東進のネットでの叩かれようはすごいですよね。
「東進 ひどい」「東進 受からない」「東進 担任 うざい」みたいな予測変換がたくさん出てきます。
なぜ東進はこんなに叩かれるのでしょうか。
答えは簡単です。
ネット民はみんな頭が悪いからです。
やば!こんなこと言うと、このブログが炎上するので止めておきますw
結論から言うと、東進という塾自体「頭の良い人のための塾」であるからです。
では、なぜそう考えたか、説明していこうと思います。
目次
東進のひどい、よくない点

まず、東進のひどいところ・デメリットを紹介していきます。
①東進の授業料はマジ高い
まじ第一に
授業料がマジで高い!
東進ハイスクール・東進衛星予備校は完全な映像授業です。
映像授業ということは、有名講師の授業を録画してビデオにしたものを見るという授業形態です。
つまり、
一度でも授業を録画してしまえば、東進はもう追加費用がかからない。
それなのに、
授業料がバカ高い!
東進の授業には
「通期講座」…1講座=約25授業
「講習講座」…1講座=約5授業
の2種類があり、1授業は90分です。基本的には1.5倍速再生をして、60分で見ます。
そして
通期講座の1講座は77,000円で、講習講座の1講座は19,250円です。だから1授業当たりの費用は、
「通期講座」…3,080円/授業1本
「講習講座」…3,850円/授業1本
これ、たかが90分の旧作の録画ですよ!
黒板とオッサンしかいない録画90分を3,000円で買うくらいなら、私は新作ブルーレイを買いたいです。
しかも、
東進は講座がすごく細かく分かれます。
例えば英語なら、
分野:「単語」「文法」「英文解釈」「長文」など
レベル:「教科書レベル」「受験基礎レベル」「受験標準レベル」「受験難関レベル」「最難関」+「各大学・センター対策」
場合の数を知っている人なら、英語が全部で何講座くらいあるか計算できますよね。
そして、東進はこれに加えて
「高速基礎マスター講座」と「担任指導費」と「模試費」が確定でかかります。
※高速基礎マスター講座というのは、基本問題の演習講座です。
高速基礎マスター:75,600円 / 年
担任指導費:75,600円 / 年
模試費:25,920円/ 年
※下2つは高3の金額で、高1高2は約半額。
これらを総合してかかる費用の早見表は↓です。

普通は最低でも3教科、国立志望なら5教科を受講。それぞれに無数の講座があります。
私の知り合いの浪人生は1年で
150万円
かかったと言っていました。
ただ唯一の反論ポイントが残っていますよね。
他の予備校も高いのでは?
確かに、今まで東進の費用しか見ていません。比較していないのだから、授業料が高いのかどうかは分からない。
と言いたいです。
しかし、
↓の表を見ればすべて分かります。

