通テスト9割は行けるので、最初はそこから挑戦してください。
『読み解き古文単語』の内容
単語数は、
必須語:400語
派生語:600語
総計 :約1,000語
『読み解き古文単語』の内容は、
英単語帳でいう「速読英単語」と同じような内容になっています。
最初の見開き1ページで、右ページに10行程度の「古文」、左ページに「日本語訳」です。
次の見開き1ページで、文章に出てきた重要単語を紹介。
普通の古文単語帳より意味多めです。
『読み解き古文単語』の特徴
①多義語にも強い
古文で狙われるところは、やはり多義語。
自分では意味は1つだと思っていたのに、他の意味を問われると手も足も出ません。
文脈理解にも多義語は重要な分岐点。
『読み解き古文単語』の1つ目の特徴は、他の単語帳に比べて、1単語に対する意味が多いことです。
難関大で勝負するには、
できるだけ意味をたくさん覚えるべき。
色々な意味を知っていれば、キレイな日本語訳も出せるようになるし、文章の細部まで読解できます。
その点『読み解き古文単語』はめっぽう強い。
1単語に対する意味も幅広く、
しかも比類なきほどの単語数。
1,000語も収録している単語帳なんて、他に存在しないです。(俺調べ)
圧倒的な単語力で古文を極めていきたいという人には、絶対に使ってほしい単語帳です。
②読解50本=経験値Up
『読み解き古文単語』には、
約50本の文章が入っています。どれも読みごたえのあるMARCH~早慶レベルの文章ばかり。
塾の古文の授業で勉強する文章も、年に50本程度でしょう。
設問がないとはいえ、
相当な読解訓練になります。
この50本の文章は、そのまま経験値として蓄えられます。
古文はある程度勉強すると、あとは単純に勉強量で成績が決まるようになります。
古文単語を覚えるついでに、
読解力まで上げてしまう。
まさに一石二鳥。
本番でも高得点を目指せます。
『読み解き古文単語』の使い方
一応、
使い方は2通り紹介します。
単語も覚えたいし、読解訓練もしたい
⇒使い方①
読解練習として使いたい
⇒使い方②
使い方①
方針として、
「単語の暗記」
⇒「文章の読み込み」
前半戦 | ・単語チェック |
中盤戦 | ・文章の読み込み ・文章音読5回 ・単語チェック |
後半戦 | ・文章音読5回 ・単語チェック |
※後半戦なら「文章音読5回」「単語チェック」をセットで全体を1周する。というのを繰り返す。
前半戦では、
「単語」のページのみ使い、先に単語メインで覚えていきます。単語を覚えてないと、文章も読めませんから。
進度は「50語~/日」で進めてください。
あんまり遅いと最初の方の単語を忘れていってしまいます。できるだけペースを上げましょう。
前半戦の目安は単語の7割暗記です。
4~6周ほどで7割は暗記できると思います。
中盤戦は、
「文章の読み込み」が中心の作業です。
- 文章を読む
- 分からない部分をチェック
- 日本語訳で確認
で十分です。
時間がある人は「文章を日本語訳する」作業をすると、より古文の能力がつくと思います。
「文章の読み込み」の仕上げは「音読5回」です。
古文も英語と同様です。音読すると一気にスラスラ読めるようになります。接続助詞の識別も強くなります。
「音読5回」は絶対にやってほしい。
文章を読み込んだら、次のページで単語を再度覚えなおしていきましょう。
「中盤戦」の目安は単語9割暗記です。
「後半戦」は総仕上げ。
文章を音読して頭に刷り込み、単語を完璧にインプットしていきましょう。
文章を読むことで、単語のアウトプットもできるので効率的に定着していくと思います。
総仕上げなので、
自分の気が済んだら終わり。
既に9割暗記しているので、もう最低限の能力はついています。
使い方②
最初からある程度、単語は覚えている前提です。
- 文章の読み込み
- 音読5回
- 単語チェック
「文章の読み込み」を中心に、知らなかった単語を補っていくスタイル。
「文章の読み込み」では、
- 文章を読む
- 分からない部分をチェック
- 日本語訳で確認
を最低限。
できれば「文章を日本語訳する」という作業もやりましょう。時間はかかりますが、効果大です。
仕上げは「音読5回」「単語チェック」です。
「音読5回」は絶対必須。
「単語チェック」は復習がてら繰り返していきましょう。単語定着は古文の底力です。
まとめ
『読み解き古文単語』は文章が圧倒的なメリットになっています。
そうでなくても、
演習不足になりやすい古文読解を補う単語帳。1冊で古文の能力をかなり上げてくれます。
ぜひ受かってみてください。