巣鴨って老人の街なんですけど。
どれくらいかっていうと、トイレの傘置きが「傘おき」「傘かけ」っていう名前じゃなくて、「杖・傘おき」っていう名前なんですよ笑。
まず杖置き想定なのがすごいし。
傘よりも杖が先に来るのもすごいです笑。
そろそろ浪人を意識したり、新高1,2生が勉強を始めると思うので、今回は、
科目ごとの
- 優先順位
- 勉強時間
- やる時期
について目安を解説していけたらなと思っています。
※理系視点で書いてます。文系の人は、理科と社会を入れ替えてみてください。国語はほぼ同じですが、文系の方がやや重いくらいで考えてください。
※国公立志望(特に東大)を意識しています。
目次
英語
優先度 :S+
勉強時間:1000~1500時間
やる時期:最初期
英語はマジで最重要科目です。
どの科目よりも優先的に仕上げる必要があります。
理由は
- 英語はどの大学にもある
- できる人は安定する
- 仕上げるのに時間がかかる
まず大学受験において第一志望1本釣り、というのは非常に珍しいです。
当然その他の併願校、滑り止めを受験することになるわけです。しかし、受験校すべての対策をじっくりする時間などありません。
そこで、
英語ができるとどの大学でもアドバンテージになる。
基本的に、どんな受験パターンでも英語ができるというのは有利に働きます。
そして、
英語は点数が安定しやすい科目です。
英語ができるようになれば、英語でのアドバンテージをほぼ確定できるので、得点戦略において非常に計算しやすくなります。
得意科目が1科目の場合、それが英語の人は確実に合格率が高いです。
英語は低リスクの武器になりうるので非常に重要。
また英語は数学と同様に、レベルを上げるのに相当時間がかかります。
それこそ東大志望なら1000~1500時間は英語に注ぎます。鉄緑会も中1から高1までは英語と数学しか勉強しません。
必要な知識量が膨大であり(単語、文法)、知識の運用にも練習がいる(速読、リスニング)ので、コツコツと少しずつ成長させる必要があります。
勉強開始の時期としては、最初期。
さあ勉強を始めるぞ、となったらまず英語か数学、もしくは両方を始めてください。どちらかといえば英語の方が重要度が高い場合が多いです。
英単語
英文法
英文解釈
英語長文
リスニング
英作文
数学
優先度 :S
勉強時間:1000~1500時間
やる時期:最初期
数学の出来は合否に直結します。
大学受験(中学受験もですが)において、合格者と不合格者で最も差がつく科目は数学です。
みたことがある人もいるでしょう。下の図は東進が公表している東大合格者と東大不合格者の得点差の分析になります。
基本的に、
英語では100点満点の試験で10点とかを取る可能性が非常に低いです。平均点周辺にみんな寄ります。圧倒的にできないor圧倒的にできる人間が少ない傾向にあります。
しかし、
数学は100点満点の試験でも平気で10点前後の人もいれば、90点前後の人もいます。できる人とできない人の差が如実に現れます。
「数学ができない」ことは非常に罪深いです。
それだけで不合格になります。私の周りの1浪友達も数学が圧倒的にできなく、他の科目は合格ラインを超えているのに、浪人が決まった人が複数人います。
ただ「数学ができる」というのも非常にハイリスクハイリターン。
計算ミス1つで20%くらい平気で点数が消えますし、逆に本番たまたま得意な問題が1問余分に出れば、それだけで20%点数が伸びます。
数学は得意でも不安定で、安心してアドバンテージを取れない。ただ不得意な場合は決定的な差をつけられかねないです。
数学は受験生の中で真ん中以上にいることが必要条件。
東大受験生なら最初期から1000~1500時間かけてミッチリ仕上げていきます。
数学は英語に比べて、
- 配点が同じかそれ以下
- 得意な場合のメリットが小さい
ということでSとS+での差をつけています。
逆に数学が英語の配点と同じかそれ以上、もしくは数学で大成功させないと合格の芽が見えてこない、という場合には重要度は逆転します。
物理
優先度 :B+
勉強時間:400~600時間
やる時期:高2以降
物理の優先度はB+。
英語や数学と比べれば低いです。
理科2科目受験の場合は、基本どの大学でも1科目あたりの配点が英語や数学の半分になるので、英数に比べれば優先度は落ちます。
物理も数学と似たような科目で、「できる人」と「できない人」の差が激しいです。そして、ハイリスクハイリターン科目です。
東大を例にとると、
東大物理は60点満点です。おそらく理科4科目の中で50点以上の人数は一番物理が多いです。ただ、一桁得点の割合も一番物理が多いはず。
ただ物理は数学と違って、勉強量が非常に少ない科目です。
高得点を取るのは難しくとも、平均点くらいまでなら結構すぐに取れるようになる科目なので、そこまで焦って勉強する必要はないです。
勉強開始時期としては高2以降。
高1までに英数の基礎をしっかり固めて軌道に乗ってきたタイミングで、始めましょう。
高2のうちに理科1科目があらかた仕上がると非常に有利に受験を進められます。物理なら高2冬までに良問の風レベルが終わると非常にいいでしょう。
化学
優先度 :A
勉強時間:500~800時間
やる時期:高2以降
英数と比べればやはり配点上の問題で優先度は低くなりますが、物理と化学なら、化学の方が優先度は高いです。
理由は「勉強量が多い」ことに尽きます。
基本的に現役生は化学が全範囲終わらず、特に終盤の高分子などの勉強が不十分なまま受験シーズンに突入。医学部などの現役殺しにやられて不合格になります。
理論も十分な演習量が取れず、微少量を扱いきれなかったり。
単純にやることが多いです。