やはり
東進は圧倒的に授業料が高い。
②面談系はたいていウザイ
東進では結構な頻度で面談があります。
面談がウザイ
校舎によって差はありますが、私の場合は
- 週1回のグループ面談
- 不定期な進路相談
- 簡易面談(模試返却のとき)
があります。
グループ面談
週一回のグループ面談が主な情報伝達の場になります。先生1人に生徒5人でのグループ面談で、15~30分。
「こんな模試があるよ~」
「今度~~先生の公開授業があるよ」
などの話をされます。
でも正直言って
生産性ゼロ
毎回なぞの単語テストもしますが、簡単で話にならない。単語暗記くらい自分1人でできるし。
情報伝達もクソです。
特別、自分にかかわりのある情報は99%ない。適当に電話かFAXで送ってくれれば済む話です。
まあ、
私は無断欠席を繰り返していたら、行かなくてもよくなりましたけどw
模試返却時の面談と進路相談
あとは模試返却のときの簡易面談と進路相談。
これが一番ウザイです。
模試の成績が悪いとたいてい先生から批評の嵐です。
先生A「この成績はまずよ!ちゃんと勉強しているの!?」
佐藤君「やってなくはないですけど…」
先生A「それはやってないって言うの!授業受けないとヤバイよ!」
佐藤君「すいません。」
先生A「これじゃあ講座数増やさないとダメだね。」
佐藤君「はい。(またか…)」
先生A「お母さんに講座増やすって伝えておいてね!」
そして佐藤君はお母さんにパートを増やすよう頭を下げるのであった。
みたいな会話はよく聞こえます。
成績が悪い生徒の不安をあおって、授業とれとれ。
本当なら1つの講座を何度も復習して定着させた方が成績は上がっていく。しかし東進の先生にはノルマがある。(ここは予想です)
「1ヶ月で生徒に講座○○個を取らせなければならない。」
だから生徒にはドンドン授業を見させる。
私は成績が良いので何も言われませんが、
成績があまりよくないと東進の先生からの対応はかなり粗悪なものが予想されます。
③新規生への勧誘がエグイ
東進の最大のうざいポイント
新規生への勧誘
東進生ではない人が東進模試を受けようと思うと、東進のどこかの校舎の会場で受けることになりますよね。
そして帰りに
「1週間後に模試の結果が出るから取りに来てほしい」
と言われます。
ここまでは問題ないんです。
そして、
模試の結果を取りに行くと、
「君、数学がすごいいいね。ほら、偏差値も63だし。このまま勉強していけば早慶も十分狙えるね!」
「東進でガンバッて勉強すれば、ドンドン伸びていくよ。君には勉強の素質があると思うよ!」
とメッチャ褒めてきます。
褒めて褒めて上機嫌にさせたあとに、今度は
「全体的な成績はすごく良い!でも英語はもう少し頑張れそうだよね。特に文法を固めれば、一気に成績が伸びて早慶も受かるよ!」
と今度はアドバイスしてきます。
ここまで生徒を上手に乗せて、アドバイス。
しっかりと「君の成績を見ている」というアピールをして、良印象を植え付けてこようとする。
ここまでで、生徒が入塾すれば勧誘は終了。
しかし、入塾しない場合、相当しつこく勧誘してくる場合があります。私は経験がないですが、実績に困っている校舎だと勧誘が激しいのでしょう。
ネットでは激しく勧誘された話がたくさん上がっています。
何度もしつこく電話をかけてきたり、こちらが諦めるまで勧誘して来たりと。
詳しい話はネットで調べるとたくさん出てきます。ある程度盛って話ている人もいると思うので、そこは注意してください。
④チューターの質が低い
都心の東進でもほとんどのチューターはMARCH以下です。
地方の東進だと名も知らぬ無名大学出身のチューターが多くいます。
もし東進生が勉強法を知りたかったり、進路相談をしたくなったときの相談相手はこのチューター。
つい最近、大学受験を終えたばかりの指導者としては超初心者。
しかも学歴もパッとしなく、受験のプロには程遠い。
そんな人を信じられるか!
ある程度は仕方ない部分はあると思います。全員東大生のチューターを揃えるのは不可能です。
でも、
私達にとっては、人生を左右する重要な局面ですよ。
もっと受験のプロ連れて来いよ。
チューターの中にも真面目にやっている人もいます。
しかし、受験生からしたらチューターの真面目さはどうでもいい。その人を信じて結果が出るのかどうかが重要なんです。
実際、内部の人の体感では、東進生が第一志望校に合格する確率は約2割。(正確な統計ではないのであくまで目安に)
チューターのせい
とは言いませんが、私は1つの要因だと思っています。
東進のひどいところ まとめ
これまでをまとめると、
- 録画なのに授業料がバカ高い
- 面談系はたいていウザイ
- 新規生への勧誘がエグイ
- チューターの質が低い
東進は全体として、受験をビジネスと考えている印象が強いです。
あの人たちが見ているものは、生徒ではなく、数字・実績ばかりだと思います。
本当に成績を上げさせたいなら、どんどん授業を紹介するのではなく、1つの授業をもう一度復習させます。

一杯授業を取らせた方が儲かるから。
たくさん人を入塾させた方が儲かるから。
正社員より、バイトの方が安いから。
こんなことばかり考えているのではないか、と生徒に思わせるような塾の評判が良いはずがない。
東進のひどいところを見れば、評判が悪いのも納得がいきます。
東進のいいところ

今度は反対にいいところを見ていきます。
どんなに悪いところが多くても、いいところは必ずあります。
①授業の質は天下一品
おそらく、授業の質は
受験業界1位です。
これはひと昔前に、東進が他の塾から1流講師を引き抜きまくったことが原因です。
この講師の質が最高潮のときに多くの授業(ビデオ)を作ったので、講師のオールスターの授業が集まってます。
その点、他のどの塾よりも授業の質は高いんじゃないか、と思います。
そのため、映像授業でよくある「質問はどうするの?」も関係ない。カリスマ的授業でほぼ確実に疑問は生まれません。
②過去問の添削をしてもらえる

