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数学のコンテストなら「数学甲子園」!今話題の数学なのにチーム戦!?

投稿日:2019年1月8日 更新日:

今回はついに、「数学甲子園」についての記事を書くことができます。

パチパチパチパチ

今まで、数学甲子園の記事を出さなかったことに特に意味はありませんがねwただ忘れていただけです。

では、数学甲子園の概要から見ていきましょう。

 

目次

数学甲子園とは

数学甲子園は、公益財団法人 日本数学検定協会が主催する全国数学選手権大会のことです。

全国の中学・高校・高専生が団体戦(チーム戦)で数学力を競います

「実用数学技能検定(数学検定)」の20周年記念事業の一環として2008年から始まり、今年2018年で11回目の開催となっています。

 

注目すべき点は、

  • 団体戦であること
  • 問題を創作する課題があること
  • プレゼンもしなければならないこと
  • 参加チームが600以上なこと

です。(予選は個々で問題を解くだけです。)

数学の問題をただ解けるだけの受け身ではなく、チームで問題を作ったり、アピールしたりすることが数学甲子園では試されます。

 

「問題解決能力」だけではなく、「協調性」や「創作力」、「プレゼン能力」を試される数学のコンテストはかなり珍しいです。

ちなみに参加料は0円です。数学甲子園の注目ポイントを

おわかりいただけただろうか。

分からなかった人のためにもう一度…

 

うざいので、もう一度はないですw。

 

数学甲子園の参加条件

1つ目

同一の中学校、高等学校、中高一貫教育校、高等専門学校(3年生まで)で構成しなければならないです。

学年を混ぜたり、男女でチームを組んでも問題はないです。

 

2つ目

チームは3~5人で構成してください。そして、リーダーを1人決める必要があります。

 

3つ目

同一校から出場するチーム数に制限はないです。しかし、本選に出場できるのは同一校から最大2チームです。

中高一貫校の場合は中学と高校は同一校とみなされます。

 

4つ目

予選・本選ともに引率者が必要です。同一校から複数のチームが出場する場合は、学校につき1人でOK。

ただし、引率者は20歳以上であり、選手が在籍する学校の関係者である必要があります。(教師、生徒の保護者など)

 

 

数学甲子園の構成

予選

予選は7月下旬~8月上旬にかけて全14都道府県で開催されます。

予選問題の詳細は

  • 問題数:20題
  • 試験時間:60分
  • 形式:個人
  • 問題レベル:数学検定の準2~2級レベル

※数学検定の準2~2級レベルは高校1~2年生レベルです。

 

これは個々で解くため、チーム内で教えあうことはできないです。そして、1問にかけられる時間は3分。

予選で平均点上位24チームと、地域ブロック最上位12チームが本選へと進むことができます。(2018年から地域ブロックの出場枠が6→12)

 

2018年は予選で「610チーム」→「36チーム」になりました。このときの全体平均は4.3点で、本選出場チームの平均は11.8点だったようです。

突破率はおおよそ5%。しかも、本選出場チームは圧倒的に得点率が高いです。

それもそのはず。

本選出場チームのうち9校は本選常連校(出場回数5回以上)だからです。しかも「学校数」です。ちなみに、初出場は7校です。

 

本選事前「Math Create」

本選出場が決まってチームは本選前に「Math Create」に挑みます。

  • 制限時間:90分
  • 形式:チーム
  • 問題:問題と模範解答を創作

チーム全員が「集まる場所」と「日時」を決めて、問題を創作します。テーマは与えられます。

(テーマは2018年にキーワード→約2分の動画に変更)

 

この「Math Create」で創作した問題・模範解答は本選の決勝ステージ「Math Live」用の資料となります。

 

動画からテーマを自分たちで見つけ出すのは、相当大変。誰もこんな形式の問題を解いたことはないでしょう。

 

本選①「Math Battle」

ここでは本選最初の戦い「Math Battle」です。

  • 問題数:18題(日本語は12題、英語が6題)
  • 試験時間:60分
  • 形式:チーム
  • 問題レベル:数学検定の準2~準1級レベル

ここでは、チーム内の教えあいも、辞書・参考書の持ち込みもOKです。

ただ、問題数が多いことも考えるとゆっくりしている暇はないです。

 

ここの「Math Battle」までで36→6チームにまで絞られます。

 

あと、6つの問題は英語ということ。

多くの人は英語の数学は解いたことがないと思います。

そんな人には「数学オリンピックへの道~~の精選~問」という参考書の英語版をやるといいと思います。↓の記事の一部で紹介しています。

 

ちなみに、私の学校では中学3年生の2・3学期に英語で数学の授業とテストをしていたので、だいぶ耐性がついてますw

 

本選②「Math live」

ここでは「Math Create」で作成した問題をプレゼンテーションします。ここでは、全7チーム(6+敗者復活枠)がプレゼンできます。

6チームは

  • 「Math Create」の上位1チーム
  • 「Math Battle」の上位1チーム
  • 「Math Create」と「Math Battle」の合計点上位4チーム

プレゼン時間は5分。質疑応答時間が15分です。

敗者復活チームは質問の質によって、復活できるので質疑応答時間はすごい活気です。

 

敗者復活

進出できなかった30チームを6グループにわける。(5チームずつ)

そして、進出した6チームに5チームずつ紐づけします。

 

進出したチームの質疑応答時間になると、紐づけされた5チームが質問を開始します。

そのとき、残りの25チームがもっとも優れた質問をしたと思うチームに投票し、グループごとに優秀質問チームを選出します。(全部で6チーム)

この優秀質問6チームの中で「Math Create」と「Math Battle」の合計点の上位1チームが復活できます。

 

そして、最後にプレゼンします。

 

数学甲子園2018年の結果

2018年は610チーム2,425人が参加しました。

<結果>

優勝:栄光学園「数学界のTouristチーム」

準優勝:灘高校「棒棒鶏チーム」

 

優勝チームには文部科学大臣賞も与えられます。また、入賞チームとは別に本選チームの中から、「日本公認会計士協会賞」と「林家久蔵賞」が与えられます。

 

栄光学園は本大会7度目の出場、6回の本選出場で初優勝。2016年では準優勝でした。メンバーは4人全員が高校2年生。

灘校は本大会7度目の出場、6回の本選出場。2014年と2017年に2度優勝しています。

 

まとめ

以上数学甲子園についての記事でした。

他にも数学のコンテスト系の大会はたくさんあるので、ぜひ見てみてください。↓記事

 

これからも数学を楽しんでいきましょう。

 

 

 

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