ずっと書きたかったんですが、やっと書こうと思います。
「東大への道」シリーズとして、東大合格のために必要な情報や勉強法、参考書などを紹介していこうと思います。
東大志望じゃない人からすると、興味ないと思うんですが笑
東大受験って、私の受験そのものなので。
ぜひ紹介したいという非常に自分勝手な理由です笑。
目次
東大 基本事項
まずは基本的な知識から。
東大の入試方式
東大には2つの入試形式があります。
- 一般入試
- 推薦入試
の2つです。
「一般入試」から説明します。
東大の一般入試はいわゆる国立大学の入学試験と同じです。
- 共通テスト(1/10~1/20頃)
- 二次試験(2/25,26)
※理3の場合は最終日に面接が入り、2/25~2/27になります。
まず共通テストの結果で「足切り」という、基準点に満たない受験生への不合格通知を行います。共通テストで一定以上の点数の受験生だけで二次試験を行います。
そこで、
共通テストと二次試験の合計点によって合格者を決めるわけです。
一般入試で合格すると、2年夏までの科類のみが決まります。学部は保留のまま東大の教養学部で勉強することになります。
「推薦入試」について。
学校推薦型の推薦入試ではあるんですが、指定校推薦なんかでなく、しっかり選抜されます。
基本的にですが、毎年一般入試でも受かるような化け物しか推薦入試では合格しません。あまり縁のない話だと思っていた方がいいです。
でまあ推薦入試は3段階からなるんですが、
- 書類選考(11月)
- 面接やプレゼン選考(12月)
- 共通テスト(1/10~1/20)
まず「書類選考」があります。
- 高校での活動
- 志望理由
- 研究したい内容
などなどです。学部によって小論文を書かせたり、いろいろなので自分で調べてください。
高校での活動は基本的に「国際〇〇オリンピック銀メダル」みたいなことしか書かれません。アカデミックな活動を高校生のうちにしておかないと絶望です。
書類選考に合格すると、「面接やプレゼン選考」になります。
これも学部によりまちまちで、グループディスカッションやプレゼンが課されるところもありますし、面接だけの所もあります。
ただ総じて言えることは、
大学で研究したい内容と高校での活動をいかに繋げるか。
が大事らしいです。(高校同期が東大医学部推薦で入学したんで聞いた話ですが)
昔「ピアノが上手に弾けます」っていう高校での活動で合格した人もいたらしいです。
どれだけ学問的な内容に繋げて、それを高校時代から意識して生活してきましたか、っていう部分をアピールできれば結構勝機はあるのかもしれません。
最後に共通テストがありますが、
これは面接選考での合格者が、基礎学力判定のために受ける試験になります。一定の基準を超えないと、面接選考まででの合格が白紙に戻ります。
東大の入試会場
以後基本的に一般入試について話していきます。
東大の入試会場について誤解している人が結構いると思うのでここでハッキリさせておきます。
文系→駒場キャンパス
理系→本郷キャンパス
これに受験票が届いてから気づく人が多々いるので、特に文系の人はおさえておきましょう。
駒場キャンパスというのは、多分誰も知らないです。何も有名なものがないです。基本的に前期教養学部の1,2年生が使います。
渋谷から徒歩15分くらいで、京王井の頭線「駒場東大前」駅から徒歩1分です。ただ朝方は非常に井の頭線が混雑して、運が悪いと降りられないレベルです。
入試本番は渋谷から散歩がてら歩くことをおすすめします。
心拍数上げると緊張も和らぎますし。
「駒場東大前」駅のコンビニは東大とちょうど反対側の出口の方に1つしかなくて少しいきにくいのと、近くに飲食店があまりないです。注意しましょう。
本郷キャンパスは、有名なみんなが思い描く方です。赤門とか安田講堂とか、五月祭とかやってる栄えている方です。メインキャンパス。
