学校で配られることの多い、
エクセル物理
ですが、
エクセル物理のレベルってどれくらいなのか?
エクセル物理の効率的な使い方とは?
というところを解説していきたいと思います。
目次
エクセル物理の基本事項
ちょっと表紙ダサいですよね。
残念です。
エクセル物理の対象者
- 時間のある高1、高2
- 「質より量」派
- MARCH以上を志望
という人たちが対象者です。
高3から使い始めるのは、少し厳しい。だから、まだ時間の余っている高1や高2におすすめ。
あと、
「習うより慣れろ」「質より量」という意気込みの人には本当におすすめ。
良質な問題を大量に基礎から集めているので、解いているだけで大量のパターンに触れることが可能。
志望校がMARCH未満の人たちにはオーバーワークになるほどの、網羅度です。
エクセル物理の内容
エクセル物理は
基本的に、
「まとめ」
→「ウォーミングアップ」
→「例題」
→「問題」
→(総合問題)
という流れで進んでいきます。
「まとめ」では重要事項の整理、「ウォーミングアップ」では重要事項の確認問題みたいな感じ。
「例題」には「基本例題」と「発展例題」があり、「問題」には「基本問題」と「発展問題」があります。
名前の通り、レベル差があります。
そして章によっては「総合問題」も付随します。
力学の中なら「運動量」や「運動エネルギー」など複数の内容にまたがる問題が載っています。
章別の問題数は↓
章 | 基本例題 | 発展例題 | 基本問題 | 発展問題 | 総合問題 |
力学編 | 28 | 9 | 115 | 74 | 15 |
熱編 | 9 | 4 | 26 | 9 | ― |
波動編 | 14 | 7 | 38 | 16 | 6 |
電気と磁気編 | 22 | 10 | 63 | 24 | ― |
原子物理編 | 6 | 3 | 9 | 4 | ― |
合計 | 81 | 33 | 251 | 127 | 21 |
力学でほぼ半分の問題量を占めています。
さすが物理の王様「力学」です。
エクセル物理のレベル
前提レベル:学校の授業
到達レベル:
「基本例題」「基本問題」
⇒共通テスト8割
「発展例題」「発展問題」
⇒共通テスト満点
MARCH合格
といった感じ。
前提として学校や塾の授業で、理解している必要があります。初学者がエクセル物理を直接使うのはムリかな。
到達レベルは「基本例題」「基本問題」を完璧にするだけでも、共通テスト8割は行きます。
調子が良ければ、9割にも乗るかもしれません。
「発展例題」「発展問題」まで解けるようになれば、共通テストで満点を取る実力は付いています。
あとは計算ミスなく時間内に終わるかどうか。
エクセル物理1つで大学受験の基礎はガチガチに固めることができます。
エクセル物理は強固な土台です。
エクセル物理の使い方
物理に自信がない人
⇒エクセル物理の使い方①
物理に自信がある人
⇒エクセル物理の使い方②
というふうに分けます。
自分に適した方を見てください。
エクセル物理の使い方①
方針として、
「基本例題」「基本問題」を完璧に
⇒「発展例題」「発展問題」を完璧に
まず1章ずつ「基本例題」「基本問題」を固めていきましょう。
1周目 | ・「ウォーミングアップ」を解く ・「基本例題」を理解する |
2周目 ~4周目 | ・「基本例題」を解く ・「基本問題」を解く ※3分以上悩まない |
5周目 | ・「基本例題」「基本問題」のテスト ・間違えたら「×」を付ける |
を1章ずつ行ってください。
だから「力学編」「熱編」「波動編」「電気と磁気編」「原子物理編」を1つずつ習得していきます。
1周目では「ウォーミングアップ」を解きながら、重要事項(公式など)を理解してください。
「基本例題」は理解すればいいので、解く必要はないです。
2~4周目では「基本例題」「基本問題」をガンガン解いていきましょう。
3分手が止まったら答えを見ましょう。「下手の考え休むに似たり」ですので、解説を理解すればいいです。
