前回は古文編だったので、今回は漢文編ということで。
いろいろ紹介していきたいと思います!
目次
大学受験 漢文の勉強法
全体像
実は漢文は古文よりもっと単純で、
- 漢字の読み/意味
- 句法
この2要素しかありません。
実際は漢詩の知識とか古文の文法とか、ちょくちょく他の知識も入ってくるんですが、漢文の95%は上の2つからできています。
「漢字の意味」と「句法による意味」がわかれば、あとは適当に意味をつないで、どんな文章も読めるようになります。
暗記科目なのに極端に暗記量が少ないのが漢文の特徴であり、誰でも短期間で完成させることができる稀有な存在です。
しかもアウトプットの練習も大して必要ない。
英語とかは文法をいくら覚えても解釈や長文読解に活かせないパターンがありますが、漢文はそんなことなく、ただ覚えた分だけ読めるようになります。
重要句法は10個、重要漢字は150~200個程度なので、本当に本気を出せば1週間でも終わる量です。
しかもこれ以上の知識は問われません。問われたとしたら、
- 捨て問
- わからなくても解ける
- 文中のヒントでわかる
のいずれかです。
基礎を完璧にすることが、唯一最大の目標になります。
大学受験 漢文の勉強法
おすすめ参考書

漢文は句法の参考書に、重要漢字もセットでまとめられているので、1冊で「漢字」と「句法」を同時にマスターできます。
句法&漢字の参考書
正直、漢文の句法をインプットするにあたって、「漢文ヤマのヤマ」と「漢文早覚え即答法」の2冊以外は考えられません。
ただ事前に学校の授業で大方のインプットは終わっている場合になどに限っては、③もおすすめです。
①漢文ヤマのヤマ
おすすめ度:★★★★☆
分量:やや多
普通におすすめ「漢文ヤマのヤマ」です。
重要句法66個を10テーマに分けて解説しており、重要漢字も92個紹介されています。
文句のない一冊。
「漢文ヤマのヤマ」に載っていない句法は本当に試験には出ないです。なんなら少しオーバーワークくらいの網羅度になってます。
しかも「演習ドリル」付きで、しっかりアウトプットの練習もさせてくれます。
②漢文早覚え即答法
おすすめ度:★★★★★
分量:完璧
超絶おすすめ!
もう全受験生が「漢文早覚え即答法」を使えばいいんじゃないかって、ずっと思っています。
それほどまでに完璧な一冊。
暗記量を最小限に絞りつつも、試験で出題される句法は漏らさない。これぞ神業。素晴らしい参考書であること間違い無いです。
私はわざわざ「漢文ヤマのヤマ」から乗り換えてまで愛用していました。
10の句法と92の重要漢字を収録しています。
しかも良いのが解き方のテクニックを大量に紹介しているところ。多分「漢文早覚え即答法」でないと独学者は知らないまま受験に向かってしまいます。
本当にショートカットだけを考えた参考書です。
でも先ほど言った通り網羅度は十分です。私は「漢文早覚え即答法」をやってから、共通テスト漢文でずっと9割を安定できてました。
③ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習
おすすめ度:★★★☆☆
分量:ちょうどいい
こちらはアウトプットメインで句形を覚えていくスタイルです。
- 一度学校で句法は全部習ったけど、、、
- 漢文は現役の時やったきりで、、、
みたいに既習の人が復習をかねて使うと良いでしょう。
ただ漢文道場にも同じ機能があるので、わざわざこれで復習する必要があるかは微妙なところ。
「読解と句法の勉強をしっかり分けたい!」という場合は、こちらを使うといいと思います。
※漢字は収録されていないので、別途勉強する必要があります。
アウトプット系の参考書
①漢文道場
おすすめ度:★★★★★
対応レベル:0〜共通テスト
非常におすすめ。
基礎編・錬成編・実践編から成り、句法の復習もしっかりできるので、万人に向いています。
読解問題のレベルも0から共通テストレベルまで順々に上がっていくので、初めての読解参考書だとしても置いていかれることはないでしょう。
迷ったらこれ。
②マーク式基礎問題集漢文
おすすめ度:★★★★☆
対応レベル:0〜共通テスト
漢文道場から句法の復習など余計な部分を削ぎ落とした感じです。
- もう句法や漢字の復習は完璧な人
- シンプルに共通テストレベルの読解演習を積みたい人
漢文道場の後に演習量が足りないと思ったら、やってもいいです。
癖はなく、使いやすい。
③漢文プラチカ
おすすめ度:★★★☆☆
対応レベル:共通テスト〜早慶
漢文の中でも難しい読解問題を集めています。
当然、句法の復習なんて部分は用意されていなく、ひたすらにハイレベルな読解演習を続ける参考書と言った感じ。
志望校の漢文がなかなか難しい場合はやるといいでしょう。
④得点奪取漢文
おすすめ度:★★★★☆
対応レベル:共通テスト〜早慶
「プラチカ」の国公立対策版といった感じ。
漢文の読解問題における記述問題にフォーカスを置いた参考書になります。
東大・京大など難関国公立大学を受ける人にはぜひやってもらいたい1冊。
問題パターンの解説や採点基準の明確化がなされていて、独学でも非常に勉強しやすいのが特徴になっています。
なかなかおすすめ。
まとめ
漢文編はすぐ終わってしまいましたが、逆に言えば的が絞られています。
この中からこれだ!と思った参考書を買って、やりこめば、一瞬で漢文が得意科目に変わります。
ぜひ頑張ってください。
質問失礼します。
漢文早覚え即答法をやった後に共通テスト演習をしてるのですが、なかなか9割安定しません。(2ミスしてしまう)
Dioさんは早覚え以外の演習や補強をして9割安定でしたか?それとも早覚えの知識だけで
そうでしたか?
一応感じだけは学校の教科書の付録を暗記していました
質問失礼します。
理三、医学部に所属しながらも他の研究室に入れますか?
天文学と医学に興味があるのですが、東大天文学部が利用する機械を使ったり、仲間と研究したり、、など医学部に入りながらでもできるのでしょうか。
普通は進振りで天文学部にいって、そのような生活をするので、できないのでしょうか。
やるのなら医学部6年間→院試で天文学部に入る、の方がちゃんと時間、設備、チームとのコミュニケーションが取れるのでしょうか?
すみません全然理解しなくて、詳しくdio様が存じ上げている情報を教えてほしいです。
多分研究室に入ること自体は全然可能だと思います。教養学部のうちから研究室に入ってる人はいっぱいいますし。多分学部による差はないでしょう。ただご指摘の通り、医学部の勉強をしながら研究室でしっかり活動するとなると相当時間的にハードだと思います。そうでなくても東大医学部はカツカツなので、毎日朝から夕方まで医学部の授業、そのあと17:00頃から研究室、とかになりそうです。
ありがとうございます