最寄りは丸の内線・大江戸線「本郷三丁目」駅で、どちらからも徒歩5分ほどです。ただキャンパス内が広くて、目的の施設にたどり着くまで最大15分くらいかかります。
あと意外と近隣の駅から歩けます。
「御茶ノ水」「後楽園」「水道橋」「湯島」「上野」などなど。
私は飯田橋から30分くらい歩いていきました。
本郷三丁目の周りは飲食店が豊富なので、困ることはないと思います。コンビニもキャンパス内や駅周辺にちょくちょくあります。
東大入試
受験科目と配点
そして、
東大入試の受験科目と配点ですが、5科目7教科のフル受験になります。
理系
共通テスト (900→110に圧縮) | ・国語(200) ・数学1A(100) ・数学2B,簿記,情報から1科目(100) ・物理,化学,生物,地学から2科目(200) ・英,独,仏,中,韓から1言語(140+60) ・倫政,世B,日B,地理から1科目(100) |
二次試験 (440) | ・英語(120) ・数学(120) ・理科(120) ・国語(80) |
文系
共通テスト (900→110に圧縮) | ・国語(200) ・数学1A(100) ・数学2B,簿記,情報から1科目(100) ・物基,化基,生基,地基から2科目(100) ・英,独,仏,中,韓から1言語(140+60) ・倫政,世B,日B,地理から2科目(200) |
二次試験 (440) | ・英語(120) ・数学(120) ・理科(120) ・国語(80) |
共通テスト
2021年〜2023年までの共通テストの中で、
最低ライン:2年以上足切りを超える点数
目安得点:一次試験通過者の平均点数
目標点:最終合格者の平均点数
を設定しています。
最低ライン | 目安得点 | 目標点 | |
文科一類 | 550点 | 720点 | 760点 |
文科二類 | 450点 | 720点 | 760点 |
文科三類 | 600点 | 750点 | 750点 |
理科一類 | 650点 | 760点 | 780点 |
理科二類 | 650点 | 730点 | 760点 |
理科三類 | 540点 | 730点 | 810点 |
文1について。
共通テストになってから足切り得点は562→520→479となっている。最低でも550はないと出願できない。また一次試験通過者の平均点が675~750程度なので、720点なら大きなビハインドは負わない。
一方二次試験も含めた合格者平均点は760点前後なので、目標にしたい。
文2について。
足切りは、なし→435→454となっている。ほぼ足切りは機能していないので、450点あれば足切りなしも期待しつつ出願できる。一次通過者の平均は690~750ほどで、720点ほどなら大丈夫。
二次試験合格者の平均はこちらも760点前後。
文3について。
文科の中では足切りは高く、600→595→なし。一次通過者の平均は735~770ほどである。
他の科類と違い、二次試験の合格者平均も750点前後となっており、一次通過者とあまり差がない。つまり、二次試験で大きな差がついている。もしくは、一次試験で全く差がついていない。
理1について。
足切りは699→630→543。一次通過者平均点は730~790ほど。二次合格者平均は780点前後。
理2について。
足切りは629→646→711。一次通過者平均点は700~765点ほど。二次合格者平均は760点前後。
理3について。
足切りは534→529→640。一次通過者平均点は660~760ほど。二次合格者平均は810点前後。
例年足切りについては、理1と理2でどちらが低いかわからない。共通テストリサーチを持ってしても、断言はできず多くの受験生が二択を間違えて足切りで散る。
720点を取っておけば、どれほど受験者が偏ろうとそうそう足切りは食らわないだろう。(2023年はめっちゃ理2に受験者が偏った)
理3は共通テストを対策する勢力(850点前後)と、共通テストをノー勉で乗り切る勢力(780点前後)に分かれる。どちらが受かりやすいということもないと思う。
