今回は
大学受験の意味について話していこうと思います。コメント欄などでも、皆さんの意見を聞かせていただけたらと思います。
目次
理三以外大学じゃないの?
「私以外私じゃないの」
みたいな語感ですが笑。
最近TwitterとかYouTubeなどでよく見るのが、極端な学歴至上主義ですね。学歴、大学の偏差値で大半の優劣を決めていく主義です。
その中でも大学受験偏差値Maxの東京大学理科三類を最高とする考え方があります。
それを一番に象徴しているのが
「理三以外大学じゃない」
という言葉です。
まあそんなことないわけですが笑
そもそも発言者が理科三類じゃないでしょうし、私の周りの理科三類は全くもってそのような思想は持ち合わせていないので。
大学受験のメリット
大学受験をおこなって、大学へ進学することで得られるメリットを挙げます。
①学歴取得
まあ一番簡単に思いつくのは、
学歴の取得
ですよね。
自分が合格した大学の名前を今後一生使うことができるわけですから、そのネームバリューが高い大学であればあるほど、このメリットは大きくなるわけです。
学歴は関係ないという人がいますが、
私は嘘だと思います。
毎年何万通も応募のある大手企業の面接官の立場に立ったとして、「とりあえず1/5に減らしてください」と言われたらまず何します?
多分書類を見て、優秀さが一番分かりやすい指標で弾きます。
それが学歴なんです。
低学歴の人にも当然優秀な人間がいるのは、もう分かりきってるんです。ちゃんと真っ当に頭がいい人間というのは、そんなこと理解してます。
ただ低学歴の集団より、高学歴の集団の方が絶対的に優秀な人間が多いんです。
だから効率的に選別するためには、まず低学歴を弾くんです。
世の中は純粋に能力だけを評価してくれない。まず評価される土俵に立って始めて、実力至上主義の世界に入っていけるわけです。
まず理不尽を突破するだけの肩書きが必要なんです。
外資系の筆頭であるマッキンゼー日本支社の就職者は毎年30人ほどですが、半分以上が東大卒だったりします。他にも京大や名古屋大学など、名だたる大学”しか”いないです。
官僚も東大生が半分以上ですし。
もう超大手企業だったり、ハイキャリアを目指すなら学歴はマストなんですよね。
就職の条件が学歴で、昇進の条件が能力なんです。
ただ学歴がなくても勝負のしようはいくらでもあって、あくまで高学歴の方が有利なだけである。ということは理解しておくべきでしょう。
②人間関係の構築
難関大学へ行った時に一番財産になるのって人間関係の構築だと思うんですよね。
将来何者かになる人間と知り合いである
というのは非常に大きいです。
ハーバード大学の入学裏条件としても有名ですが、親族にハーバード卒業生がいる人間が優先的に合格します。スタンフォードももらえる推薦書で評価されます。
優秀な人間と知り合いである、というだけで成長するし、価値になります。
例えば、
私なら学科同期にスタンフォードに入学して最近岸田総理と会談してる人がいますし、高校の先輩はベンチャーを立ち上げてます。
これらの知り合いが将来成功するかなんて分かりません。
ただその現状を伝えてもらえるだけで私は新しい世界が見れるし、成長につながります。将来一緒に仕事をするコネになるかもしれません。
私の現在の部活の先輩は外資系No.1企業(個人情報なので伏せます)に内定したとのことで、どんな就職活動をしたのか、面接の内容などたくさん聞けました。
身近にすごい人、意識の高い人がいる、ただそれだけで自分は自然と成長する方向へと導かれていきます。
朱に交わってさらに赤くなっていくんです。
一般的には、
”いい”大学(偏差値とは限らないですけど)にはこういった、”いい”人間がたくさんいます。
サークル行って、浴びるように酒を飲んで、タバコ吸って、昼間はパチンコで時間を潰すような人間に囲まれていれば、自分も自然とその方向に導かれます。
でも、
逆にいい人間とたくさん知り合えれば、それそのものが財産になるし、自分も大幅に成長できます。新しい世界が見えます。
だから大学へ行って、
いろいろな人間と関係を築くことは非常に重要なわけです。(正直、勉強よりも大事な気がします)
③受験を通じての成長
私は、
大学受験を通じて人として成長できた
と思っています。
- 限界まで努力する経験
- 0から調べて勉強計画を立てる
- 自律心
- 重圧との向き合い方
自分の才能を否定するのを恐れ、最大限の努力から逃げる。そんな恥ずかしい状態のまま大人にならなくてよかったです。
自分の才能を否定されることも覚悟した上で、全力で努力する経験は何物にもかえがたい経験でしたね。
林修先生も講義でよくいうことですが、大学受験直前の1ヶ月間を頑張れない奴が、これから先の長い人生を頑張れるわけがない。
合否の前に大事なことがそこにあると。
意外とほとんどの人間ができていないことが「限界まで努力する」ことなんです。失敗したら立ち直れなくなるくらいまで努力すること。
それを乗り越えれば人として大きく成長できます。
また、
自分で0から勉強計画を考えて、自己分析し、それを修正し、完成に近づけていく作業も非常にタメになりました。
まずはどんな勉強理論があって、どんな勉強の仕方が存在するのか、を調べるところからでした。
有能な参考書を調べては書店で確認し、使い方を調べては試し、模試を受けては計画を修正し、自分で何かを生み出す経験を得たのは大きいです。
そして自律心。
勉強というのは嫌なこと。進んでやろうとはなりにくいことです。
自分を律し、必要な時間、必要な量の勉強をする。これはなんでも難しいことだと思います。