この3周を通して、
「基本例題」「基本問題」の80%は完璧にしましょう。
5周目は「基本例題」「基本問題」を本当にマスターできたか、チェックテストです。
解説を見ずに自力で解けるか試します。
間違えたら死ぬを思ってください。
でも実際、間違えても死ぬわけではないので、「×」をつけておけばいいです。
次は「発展例題」「発展問題」を習得していきます。
1周目 | ・「発展例題」「発展問題」 を理解する |
2周目 ~4周目 | ・「発展例題」「発展問題」を解く ※5分以上悩まない |
5周目 | ・「発展例題」「発展問題」のテスト ・間違えたら「×」を付ける |
1周目はやはり解く必要はないです。
正直に言って、
「基本例題」や「基本問題」をマスターした程度では、「発展例題」や「発展問題」を初見で解くことはできません。
潔く理解に徹してください。
受験本番で解ければいいのです。今解ける必要なんて1mmもありません。
2~4周目では「発展例題」と「発展問題」を定着させていきます。
とは言っても、
2周目は×ばかりでしょうし、4周目でも解けない問題もあるでしょう。でも焦らず理解してください。
物理は理解しないと点数が伸びません。
今は我慢して理解してください。逆に、理解しているのなら、今は解けなくても大丈夫です。
5周目でまた定着度テスト。
自分ができない問題を洗い出します。
最後に「×」の付いている問題を消していきます。
1周目~ | ・「×」の付いた問題を解く ・解けたら「×」を消す |
これを永遠に繰り返します。
「×」の問題を解いて、解けたら「×」を消す。2周目は残っている「×」の問題を解いて、解けたら「×」を消す。
と無限ループ。
解けるようになるまで終わりません。
エクセル物理の使い方②
物理に自信があるということで、
「基本例題」「基本問題」くらいはスラスラ解けるはず。解けないようなら「エクセル物理の使い方①」に行ってください。
1周目 | ・「基本例題」「基本問題」のテスト ・間違えたら「×」を付ける |
2周目 | ・「基本例題」「基本問題」の「×」直し |
3周目 | ・「発展例題」「発展問題」を理解 |
4周目 ~6周目 | ・「発展例題」「発展問題」を解く ※5分以上悩まない |
7周目 | ・「発展例題」「発展問題」のテスト ・間違えたら「×」をつける |
8週目~ | ・「×」の問題を解く ・解けたら「×」を消す。 |
1周目で「基本例題」「基本問題」をテストして、2周目で直して終わらせてください。
3周目では「発展例題」「発展問題」を理解します。
あくまで理解であって、解く必要はありません。初見でほぼ解けるレベルならエクセル物理を使うべきではないです。
4周目~6周目で「発展例題」と「発展問題」を極めていきます。3周使って、80%習得するのが目標。
7周目で「発展例題」「発展問題」のテストです。
80%くらい正解だと、「×」の直しが楽なので、目標は80%正解ですかね。
8周目以降は、「×」の問題を解いて、解けたら「×」を消すという作業を周回してください。
正解するまで終わらないので、覚悟してください。
エクセル物理の接続
エクセル物理の前の参考書
- 学校や塾の授業
- スタディサプリ
- 漆原晃の物理
できれば、
一度授業を受けて理解しましょう。
物理を独学でやり切るのは相当キツイので、最初は授業で理解した方がいいと思います。
でなければ、
漆原晃の参考書で理解してください。おそらく、一番分かりやすい物理の参考書になります。
エクセル物理の次の参考書
- 名問の森
- 重要問題集
の2つに進みましょう。
大学受験でもハイレベルの物理の参考書になります。
エクセル物理の基本パターンを習得していれば、しっかり解き進められると思います。
まとめ
エクセル物理は基本を完璧に網羅しているので、ぜひやり込んで習得してください。
物理は理解と基礎パターンの習得で、ほとんどの問題を解けるようになります。
エクセル物理で受験物理に王手をかけてください。