高校生にもなって勉強しない。
高校受験で燃え尽きたのか。
スマホが大好きすぎるのか。
まったく勉強しない。
成績もまるで気にしない。
という高校生が多いそうですね。
かといって親が下手に口出ししようものなら、全部反抗される。自分の部屋にこもる。
では、
「勉強しない高校生」に言ってはいけない禁句とは?
「勉強しない高校生」にどう接するのが正解なのか?
現役の高校生目線で、高校生の気持ちを語っていきたいと思います。
目次
「勉強しない高校生」の心境
まず、
「勉強しない高校生」がなぜ勉強しないのか。
そこから考えましょう。
①悪循環の底での絶望
まず一番の理由は「悪循環の底」にいるから。
要するに「勉強しない高校生」のほとんどは、もう既に勉強において完全迷子状態。
- 何が分からないのか分からない。
- 勉強してもできるようにならない。
- できないからつまらない。
悪循環に深く入り浸っているので、自力では這い上がれない。
相当むかしの勉強内容からわかってないので、今の内容だけ勉強しても理解できなく、成績も全然伸びないのです。
塾へ行っても自分だけに合わせてくれるわけではなく、また授業に置いて行かれる。
だから確率的にも、今から勉強ができるようになる可能性は非常に低い状態です。
しかもそこに、
本人が「自分には勉強ができない」と思えるだけの、十分な量の小さな失敗体験が積み重なっているのです。
だから
- 今からやっても遅い
- 自分には才能がない
- 勉強しても無駄だ
という感情を勉強に対して抱いています。
「勉強しない高校生」の中では既に、「自分が勉強しても無駄だ」という結論が出ているのです。
だから、
勉強に対して前向きな目標を持てなく、モチベーションを保てないのが大きな理由の1つです。
②自己決定の願望
そして①「悪循環の底での絶望」につながって、勉強しない高校生は「自己決定の願望」も持っています。
- 人に指図されたくない
- 自分の判断能力も認めてほしい
といった感情です。
ここで面倒なのが、
「勉強しない高校生」は既に「自分が勉強しても無駄だ」という判断を下しているので、
- 「可能性はあるんだから勉強してみなさい」
- 「勉強すればできるかもしれないでしょ」
などといった言葉も本人の判断を批判していることになります。
本人からすれば、
もう自分に勉強は意味がないって結論が出たんだ。なのに、どうして親は自分の判断を否定してまで勉強させようとするんだ。人には得手不得手があって、自分は勉強が不得意なんだ
みたいな感じです。
あと当然ですが、
親が予備校や通信教育の資料をもって説得しても、自発的にその気になるまでは絶対に納得しません。
自分で決定したいのに、
将来のルートを全部決められていくのは、本人からして非常に不愉快です。
「自分の意志で道を決めたいけど、
勉強する道は既に諦めている。」
外から何か言っても基本的に無理です。
③現在の安心・安泰
なんだかんだで、
この感情を抱く人は多いです。
「勉強しない高校生」は今の生活に満足しています。
勉強をしなくていいし、楽なことだけして、友達と遊んで、美味しいもの食べて、ディズニーに行く。
努力せずして幸福な生活。
そりゃあ満足します。
本人は自分が親の金で生きていることを理解してないです。文字として脳に記憶していても、本当に自覚があるわけではない。
努力して我慢しなければ、幸福な生活は送ることができない。
大人には当然のことでも、高校生からしたら全く未知の世界。想像もつかないようなことです。
「勉強しなくても、毎日そこそこ楽しい」と思っているから、別に今頑張ろうと思わない。
勉強しない高校生に、「将来のために努力する」という選択肢はないです。今困ってないなら、頑張る必要はない。
将来を想像できないから、そもそも勉強して成績を上げないといけない理由が分からないのです。
今のフワフワした幸福な生活が一生続くと思っているから、勉強しない。これも一番大きな理由の1つです。
「勉強しない高校生」への禁句
①干渉する系
保護者の方は知っての通り、
「干渉する系」の言葉は禁句です。
完全に逆効果。
人は自由を制限されたと感じると、反対の行動をとって、自分は自由だと確認したくなるのです。
私たちがよくネットで
「○○でない人以外は絶対に見ないでください」という記事があるとクリックして、見てみたくなるのと同じ。
勉強しなさい系だと、
- 学校の宿題はやったの?
- 何時から勉強始める気?
- Youtubeいつまで見てんの!
- 遊んでないで勉強しなさい!
- ちゃんと勉強しないと将来オワリよ!
成績批判系だと、
- こんな成績で留年するつもり?
- またこんな偏差値とって!
- 塾入れた意味ないじゃん!