「ダイエットのために毎日20分ランニングしよ」と思っても、気づいたらサボって、まるで無かったかのように習慣が消えていきます。
Age quod agis
やるべきことを、やるべきときにやる。
私の中高の校訓の1つであり、非常に心に残っている言葉の1つです。
多くの人、大人もですが、やるべきことは理解しているんです。でも行動に移せない、動けない、続けることができない。
そこには大きな壁があります。
その壁を乗り越える経験を、しかも長期的な経験をしているというだけで、もう非常に大きな成長だと思っています。
最後に、
重圧との向き合い方。
自分が自分を追い込めば追い込むほど、努力をすればするほど、周りにビッグマウスをすればするほど、重圧は大きくなります。
でもあえて大きくしていました。
それが自分の成長につながるから。そして乗り越えた時真の意味で、大学受験を制したといえるから。
別にスポーツでもなんでもいいです。重圧を乗り越える経験は、絶対にしておかないとダメです。大人になってから大勝負をできません。
これも経験できる高校生は少ないでしょう。
なーなーで勉強して大学受験をしても、なんとなく部活をして引退しても得られない経験です。でも逆にいえば、本気になればどんなレベルであれ手に入る経験です。
大学受験は高校生を一段飛ばしで、”大人”にしてくれます。
ただのお勉強で終わらない次元で受験をしましょう。
④社会勉強
大学へ通うことで社会勉強ができます。
高校生はまだまだお子ちゃまで、社会人になるまでにクッションが必要です。そのクッションが大学生というわけです。
大学生としてバイトやインターンをして、勤務する、仕事をすることのリアルを感じたり、具体的なイメージを抱けるようにします。
レポートや課題提出も、仕事での納期の簡易版として理解しやすいでしょう。
お酒も覚えることでしょう。
人付き合いも高校生より盛んになります。
大学生の間に大人になって必要ないろんなことを、ゆっくりと覚えていくのです。
大学受験のデメリット
今度は逆に、
大学受験をおこなって大学へ進学することで失ってしまう点、デメリットについて話していきます。
①学費
単純にすごい額のお金がかかります。
学費だけでも、
国公立:250万円〜350万円
私立:450万円〜550万円
一人暮らしするなら生活費は、
家賃7万円と水道代・光熱費で1.5万円。食費も節約しても1.5万円でしょう。
10万円×12ヶ月×4年=500万円
大学入学後だけで800~1000万円かかってしまいます。
予備校費だってバカになりません。
高3生なら、通期講座で60万円。夏期講習・冬季講習で30万円。模試費・特別講習費で10万円ほどかかるでしょう。
浪人生だと年150万円くらいは普通だそうです。
予備校に2年通ったとしたら200万円かかります。
「大学受験をする」=1200万円
なんです。
それほどの金額的な価値が「大学受験をする・大学へ行く」という行為にはあります。
1200万円分の価値をあなたは大学受験・大学生活に生み出せる、見出せる展望を持っていますか、ということですね。
そんな価値を生み出せないなら、大学受験はしない方がいいです。
親に迷惑かけるだけです。
逆いうなら、
大学受験・大学生活を営むあなたには1200万円分の責任があるということ。
しかも他人のお金の1200万円です。
のうのうと時間を浪費している場合ではないんです。何か自分の将来に残せるような、築けるような何かを見つけないといけないんです。
それを理解した上で大学受験をしましょう。
別に大学受験をして大学へ通うことは”当然”のことではなく、”特別”なことなのだ。”特別”なことにしなければいけないんだという自覚が大事です。
②時間
大学4年間というのは非常に長い時間です。
12時間×365日×4年=17,520時間
大学へ行かなければ合計17,520時間の活動時間が得られるわけです。(一日12時間活動できることは、受験生なら皆実感できるでしょう)
また東大に合格するのに必要な受験勉強時間の目安がおよそ3,000時間と言われています。
つまり、
大学受験をしないと決めれば合計2万時間が得られます。
すぅごいですよね。
世の中には一万時間の法則というものがあります。
集中的に1万時間やれば、ある分野のプロになれるというものです。
つまり大学へ行かなければ、2分野でプロになれます。1つに絞れば相当なレベルのプロになれるかもしれません。
そんな時間をフイにして大学へ通うわけです。
私は医師になれます。大手企業の就職が現実的になります。すごい人と友達になれます。ギリ採算が取れているでしょう。
では、あなたはどうでしょうか。
そこで迷わず「いや2万時間捨てるに値する!」と言い切れるだけのビジョンを持つべきです。
明確なビジョンや目標の上で大学に通うなら、本当にどんなレベルだろうとそれは大学受験成功だと思います。でも、流されて2万時間無駄にするなら、それは
愚者
と言わざるを得ない。
大学受験のデメリットは項目こそ少ないものの、尋常じゃないコストを払うものだと理解してほしいです。
ホリエモンとかひろゆきとかが、「大学に行く意味ないよ。それより起業しようよ」っていうのは、こんだけのデメリットを今後悔しているからだと思います。
大学で思うようにメリットを得ることができなかった。
なら、
大学には行かない方がいいでしょう。
という話です。
大学受験以外の道
じゃあ大学受験以外にはどんな道があるんですか。
- ニート
- ヒモ
- 趣味を極める
- バイト
- 起業
- etc
いろいろあるわけですが、
どれなら生き残れそうですか。
どれなら幸せな人生を送れそうですか?