ただ暗記量が多い分、完成させた場合に点数がそこそこ安定するので、化学が得意だと非常に強いです。
超高得点は取れないものの、安定した高得点をキープできるので、計算しやすく、安定して合格しやすい科目といえます。
勉強量の観点から、
化学を受験シーズンまでに終わらせることを考えると優先度は高くなります。
でもやはり英数の完成が先決なので、高1までは英数の基礎を完成させること。軌道に乗り次第、化学に入っていきます。
化学を先にやるなら、高3春までに仕上がれば順調でしょう。
高3の春休み以降物理を仕上げていけば間に合います。
現代文
優先度 :C
勉強時間:20~50時間
やる時期:長期休暇
現代文の優先度はCです。
理由は
- 二次試験でほぼ差がつかない
- 共通テストでの比重が大きい
- 勉強量が少ない
という部分があります。
まず二次試験の現代文で差がつくことは非常に稀です。
圧倒的に読解能力が低い場合を除いて、記述式の試験ではみんなほぼ同じような得点に収束します。だから、二次試験においては現代文を勉強する価値はほぼないです。
一方で、
共通テストの現代文は割と簡単に差がつきます。
その理由は共通テストが選択式であり、途中点という概念が存在しないから。そして、問題数が少なく、1問あたりの配点が大きいからです。
ちょっとしたミスで10~20点くらい平気でズレます。
当日に読んだ文章が全然理解できなければ40点近く下がることも全然あり得ます。私の高校同期もそれで現代文20点くらいで、愛媛大医学部に不合格となり浪人しました。
ただしっかりコツ/読解方法を理解していれば、割と安定して8,9割を取れるので、そこまで勉強量が要らず、どこかの長期休みでガッツリ勉強すれば十分です。
闇雲に勉強しても成績は絶対上がらない科目なので、
林修の授業をとるか、私の下の記事を参考に勉強してみてください。
古文
優先度 :C
勉強時間:100~150時間
やる時期:高3以降
国語で高得点をとるためには、古文と漢文が鍵です。
そういう意味で、
古文の重要度は非常に高い。
とはいえ、
- 単語帳
- 文法書
- 読解問題集
を1冊ずつ仕上げれば基本的には大丈夫なので、勉強量的にだいぶ後回しになっても大丈夫です。
高3秋から始めても十分間に合うと思いますが、高3初めから単語帳くらいやっておくと非常に楽に進みます。
現代文と同じくらいの重要度です。
漢文
優先度 :D
勉強時間:30〜50時間
やる時期:高3秋以降
漢文は古文同様、国語の得点安定に非常に大事な科目であり、漢文の出来は国語の出来を左右します。
ただ、
漢文に要する勉強量は非常に少なく、本当に一瞬で終わります。
共通テストレベルでいいのなら、「漢文早覚え速答法」さえ完璧にしてくれればOKです。これだけで9割取れます。
そのため、
優先度は低く、D。
高3秋以降にガッと漢文をやれば、それで十分な力がつきます。
倫理政治経済
優先度 :Cー
勉強時間:50~100時間
やる時期:高3秋以降
倫理政治経済は
- 二次試験で使わない
- 勉強量はそこそこ
ということで、
優先度はCーです。
高3秋以降に毎日30~60分割けば、本番までには完成します。
2次試験では使わないのでやり込む必要はなく、共通テストで9割を狙えるレベルになれば十分な場合が多いと思うので、勉強量はそこまで多くないです。
ただそもそも倫理政治経済の範囲が結構あるので、そこは注意してください。
高3冬からになると少々厳しいので、高3秋から進められるといいでしょう。
まとめ
これを参考にどの科目から仕上げていくか考えてみてください。
数学の基礎問題精巧をDIO様のやり方でやると駿台模試の偏差値どのくらいまでいきますか?
65ほどでしょう。私のやり方で青チャート周回した人は駿台77,78ほどまで行ったとコメントをもらったことがあります。
理III志望新高二です
新数学スタンダード演習をやろうと思うのですが、1対1の演習を理解していれば初見で何割程度解けるのでしょうか
7割前後でしょう。
逆に7割解けない場合は1対1に戻るべきでしょうか?
まあ微妙なラインではあります。6割切ったら一対一に戻ることを検討したいところです。
話が変わってしまって申し訳ないのですが、私は共テ数学があまり得意でなく、時間無制限なら少なくとも9割(大体できないのはaの図形の性質)取れるのですが1a,2b共に7割程度です。どうすれば解決できるのでしょうか?
昔の参考書を何周もするか、受かる計算やるかって感じですかね。
今回も参考になる記事ありがとうございます。
質問です。dioさんは勉強の休憩をどれくらいの頻度でどれくらいの時間休憩していましたか?また、休憩中には何をしていましたか?
私は休憩を取らないタイプだったので、朝6:00~8:00で勉強して、8:15まで朝食。12:30まで勉強して13:00まで昼食。みたいなご飯のタイミングしか休憩してなかったです。その代わり、数学や理科など重い科目の後に単語帳など頭を使わない科目を挟んだりしてました。
新高3京大情報科志望の共テ公共政治経済選択です。欲しい点数は85以上です。
とりあえず蔭山の政経の政治分野を流し読みで一周した時に受けた共テ模試は65点でした。その後経済分野も流し読み1周終わりました。
この後2周目に読む時とか演習積む時に意識すべきことはありますか?
また使っていた問題集や演習材料も教えて頂きたいです。
ちなみに週3時間政経に割けます
この後2周目に読む時とか演習積む時に意識すべきことはありますか?
→用語とその説明をしっかりおさえることです。
また使っていた問題集や演習材料も教えて頂きたいです。
→黄色本とほんの少しVパックをやりました。ほぼインプットだけで、最終チェックにアウトプットしただけです。