英語
<基本事項>
配点:120点
時間:120分
<特徴>
- 英語のほぼ全部分野から毎年出題される
(要約、整序文、英作、和訳、文法、長文読解(随筆)、リスニング) - とにかく時間に対して量が多い
- 想像力や機転、教養も大事
(英作と長文読解) - バカ長いリスニング(30分)がある
東大英語は英語の総合力を試されます。
時間があれば解けるのは当たり前で、その上でいかに高速で処理していけるかの試験です。1点/分の配点なので、それに見合う時間配分か否かは模試での反省ポイント。
また英作文では「眉唾ものだ」という表現の英訳があったり、長文は内容の掴みにくい随筆です。愚直に機械のように処理するには難しい部分があり、機転や教養も求められます。
そして30分にも及ぶリスニングがあります。
スクリプトも非常に長いので、しっかり英語を聞いて理解する力は必要不可欠です。下読みも必須です。そこら辺の時間配分は要練習といったところでしょう。
またよく解く順番でいろいろ右往左往している受験生がいますが、基本的に意味ないです。
東大側は1から順番に解いてちょうどいいように問題を作っているので、正しく英語の勉強を重ねてきた人なら1から解くのが一番いいんです。
東大合格者の中で一番多いのは問4aのみ最後にやる。残りは順番通り。
<得点目標>
帰国子女:95点〜
ゴリ英強:90点〜
得意な人:85点
目安得点:75点
苦手な人:65点
という感じ。
やはり東大二次の合格最低点が5.5割〜6割程度なので、点数が比較的取りやすい英語では6割以上を目指したいです。
逆に言えば他に特別な得意科目がない限り、英語で5.5割は下回れないと思ってください。だから最低ラインは65点になってます。
合格者平均点は毎年どの科類も80点前後です。理3は90点前後になります。
合格者の上位1割は入学後G1クラスに、その中でもとりわけ成績がいい人はTLPに選ばれますが、G1基準は90点〜、TLP基準は95点〜くらいです。
こちらで紹介しています。
数学
<基本事項>
理系
配点:120点
時間:150分
文系
配点:80点
時間:100分
<特徴>
- 全問ゴツい
- 特別頻出分野はなく、基礎が大事
- 誘導は少ない
- 問題の取捨選択が大事
理系文系ともに、基本的に6題(4題)すべてゴツいです。
昔は確率が頻出でしたが、最近はなんとも言えないです。
全分野満遍なく出題され、どの分野でも一発逆転のヒラメキ問題はあまりないです。基礎に忠実に、1つずつ紐解いていく問題です。
また誘導が少ないから、答えまでの道筋は自分で作らないといけないし、計算量もそこそこあるから見直しは欠かせないし。
そう考えると、一問20分というのは非常に短いです。
ノンストップで解いても一題20分ほどかかり、そこから見直しをするので、解ける問題でも25分/題かかります。
理系なら大学への数学評価で、B問題が1〜2題、C問題が3〜4題、D問題が0〜2題ほど出題されます。
文系ならB問題が1〜2題、C問題が2〜3題くらいです。
※B問題は東大受験生なら典型問題と判断しておかしくないレベル。C問題は初見だと感じるものの、1工夫入れれば既存の考え方に帰着できるレベル。D問題は完全に趣味の領域。
目標点にもよりますが、
理系なら「B問題2題」もしくは「B問題1題と一番簡単なC問題」で合計2題を、文系ならB問題1題を、確実に正答しきることが大切になってきます。
あとは残るC問題の(1)だけ取りに行って、20点ほど集める。(文系なら15点)
つまり、
- 自分が確実に解ける問題
- 途中までなら解ける問題
- 絶対やばい問題
の3種類の問題を見極めることが大事。
<得点目標>
「理系」
ガチ数強:85点
得意な人:70点
目安得点:60点
苦手な人:45点
「文系」
ガチ数強:50点
得意な人:40点
目安得点:30点
苦手な人:20点
数学はよく差がつきやすいといいます。
