今日は、
午前中から記事を書こうと思っていたんですけど。
大家さんが突然部屋に侵入してきまして笑。
「近くで肉と野菜買ってきたから、野菜炒めと肉の焼き方教えたげる!」
となって、
突然料理講座が始まりました笑。
いや、ギリありがたいです。
で、
今回は
化学 標準問題精講
を紹介します。
化学で紹介する予定のある参考書は、もうこれと「新理系の化学100選」「化学の原点」くらいですかね。数少ない良書の1つなので、
ぜひ読んでいってください。
目次
化学 標準問題精講
基本事項
七訂版から新課程の「エンタルピー」が収録されるようになっているので、新課程対応の勉強をしたい方は七訂版以降を買うように。
化学 標準問題精講
対象者
- 最難関大学を志望する人
- 基礎〜標準は十分固まった人
- 少数精鋭の問題を解きたい人
まず最難関大学を志望する人におすすめ。
特に、最上位国公立・早慶等を受験予定の人には非常におすすめの1冊となっております。
また国公立大の化学で圧倒的に点数を稼ぎたい人にもおすすめ。
次に、
基礎〜標準は十分固まった人にもおすすめ。
教科書で勉強したあとの最初の1冊目です!
共通テストはまだ不安です。
みたいな人には推奨できません。
リードαゴリゴリにやり込みました。
基礎問題精講はすでに完璧です。
重問をやったけどBレベルには不安が残ります。
という人におすすめ。
また少数精鋭の問題を解きたい人にもおすすめ。
高3夏で、今から化学の新演習を始める時間はない。
そもそも大量の問題を解くのが好きではない。「量より質」派
という人におすすめ。
化学 標準問題精講
レベル
問題レベル:教科書ー入試基礎ー入試標準ー入試応用
前提レベル:MARCH合格
到達レベル:最難関大学合格
問題レベルは非常に高く、基本的に入試標準〜入試応用の範囲です。重問のB問題かそれ以上の問題しか収録されてないです。
いわゆる最難関大学での”標準”問題精講という意味です。
だから難関大の過去問からの出題が非常に多いです。基本的には、真新しい問題設定をもとに考察して問題を解いていくスタイルが多いです。
前提レベルはMARCH合格レベル。
「基礎問題精講」や「リードα」「化学の新標準演習」などが完璧になっていれば使用可能です。「重問A問題のみ」でも辛うじて使えると思います。
共通テストなら十分に9割を取れるレベルでないと使用は厳しいでしょう。
到達レベルは最難関大学でも合格できるレベルです。
東大や京大でも十分7割を得点できるでしょう。早慶でも合格者平均点ほどが狙えます。地方国公立やMARCHレベルだと万点も夢ではないくらい。
大学受験化学では怖いものなしになります。
化学 標準問題精講
問題数
「化学 標準問題精講七訂版」について、合計問題数が106題であることは確定なんですが、内訳が読めないので内訳は六訂版の問題数を記載しています。
(六訂版と七訂版で合計問題数が同じなので、多分六訂版の理論の問題が同数のエンタルピーの問題に差し替えられているだけと考えられます。)
理論化学 | 54題 |
無機化学 | 21題 |
有機化学 | 31題 |
合計 | 106題 |
重問は270~280題ほど、良問問題集は341題、化学の新演習も331題ある中で、106題というのは非常に問題数が少ないです。
重問のB問題が90問ほどであることを考えれば、実は妥当な数字かもしれません。
どちらにせよ、
このレベル帯を含む参考書としてはダントツに問題数が少ない。
化学 標準問題精講
特徴
メリット①超ピンポイント高コスパ
化学の標準問題精講のメリットは、
- 超ピンポイント
- 高コスパ
な点。
問題レベルを重問B問題以上の頻出問題に絞ることで、問題数をできる限り減らし、非常に勉強の効率を上げてくれています。
先ほども述べた通り、他の参考書・問題集では200~350題ほど解くのが当たり前のような問題数になっています。
でも、
化学の標準問題精講なら106題で済む。
また、
問題の選出も秀逸で、難関校の合格者と不合格者でちょうど差ができるような問題群を集めて収録しています。
だから、
勉強のコスパがいい!
