今回は初めての、
現代文の単語帳を紹介します。
なんだかんだ現代文って、
一番後回しになると思います。
だからこそ、
より良い参考書を使うべき。
ということで、
今回は『読解を深める現代文 国語』を紹介します。
目次
『読解を深める現代文 国語』の概要
深い緑が大人の色気。
最近はカッコイイ参考書が多いですね。
『読解を深める現代文 国語』の対象者
対象者は、
- 評論文が何語か分からない
- 現代文の点数がいつも低い
学年は問いません。
高1高2でも、受験生でも現代文の点数を上げたい方は誰でも対象者になります。
特に、
話の意味がチンプンカンプンの人。
傍線部の言葉の意味が分からない人。
にオススメです。
『読解を深める現代文 国語』のレベル
到達レベルは、
すべての大学に対応可能
元々大学受験には超難単語が出ないこともあり、この単語帳1冊を完璧にしておけば大丈夫です。
MARCHでも早慶でも東大・京大でも問題ない。
私立では単語を直接聞かれることもありますが、『読解を深める現代文 単語』で十分対応可能です。
また、
前提レベルも低く、使い始めやすい。
難しい国語辞典だと説明がチンプンカンプンで、もう一度辞書を引き直すなんてこともあります。
しかし、
『読解を深める現代文 単語』の説明はかなり親切なので、一般的な高校生なら読み進められると思います。
「マジ卍」「それな」「タピる」だけで会話が成立しているJKには、少し厳しいかもしれません。
『読解を深める現代文 国語』の内容
『読解を深める現代文 国語』は4章で構成されています。
右ページには「単語」の意味と例文を解説し、左ページには「練習問題」があります。
練習問題は収録されている669単語すべてにあり、文章の中で「単語の意味」と「単語」を結びつける問題です。
・第1章「読解のための基本10単語」
中学生レベルの単語の紹介です。
「具体」「抽象」のような単語で簡単ですが、説明とイメージ図にすごい手が込んでます。
説明が分かりやすいのはもちろん、明確なイメージを湧かせてくれる図で根本から理解できます。
・第2章「テーマ別重要単語」
この本で一番面白い章です。
「単語」「意味」「例文」「練習問題」はいつも通りあります。
それに加えて、
「参考」という説明文が付いています。
「参考」では、単語の意味を深めてくれるわけですが、これがまあ面白い。
その単語の背景知識・歴史的経緯を詳しく書いてくれるので、コラムみたいで読みやすい。面白い。
しかしまた、
内容は評論文にも通じるもので役にも立つ。
「参考」が一番のミソです。
・第3章「重要語」
ここでは、
「外来語」と「熟語」を紹介しています。
カタカナ語と二字熟語オンリーです。「鞭撻」や「ユートピア」など模試でもよく見る単語がずらり。
第3章では、
右ページで「単語」「意味」「例文」「類語」を紹介して、左ページでは「練習問題」という形式です。
非常につまらない。
まあ未知の言葉を勉強できるのは面白いですが、意味を覚えるだけで淡泊すぎますね。
第2章が恋しくなります。
・第4章「小説語」
第4章はその名の通り、小説でよく出題される単語を収録してます。
「浮足立つ」「けなげ」「たむろする」など、よく耳にする簡単な単語も多数あります。
一方で、
「おためごかし」「縷々」など、意味不明な単語もかなり収録されているので、覚悟してください。
(ちなみに2つ目は「るる」と読みます)
『読解を深める現代文 単語』の特徴
①意外とハイレベル
先ほども紹介した通り、
『読解を深める現代文単語』を1冊完璧にすれば、どんな大学にも対応できます。
でも説明は分かりやすい。
やっていると気が付きませんが、
思っているよりハイレベルです。
もちろん、
ハイレベルなのは長所であると同時に短所にもなりえます。
「難しいな」と思ったら、
「ことばはちからダ!」に乗り換えるといいと思います。相当基礎から始まります。
②「参考」が読解力を底上げ
第2章は『読解を深める現代文 単語』の中でも、かなりの割合を占めています。
その2章の中でもメインなのが、
「参考」です。
読んでいて面白いのと同時に、評論文に頻出のテーマの解説にもなっているのです。
現代文の問題は初めからネタバレされているも同然。
だから、
評論文に必要な背景知識が手に入る。
有利に読解を進めていくことができる。
最初から内容の大筋が分かっていれば、要所は見失わないし、想像以上に選択肢も選びやすくなります。
明らかにおかしい選択肢がすぐ分かります。
『読解を深める現代文 単語』の一番のメリットは、単語ではなく、この「参考」にある背景知識や歴史的経緯なのです。
まとめ
今回紹介した『読解を深める現代文 単語』は、超良書です。
完璧にすれば、
語彙力と背景知識の2刀流で
現代文の点数が上がるはずです。
ぜひ、
手に取ってみてください。
もう更新されないのですか?
すみません、医学科忙しすぎて更新している暇がないです。また暇になったらやるかもです。