https://best-juku-erabi.com/toshin-shokai
添削してくれるのは、国立の過去問だけです。
しかし、1年分の過去問を最大3回も添削してもらえるのはありがたすぎる。
国立でよくある記述問題って、模範解答と微妙に違う時は何点入るのかわかりませんよね。
△なのはわかるけど、どれくらい点数を入れていいのか。
それがなくなるわけです。
しかも、解説授業もあるので、これと組み合わせれば過去問研究は完璧でしょう。
そして、過去問と解答なら(添削、採点はなし)最大20年分無料で見ることができます。
③特待制度が豊富
特待制度もおそらく受験業界でトップクラスです。
東進の指定した模試の東大の判定に応じて、講座が無料になり、たしか1年で最大6講座まで無料になります。
また、最近は数学特待生制度を始めました。
これはたった約1万円で、数学の講座が取り放題の制度です。↓で詳しく紹介しているので、よかったらぜひ。
東進がひどい理由
上の東進の「ひどいところ」と「いいところ」で、東進の概要はわかったと思います。
それを踏まえて、なぜ東進がひどいのか。
それは明らかに、
頭の悪い人をカモにしている
ところです。
成績が悪い人にはたくさん授業を取らせる。そして、成績の悪い人を財源として、
頭の良い人をタダ同然で誘い込む。
東大特進コースという模試成績優秀者をひたすら無料で集めているコースが存在するんです。
東大合格の実績はほとんどがこの東大特進コース。
東進の評判が悪くなるのはその後です。
成績下位者に対する対応がひどい。「成績を向上させてあげよう」というより、「いい財源にしよう」としています。
どの塾も根本はそうですが、東進はあからさま過ぎる。
映像授業そのものも原因
そして、そもそも映像授業も原因なんです。
映像授業って勉強が嫌いな人に向くと思いますか。勉強が嫌いな人は強制力がないと勉強しません。
勉強が苦手な人の多くは、勉強が嫌いです。
つまり、勉強が苦手な人に映像授業はあまり向かないのです。
自分をコントロールできる人には映像授業は最適です。しかし、自分をコントロールできない人は映像授業は金の無駄。
ボーとするだけで終わります。
受験業界が映像授業を取り入れた時点で、
勉強が得意な子はより勉強が得意に。
勉強が苦手で嫌いな子はより勉強が苦手に。
なっていくシステムが完成してしまうんです。東進はいち早くこのシステムを取り入れたので、真っ先に評判が落ちました。
しかし、成績上位者からしてみれば、無料でいろいろ利用させてもらえるので、こんなに良いものはないです。
成績上位者
↓利用
東進
↓利用
成績下位者
一番多いのは成績下位者で、一番少ないのは成績上位者です。成績上位者は間接的に他の人を利用しています。
自分が無料で授業を受けられるのは、他の人が多額の授業料を払ってくれているから。
利用されるか、利用するか。
そして、利用される人の方が多いから評判が悪くなります。
評判というのは、ただの多数決です。多くの人が悪く思っていれば、東進の評判は悪くなるんです。
ネットで東進を叩く人はいつも利用された人。
利用できる人からしたら、あんなに自由で最高な塾はありません。
まとめ
東進という塾のシステムは決して悪いものではないです。
自分が成績上位者、つまり塾を利用する側に回れば、あんなに便利な塾は存在しないです。
しかし、一度利用される側に回れば、利用しつくされます。
そこまで理解して、東進を利用する覚悟がある人は東進に入塾するのは全然アリだと思います。
最後の方は、私の持論ばかりになりましたが、参考になれば幸いです。
1つの意見として頭の片隅に入れておいてもらえると嬉しいです。
東進に何百万も関関同立対策に払って、甲南大学すら通らない高校生が多い。
あそこはボッタクリで、全然合格できない、所詮は映像を見ているだけ、とかなり噂になっている。
面白いです。お話を読んで先の展開が見えて来ました。
子供が中学入学を前に東進中学の春休み誰でもお試し3講座無料招待講習を受けているところです。3講座ともハイステージ数学にしました。面白がって取り組んで、すんなり終わりそうです。講座を受けた日は夕食の時まで2次方程式の話をしています。
数学特待生を勧めたら、本人はもうその気になってますw
な、なるほど…
私は東進の授業を受けて、なんでみんなこんな文句言ってるんだろう、と思っていました。でもその理由がはっきりしました。食うか食われるかってことですね(^_^)
さおり さん
コメントありがとうございます。
そういうことです。事実が分かっていれば、東進もいい塾に大変身するかも!ぜひ多面的に見て判断してください。
[…] 東進はなぜ批判が集まるのか。東進のメリット・デメリット […]