少ない問題数で非常に大きな効果を得られます。
メリット②圧倒的な解説の質
出ました精講シリーズの強み。
圧倒的な解説の質
ちょっと文字に起こすのが面倒なので、商品紹介ページの画像を参照してください。って感じなんですけど。
標準問題精講の解説が他と違うところを挙げるとしたら、
- 解説の丁寧さ
- 圧倒的な図の多さ
- 精講の有用さ
まず解説に割くページ数が尋常じゃない。
重問や新演習をやっていた人ならわかると思いますが、普通化学の問題集の解説って1ページを縦に半分に切って、そのさらに2/3くらい。つまり、1題あたり1/3ページ分くらいなんですよ。
でも、
標準問題精講なら
平気で見開き1ページフルに使ってくる。
また図や表の使用率が非常に高いです。
標準問題精講の解説は視覚的にも理解しやすい。
このレベル帯の参考書って問題の難易度が高いので、必然的に解説の理解も難しくなって、自力で進めるのが難しい場合も多いです。
しかし、この解説のわかりやすさなら、周りに質問できる人が少ない環境でも十分自力で進めていくことができます。
そして、
精講が優秀すぎる。
上の画像を見てもらえればわかると思うんですが、その問題だけでなく他の類題にも適用できるように、より汎用性の高いポイントをまとめてくれています。
実質塾講師のまとめです。
独学者でもしっかり質の高い勉強をすることができます。
デメリット①難易度が高い
化学の標準問題精講は名前とは裏腹に、
難易度が高い
です。
だから、
しっかりと基礎〜標準が出来上がった人でないと十分に使いこなすことができません。
それまでの参考書の完成度によって使用者を選ぶというのが欠点と言えるでしょう。
化学 標準問題精講
使い方
問題数:106題
周回数:4周
ペース:2〜3題/h
目安時間:210時間
<やり方>
- 問題を解く
(〜20分) - 解説を熟読
(〜20分)
前にやった参考書が基礎問題精講やリードαなどで標問レベルに不安があれば、「理論」「無機」「有機」の分野ごとに4周ずつしていく方が定着しやすいです。
逆に、
重問までやっていて標問レベルにもある程度の自信がある場合は、全体を通しで4周した方が丸暗記になりにくく、いいでしょう。
7周してもいいですが、
ここまでくると解法の習得というよりは、問題のどこに着目して知識をアウトプットしていくか、という話なので周回数はそこまでいりません。
大事なのは精講の内容を理解し、他の問題にも適用できるようになること。
化学 標準問題精講
接続
化学 標準問題精講
前の参考書
- リードα
- 化学の新標準演習
- 基礎問題精講
- 重要問題集
「リードα」や「化学の新標準演習」は非常にちょうどいい接続になると思います。
「基礎問題精講」だと標準問題精講との被りが少ないので、接続が少し苦しいのと、絶対的な問題演習量が不足する可能性があります。
レベル的な接続としては耐えるので、時間がない人におすすめ。
「重要問題集」はB問題と標問が結構被るので、無駄は多いですが、時間があり、安パイに進みたい人におすすめ。
化学 標準問題精講
次の参考書
- 過去問
- 新理系の化学100選
基本的に、
化学の標準問題精講以上の難易度の参考書は存在しないので、次にやるべきは過去問研究になります。
「新理系の化学100選」は同じレベル帯の問題集なので、演習量不足を感じるならやってみてもいいと思います。
まとめ
想像以上に難しいですが、非常に力のつく一冊です。
ぜひ標準問題精講で大学受験の化学を蹂躙してください。