基本的に、
勉強してほしい意志を批判的に伝えるのはダメです。
「勉強しない高校生」は勉強に関して、一切の意見も干渉も受け付けません。ノーコメントが基本です。
「勉強しない高校生」への禁句
②他の友達の勉強の話
直接勉強の話をすると怒るから、
間接的に伝えていこう。
そう思う人も多いですが、絶対ムリです。
「友達の○○君は△△の塾入ったらしい」
「近所の~~ちゃんは自分で勉強して成績いいらしい」
みたいな話はウザイです。
遠まわしに勉強しろ、といってくるのは当然嫌です。
加えて、
勉強で成功している人の話を聞くのは、「勉強しない高校生」にとっては苦痛以外の何物でもない。
「勉強しない高校生」への接し方
「勉強しない高校生」を勉強させるため、
効果的だと思うコツを紹介します。
コツ①不干渉を貫く
大事なのは、
絶対に干渉しない。
勉強の話をしない。
成績を気にしない。
子供とはいえ、もう赤の他人。そいつの人生なんて知ったこっちゃない、というくらい興味関心を捨てましょう。
もう無理なものは無理。
勉強しない奴は、自分で気づくまで勉強しません。
とりあえず反発されて、勉強に対する負のイメージを強めないように、不干渉を貫くのが最善です。
もし、
勉強しろと言いたくなったら、
「どんなに言っても逆効果になるだけ」と心の中で自分に言い聞かせて、口に出すのは止めましょう。
「毎日言っていれば、いつか気持ちは変わるかも」なんていう希望はサッサと捨てた方が賢明です。
それは、
自分のことを嫌っている女子に毎日告白してフラれて、それがしつこすぎて一層嫌われる。
そんな感じです。
押してダメなら、引いてみろ。
人間関係の基本です。
まずは嫌われない努力をする。
↓の曲おすすめ。最近人気出て来てるバンドです。
コツ②条件のみ提示
次は勉強してもらうための環境づくりです。
それは
親、保護者の最低希望を条件として提示するだけ。
例えば、
「MARCH以上なら学費は出す。それ未満なら、自費で大学通いなさい。」
のように、
親として学費を払える最低ラインでバッサリ切って、それ以下なら学費は出さないという強い意志だけを提示してください。
理由も解説も必要ないです。
ただ条件のみを提示する。ほんの1行2行の文章を伝えるだけです。本当に余計なことは話さないでください。
話すぎると脅しだと思われますし、そもそも話を聞きません。
何なら正式な文書っぽくして机に置いておくのもいいかもしれません。大事なのは、親の覚悟を見せることです。
私は「予備校費用は払わない。もちろん浪人費用も払わない。国立大学でなければ学費も払わない。」という条件を中1のときに提示されてました。
まあ私立中高一貫に入るときの約束でしたからね。金はそんなに掛けられないよ、と言われてました。
あとは勉強するもしないも本人次第。
たぶん、条件を提示しても当分の間は勉強しないと思います。
高3の夏休み過ぎたあたり、もしくは大学受験が終わって初めて、事態の重大さに気づくと思います。
他の仲良かった同級生たちが勉強し始めて、ガチで大学を目指し始める。もしくは自分だけ大学に入れなかったとき。
つまり、
本人が「手遅れになった!」と自覚するときです。
現状のフワフワした安定の高校生活が終わるかもしれない、と実感を持てたときに自分の状況を理解する可能性が高いです。
あとは
本人がガチで勉強する気になったら、1浪くらいは許してあげられるように貯金しておくのがいいと思います。
費用はかさみますが、
「勉強しない高校生」が勉強をするためには唯一の手段です。
自覚するまで放置。
自覚したら全力サポート。
好きな子に冷たく接する感じ。
これで相手に反応がなかったら、もう両想いは諦めるしかないですよね。というか、普通はもう諦めてますよね。
そういうことです。
突き放すのは最後の手段。
子供が勉強するようになる可能性があるとしたら、本当にこれだけだと思います。
勉強を強制させることはできないのです。人の脳だけは絶対にコントロールできない空間だからです。
塾へ入れてもサボるし、机に座らせても勉強を進めないから、ここまで来ているわけですよね。
それなら、
最後にできることは、
本人の自覚を促すためにギリギリの瀬戸際に追い込むだけ。他に方法はないのは簡単にわかると思います。
あとは親同士で話あって、覚悟を決めるだけ。
これでダメなら諦めてください。日本にいる限り、住所を持っていれば、生活保護と配給で生きていけます。
親がいなくなっても家が残っていれば、少なくとも死にはしないので安心して断念してください。
まとめ
勉強しない高校生が、
より勉強をしなくならないように不干渉を貫くことはできます。
しかし、
勉強をするように何ができるか、と言われたら
ほぼ何もできません。
自分で気づくのを待つだけ。
自覚を促すためにできることはありますが、やはり最後は自力で理解してもらうしかないです。
私は
もう高校生なんだから人生の責任は自分で持ってもらうのが、一番効果的だし、楽な解決方法と思います。
適度に見捨てるくらいが丁度いいんです。
連投すみません、1点。
保護者の最低希望を条件として提示、とありますが、それすら「どうせ脅しだろう」と思われると思います。実際、脅しですし。
実効力のある提示って、なんかないですかね。
わからないですけど、自分は親から「私立の中高にいくのだから国立以外金は出さない」って言われて、そういう約束なのだと思ってました。それを親側が脅しだと思っているから、それが子供にも伝わっているのだと思います。我が家では脅しでも何でもなくてただの契約で、普通に見捨てられる環境だったので。もし脅しだととられるなら、一回見捨てて浪人させればいいのではないかと思いますけど。子供の成功を願うあまり非情な決断はできないゆえに、なんとなく大学に通わせる。それなら、100万追加になりますけど、一回見捨てて浪人させて自分の意志で勉強してもらったほうが精神的成長がみられるような気はします。実行力ある提示なら、もう少し狭いスパンでみて、模試の成績の如何でスマホ解約とか。でも狭いスパンだと半ば強制的になるから、狭いほど喧嘩に発展しやすい気はします。
大変参考になりました。