ただ真相は、受かる人が非常に高い点数をとるというより、落ちる人が非常に低い点数をとる、という状況です。
浪人した友達(理二)なんかでは現役時の数学が20点台なんてザラにいます。
つまり数学では周りの受験生に置いていかれない努力が大事。
合格者の平均も理1で60点強、理2で55点前後、理3で80点前後です。文系なら合格者平均が30点前後になります。
苦手な人の目標得点も、全然努力でどうにかなる範囲です。青チャートの例題を完璧にして、一対一やりこんで、プラチカでアウトプットして。
頑張ってみましょう。
あと数学が得意な人も調子に乗らないように。
見直しを怠ったり、焦りともに解けば、簡単に20点ほど飛びます。
どんなに得意な人も目安得点を絶対に取れる状態かどうか。試験中に一度15分程度取っていいいので、念入りに確認しましょう。
国語
<基本事項>
「理系」
配点:80点
時間:100分
「文系」
配点:120点
時間:150分
<特徴>
- 第1問は評論文、第二問は古文、第三問は漢文、第四問は随筆(文系のみ)
- 評論文は80字記述3本と120字記述1本+漢字3つ
- 古典は共通テストの記述式レベル
古典の文章自体は共通テストレベルのことが多く、特に漢文は安定して簡単である。古文は時折バグる。設問も最初の3つは単なる和訳。残り2つも難しくはない。
だから古典から解いて、30〜40分で古典を完答するのが目安。
評論文はこだわるとぬまるので、ある程度の精度でパッパと解くことが大事。
漢字は2つは非常に簡単で、残る1つは差がつきます。ボーダーラインにいる人は勉強すべきだとは思いますが、一つ1〜2点と言われているのでコスパはあまり良くないです。
よほど現代文が苦手でない限りは、古典でしか差がつかないので、共通テスト対策の際についでに二次の勉強にも繋げておくといいでしょう。
<得点目標>
「文系」
得意な人:70点
目安得点:60点
苦手な人:50点
「理系」
得意な人:45点
目安得点:35点
苦手な人:25点
東大国語は本当に差がつきません。実際上の範囲にほとんどの受験生が収まります。
ただ古典が異様にできないと下に外れて、大きなビハインドを負うことになるので、古典だけしっかり対策して、現代文はボーナスくらいに考えておくのが正しい対策でしょう。
特に理系は古典と漢字だけで目安得点に達しうる、これを肝に銘じておきましょう。
本番で目安得点が取れれば上々です。
理系だと合格者平均は40点前後、文系は60点前後です。
理科
私が物理・化学選択なので、生物・地学にはあまり触れられません。すみません。
<基本事項>
配点:60点×2
時間:150分(2科目で)
<特徴>
科目ごとに行きます。
<物理>
- 第1問は力学、第二問は電磁気学、第三問は熱力学or波動
(ただ最近は融合問題や原子の介入で読めない) - 参考書や塾の授業が豊富
- 問題数がゴリ多い
- 傾斜がすごい
- 高得点から低得点まで幅広い
物理は今まで大問ごとの分野がほぼ固定で、10年に一回ほど原子が出ていました。ただ直近で融合問題が出たりして、少し読みにくくなっています。
どちらにせよ、
問題数が非常に多いのと、状況が複雑に変化します。
全問解こうと思ったら、基本的に状況把握に悩んでいる時間はなく、常に手を動かしている状態でないと間に合わないです。
ただ傾斜採点がすごいので、みんなが解けない問題を最初からムシするのはアリです。
私は確か小問2つ未記入で1つ計算ミスだったのに58点でした。でも60点以上の人はいないので、得点価値のない小問(配点0と言っても良い)が存在しています。
解ける問題だけを正確に解くことが大事になります。
また物理は理科科目の中ではかなり差がつきやすい科目の1つです。
超高得点を目指しやすい反面、(1)で計算ミスをすれば一気に大量失点します。また努力しても適性がないと点数が伸びにくいです。
詳しい話はこちらでしています。