どれなら実現可能でしょうか
ここで何かあるならいいんです。
本当に。
私は小6までバスケ一筋で、本当にバスケで将来を切り開いていくという漠然とした未来を見ていたので。(今冷静に考えると、全然プロになれる実力ではないんですけど笑)
ニートやヒモは幸せでしょうけど、実現可能かと言われれば、あなたにある魅力次第です。
バイト漬けの人生も一人なら十分暮らしていけるでしょう。ですが、家庭を持ったり、贅沢をしたりは難しいでしょう。
起業は大金持ちになるチャンスです。
でも果たして起業してうまくいくのか。自分の能力値はそれに値するのか。
高校卒業時点で社会に出て生き残っていけるのは、圧倒的な個性や能力を持った人だけです。基本的に。
そしたら、もう大学受験するしかないんですよ。
大学受験して、大学入って、そのクオリティをどこまでも上げる。
そういった生き方が一番現実的に正解なわけです。
だからみんな大学受験頑張れよって。ここしかないんだぞって。
そういう話です。
まとめ
大学受験の意味って、ときどきわからなくなります。
そんな時に思い出してみてください。
大学受験の原点を。
そしたらきっともう一度モチベーションが湧いてくるはずです。やる気が満ちてくるはずです。不安とも戦えるはずです。
頑張ってください。
いい大学に入って、医者になったり良い企業に入れたりすることで得られる事って何だと思いますか。
年収高くなるくらいしかわからないのですが、大学に行っている多種多様な経験を積んでいるdioさんはどう思いますか?
いい大学に入ることのメリットは、面白い人に会えることじゃないですかね?
頭の回転がすごい人とか、とんでもなく裕福な人とか、向上心の塊の人とか。あと単純に海外大学の留学生もいっぱいいますし。もちろん大学関係なく面白い人はいますが、いい大学の方がやはり賢い人は多いので、そういう人と付き合いを持てるのは非常にメリットが大きいと思います。
あとはいい大学に入ることで、人生の保険を作れることです。医学部なら最低限医者としての人生は保証されるわけで、その上でギャンブルに出れますよね。Fランの人が起業して失敗しました、っていうのと、東大生が起業して失敗しました、っていうのじゃあ、世間からの印象は違うでしょうから再就職の難しさもかわるでしょう。そんなこんなで人生の選択の幅が増えるかなと思いますが、まあ人それぞれの考え方でしょう。
dioさんの経験から紡ぎ出された温かい言葉、私の心に響きました。
勉強できるのは幸せなこと、
自分の決断に意味を乗せて頑張っていこうと思います。
ありがとうございました。
よく成功者が他人が自分のおかげで成長したり幸せになる事が一番の幸せということを本などで目にします。私もその段階に達したら本当にそう感じるのか試して見たいところですが、先ず達するには経済的自由を得る事が大前提なんじゃないのかなって思います。自分が余裕を持ってないまま他人を幸せにできてもその恩恵を真に受け止められないのではと感じました。
その経済的自由(大まかに括ると、欲)を得る準備などが大学で出来ると思うのです。
dioさんの意見も含めて、大学へ行く意味は自分はあると感じます。
そもそも今経済的欲しか脳にほぼ無くて、大学に行くのはそれ以外の他の新しい知覚を得らために、もあるのではと思います。
dioさんはどう思いますか?
そうですね。私も経済的余裕がないと喜べないと思います。成功者の心はわかりませんが、私は自分が自分のおかげで幸せになるのが一番の幸せです。その成長が好きです。それの擬似的なものとしてここでの読者さんだったり、部活の後輩だったりが、自分のおかげで成長することにも幸福感を感じます。結局は、成長に幸福を感じるのだと思っています。
大学は思っているより新しい知覚を得られません。大学では拘束時間が著しく経ることで、好きなことに費やせる時間が増えます。自分から行動する人にさらなる経験を与えてくれます。という、主体的な人だけが生き残る社会の前段階だと思っています。
なるほど!
幸福の根底は成長ということですか、、、それは考えもしなかったです。
大学は時間が膨大にあって、その使い道はその人次第というわけですか。
人間関係とやりたい勉強と、やりたい事、この比率難しいっすね、、
少なくとも、あもう4年終わりか
とはならない事にしたいです。
ありがとうございます