<化学>
- 第1問は有機、第2〜3問は理論・無機
- 参考書や塾の授業が豊富
- 標準的な設問がゴリ多い
- そこそこ差つく
化学の第1問は基本的に有機化学です。構造決定は頻出で、見たことない物質の構造決定もさせられます。ただわけわからない反応やカップリングなんかは減少傾向。
第2〜3問は無機と理論。平衡はよく出る印象。無機の知識は正しく持ってないと、計算もできません。
分野問わずですが、最近は標準レベルの設問をひたすら解き続けて処理速度を競うような試験になってきています。
未知の物質は相変わらず出題されますが、そこで特別な思考力を問われることは減ってきています。
つまり、
しっかり重要問題集や化学の新演習で演習を重ねていれば40点程度なら全然取れる。
逆に勉強が間に合っていない現役生はかなり低得点な印象です。ここは、現役と浪人の差が一番つきやすいか。
<生物・地学>
頼れる参考書や塾の授業が非常に少ないです。
特に地学に関しては、参考書がほとんど存在してない。特別な環境にいる場合を除いて、地学は選ばないに越したことはないと思います。
一方、
生物は物理・化学に参考書や授業の数で劣るものの、十分に勉強できる範囲の環境は整っていることが多いです。
超高得点は狙いにくいものの、しっかり知識さえ頭に入れれば40点ほどで安定するので、努力が実りやすい科目と言えるでしょう。
- 物理が非常に苦手
- 理科に割く時間がある
- 暗記が苦手でない
などの理由があれば選んでもいいかな、と思います。
<得点目標>
得意な人:90点
目安得点:75点
苦手な人:60点
他の科目は1分/点なのに対して、理科は1.25分/点と、1点にかけられる時間が長いです。つまり、理科は点数の稼ぎどころ。
しかも2科目の時間配分は自由なので、より自分が点数をとりやすいようにできます。
各科目40点弱ずつ欲しいところ。
理科に勉強時間をとれていなければ仕方ないですが、本来はこれくらい取れないと勝負にならないです。
実際合格者平均だと、理1で75点前後、理2で70点前後、理3で90点前後となっています。
社会
私も学校の登録上は高2まで文系なので笑、知ってる範囲で書きます。
世界史・地理
日本史・地理
選択者がたしか合格者の8〜9割を占めるはずです。
世界史・日本史
選択は少数派ながらも一定数いる。
これはもちろん、日本史・世界史に非常に時間がかかるから。
この2つは時間的デメリットを抱える代わりに、細部まで勉強できれば高得点を狙いやすいというメリットがあります。
逆に地理は短時間で完成させられますが、高得点を取るのは難しい。
社会で差をつけようという人は世界史・日本史がいいのかもしれませんが、本当に他の科目に伸び代がないか、もう一度確認すべきかもしれません。
東大入試
得点戦略
科類ごとに得点戦略を練っていきます。
基本的に共通テストは8割とれている想定で行きます。(90/110で考えます。)
「合計目標」は2001年以降の入試で、合格率が8割を超える点数に設定しています。
近年明らかに難化傾向で直近には当てはまらない部分もありますが、2020年以前の過去問演習などの参考にしてください。
理1
合計目標:335点
二次目標:245点
2001年以降、合格者最低点は303〜347で推移してます。ただ330点を超えたのは5年だけ。335点を超えたのは2017年だけとなります。
2017年は異常に数理が簡単だったので、まあほぼ外れ値です。
英語 | 数学 | 理科 | 国語 | |
ノーマル | 75 | 60 | 75 | 35 |
数学が苦手 | 80 | 45 | 80 | 40 |
英語が苦手 | 65 | 65 | 80 | 35 |
理科が苦手 | 80 | 65 | 60 | 40 |
基本的には「ノーマル」の点数の取り方を推奨します。
リスクの高い数学での高望みは避け、英語と理科で勝負していく。国語も古典と漢字で踏ん張る。
各科目、理1合格者の基本的な得点となると思います。
各科目、この点数以上が取れるなら得意だろうし、以下なら苦手だと判断してください。
で、まあ得意な科目がある分には、それだけ合格が盤石なものとなるのでいいのですが。
苦手な科目がある場合に対して、得点例を挙げてみました。
基本的な考え方としては、苦手な科目の不足分を残る3科目で同じリスクになるよう分配していきます。それをノーマル点数に足すと得点例ができます。
やっぱり数学・国語の1日目の科目はブレが大きく、安定させるとしても90~100点ほどが現実的なラインでしょう。
2日目の英語・理科で150点取れると相当楽に受験を運べます。
理2
合計目標:325点
二次目標:235点
2001年以降、合格者最低点は287~335で推移していて、325点を超えたのは4年だけ。330点を超えたのは3年、335点を超えたのは2017年だけです。
理1との最低点の差は2〜3点の年もあれば、13点ほどの年もあります。でも総じて理2の方が最低点は低いです。
ただ注意して欲しいのは、科類ごとに採点を行なっており、採点基準は理1と異なりうるということです。
英語 | 数学 | 理科 | 国語 | |
ノーマル | 75 | 55 | 70 | 35 |
数学が苦手 | 75 | 45 | 80 | 35 |
英語が苦手 | 65 | 55 | 80 | 35 |
理科が苦手 | 80 | 60 | 60 | 35 |
こちらノーマルの得点例が理2の平均的な得点の仕方と思われます。
理2出願勢は、現役浪人問わず数学が弱い傾向があります。実際合格者平均点は毎年理1より10点ほど低いです。
生物・農学系を志望するだけあります。
一方、
合格者平均点を比べた時、英語は理1とほぼ同じ。理科は5点低い程度となっています。浪人生が多く、理科は強い傾向にあるのでしょう。
数学より、英語や理科で合否が決まりやすいです。
理3
合計目標:390点
二次目標:300点
2001年以降だと、合格者最低点は347~407で推移しています。最低点390点以上が5年、395点以上は2年となっています。
ただ近年の難化傾向も相まって、直近3年間で理3の最低ラインは380点を超えていません。
英語 | 数学 | 理科 | 国語 | |
ノーマル | 90 | 80 | 90 | 40 |
理3は1科目でも苦手があると、なかなか厳しいものがあります。
例えば数学が苦手で15点不足したら、あと3科目で追加15点稼がないといけない。でも、そんな余裕は残っているのか、っていう話ですよね。
帰国子女で英語100点とれます。
数学オリンピック出てて数学5完できます。
みたいな超人を除いて、基本的にはノーマルの得点を取るしかない感じです。
理3を受けようと思う人なら英語90点と理科90点は結構簡単にいくと思うんですけど、数学80点が人によってしんどい場合があります。
その時は、英語理科で100点までは努力でなんとかなりうるので、そっちに賭けてみるのもアリだと思います。
文系
「文1文2」
合計目標:355点
二次目標:265点
「文3」
合計目標:350点
二次目標:260点
文系は近年リアルに科類の差がなくなってきています。わずかに文3が低いですが、基本的には同じです。
昔は科類間の差が大きかったので、2010年以降で見ます。
合格者最低点は355点以上の年は文1文2が1年、文3は0年。350点以上の年は文1が7年、文2が3年、文3が1年。345点以上の年が文1は8年、文2が6年、文3が3年。
「文1文2」 | 英語 | 国語 | 社会 | 数学 |
ノーマル | 80 | 60 | 85 | 40 |
数学が苦手 | 85 | 65 | 90 | 25 |
英語が苦手 | 65 | 65 | 90 | 45 |
社会が苦手 | 85 | 65 | 70 | 45 |
「文3」 | 英語 | 国語 | 社会 | 数学 |
ノーマル | 80 | 60 | 85 | 35 |
数学が苦手 | 85 | 65 | 85 | 25 |
英語が苦手 | 65 | 65 | 90 | 40 |
社会が苦手 | 85 | 65 | 70 | 45 |
最近の合格者平均点として、英語は80点強、国語は60点前後、社会は80点前後、数学は35点前後です。
英語・社会でどれだけ稼げるかにかかってきそうです。
数学はできない人が多いので、あまり高得点を取りに行く必要はなさそう。
逆に、
英語・社会のどちらかが弱いと結構しんどいです。
まとめ
これから各科目について、対策&勉強法記事を出していこうと思います。
足りてない情報や、入れるべき情報があればコメント欄で教えていただけると幸いです。
進路についての相談です
現高校2年生
第一志望 慶応医学部
第二志望 慈恵医学部
第三志望 順天堂医学部
今日駿台模試第二回が帰ってきました。
大体ですが
英語75(手あたりは中の上)、 数学63(手あたりは中の下)
慶応医学部C. 慈恵B(ほぼA). 順天堂A
ぐらいでした。
現在、
英語については平岡塾という塾に行っていて、得意な方です。ただ、英単語を覚えてないと思い、最近鉄壁をやっています。
数学については数3の一対一と世京をやっていて、解放整理等をやっています。
物理については苑田のトップレベル物理を取っています。(力学を一周し、高3までにかなり完成に近づけようとしている)
化学については学校で理論を一応終わらせていますが引けを取っている気がします。
そこで以下の5つについて聞きたいです。
(1)英語、物理は東進の東大25年分の解説付きが見れるので東大で問題演習をやってもいいか。
(2)数学は世京をやり終わって解放整理等をしたら、もう一度新スタや一対一に戻って確認(新しい視点を持って)すべきか。やるとしたらどのくらいやるべきか。
(3)化学は理論を完璧にする(化学特攻1)のと、全範囲を一度終わらせる(doシリーズ)、のどちらがいいか。
(4)駿台市ヶ谷で化学の講座を取ろうと思っていますが数学もとったほうがいいか。
(5)小論文面接対策についていつぐらいからやるべきか。
(1)物理はそこそこ汎用性ありますし、特に2000年代は基本的な部分の勉強にもなるのでよいと思います。ただ、英語は結構特殊な部分があるので、普通に評論系の長文読解とかを勉強した方が直接的かなーとは思います。
(2)もう一度同じ問題に戻る必要はないでしょう。似たような解法が出てきたら、そのたび思い出すでしょうし。適宜でいいと思います。
(3)全範囲です。もう全く終わらないなら別ですが、多少時間が足りない程度なら全範囲やって、あとは自分の応用力に託す方が期待値は高いと思います。
(4)数学って、おそらく今から得る新しい知識はそこまで使いこなせるようにならないので、あまり講義をとるメリットはないかと思います。
(5)駿台の講座があると思うんで、いったんそこで完成させる気持ちでやりましょう。毎日30分も取れれば十分です。私立医は何気小論文と面接でひっかかるので、対策は必須です。
ありがとうございます。
興味本位な質問ですみません。
ミス東大2023ファイナリストの重毛茉弥ちゃんに会ったことはありますか!?
実物はかわいいですか?
ミス東大のファイナリストにそんな人いましたかね?とりあえず会ったことはないです。昔のミス東大の上田さえは先輩の同期なので、見たことあります。
とても参考になる記事をありがとうございます。
娘が文一目指しています。まだ高1です。学校の成績は悪くないですが、部活が忙しく朝練、土日もあるため勉強時間確保が難しい状況です。定期テスト前1週間で勉強するくらいでしかも高3の5月まで部活があるそうです。
引退してから受験勉強を始めても間に合うのでしょうか?心配しています。
学校のレベルが高くても正直ギリギリだと思います。具体的にどれほどの勉強時間かわからないので、何ともいえない部分が多いですが。